■6月月例ネット句会清記■
2026年6月14日
27句(9名)
01.紫陽花の滴に青空うすく差す
02.木陰からこぼれる光ゆるく揺れ
03.生協の一株トマト瑞々し
04.興居島は雨に霞めり青蜜柑
05.名残雨きらきらと白い紫陽花に
06.夏雲の無言の白の高さかな
07.水瓶の縦横無尽目高かな
08.風鈴の一斉に鳴る窓辺かな
09.鳴き声の湖面に乗りて夏の鳥
10.豆植えし庭へ静かに夜半の雨
11.夏の市蟹の泡こぼす氷かな
12.赤本をひらく少女に若葉風
13.沿道の桜の切られ梅雨晴間
14.緑陰に人待つ風の心地良し
15.甘夏をさっくり切っていただきぬ
16.青葉風手を離れたる吾子一歩
17.更衣吾子の半袖風を切る
18.梅雨深し雨宿りする吾子と我
19.草匂う疏水のひかり蛍来る
20.薬味摘み昼餉はひとりの冷奴
21.夕窓に植田の灯り星光る
22.雲色というべき紫陽花毬重ね
23.紫陽花に青深まりて稿成りぬ
24.汗の子の不意に目覚めて大きな瞳
25.閉門の木戸越す風や夏柳
26.蓮の葉の巻きほどけゆく朝陽かな
27.半夏生古碑へと続く道遠し
※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
コメント
01,06,16,19,25
19.草匂う疏水のひかり蛍来る
初夏の夕暮れ、用水路の周りに水草が青々と茂っている情景が浮かびます。どこから飛んできたのでしょうか。蛍のほんのりとした発光が水面に映り、静かな日本古来から詠われてきた美しい時間が始まります。
09.14.19.22.26
19.草匂う疏水のひかり蛍来る
草匂うが草が生い茂る疎水を、そしてそんな疎水にどこからともなく蛍が光る。
何とも言えない夏の風物詩を視覚からも、嗅覚からも感じさせてくれます。
1. 6. 10. 16. 23
01.紫陽花の滴に青空うすく差す
紫陽花の雨雫に映る淡い青空の色と濡れた紫陽花の色が美しく、ひんやりとした質感まで感じられます。透明感と清涼感溢れる滴に心洗われるようです。
07.16.19.21.24
16.青葉風手を離れたる吾子一歩
わずか一歩が大いなる一歩の赤ちゃんの歩き始め、これを見守る親の、嬉しさと緊張感が伝わってきます。青葉風の良き季節、たくさん歩いてねと願うばかりです。
10 15 16 19 25
16.青葉風手を離れたる吾子一歩
懸命に一歩を踏み出そうとする我が子と、それをうれしそうに見ている両親。その成長を後押しするかのように、青葉風が優しく吹きよせている。
92.04.16.19.24.
04.興居島は雨に霞めり青蜜柑
興居島(ごごしま)は、瀬戸内海西部にある忽那諸島で二番目に大きい島。
温州ミカンや伊予柑などの栽培で知られています。
梅雨のこの時期雨に煙った島の姿が沖合に見えるのでしょう。