■11月月例ネット句会ご案内■

■11月月例ネット句会ご案内■
11月月例ネット句会を下記の通り開催しますので、ご参加くださいますよう、ご案内いたします。

期 日  :11月8日(日)
①投句:当季雑詠3句
11月2日(月)午前6時~11月8日(日)午後5時
②投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句できます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:11月8(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:11月9日(月)(スポーツの日)
③伝言・お礼等の投稿は、11月9日(月)~
11月12日(木)
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:髙橋句美子・西村友宏

■10月月例ネット句会入賞発表■

■10月月例ネット句会入賞発表■
2026年10月11日

【金賞】
16.糸瓜忌の糸瓜の水透く一升瓶/柳原美知子
糸瓜忌は正岡子規の忌日。肺結核であった子規は痰を切るために糸瓜水を飲んでいた。絶筆三句として次の句がある。
糸瓜咲て痰のつまりし仏かな
痰一斗糸瓜の水も間にあはず
をととひのへちまの水も取らざりき
美知子さんの句の「糸瓜忌」には、これらの句が下敷きにある。糸瓜水が一升瓶に透けている。この「糸瓜の水透く」が子規の死後の平安を思わせてくれる。一方で、今の俳句の状況は必ずしもいい状況とは言えない気持ちも感じ取れる一句である。(髙橋正子)

【銀賞/2句】
20.見渡せば空いっぱいの鱗雲/高橋秀之
ためらわず「空いっぱい」と言い切った人柄の大きさが読み取れる句である。鰯雲は青空全体に広がることが多いが、その情景こそが「空いっぱい
」なのである。単純な言葉に十分に気配が立ち上がっている。(髙橋正子)

30.波打てる稲田を後に夕雀/上島祥子
夕方の明るさがはっきりとイメージできる句である。波打った稲穂田を後に一日を終えて塒に帰る雀たちに名残惜しささえ覚える。「夕雀」には、やわらかな美しい響きがあって、その響きは「波打てる」の稲田の景色におだやかに呼応している。(髙橋正子)

【銅賞/3句】
07.午後の陽や紅帯び初めし酔芙蓉/多田有花
酔芙蓉は、朝の白い花が午後には酒に酔ったかのように薄紅色に変わることからついた名前。午後の陽が射すと、紅を帯び始める。たしかに名の通りである。それを確かめるような句。(髙橋正子)

13.秋澄めりヤマメの谷の底石に/吉田 晃
「ヤマメの谷の底石に」は語順に少し問題があるので惜しい句だが、渓流の底石にいるヤマメの清らかさが「秋澄めり」を実感させてくれたのである。(髙橋正子)

28.木犀のほのかに香る夜の湿り/上島祥子
夜気の湿りに、木犀がほのかに香ってくる。「夜の湿り」を感じ取った感受性は鋭く、句を端正にしている。(髙橋正子)

【髙橋正子特選/7句】
16.糸瓜忌の糸瓜の水透く一升瓶/柳原美知子
糸瓜は簡単に栽培出来て、生活に貴重な植物。晩夏から秋口になると、蔓を切って一升瓶に挿す。糸瓜水を取るのである。肌にいいと言われていて、化粧品が高価で買えなかった時代、女性に重宝された。そして、実のスポンジは風呂に入った時の垢落としとて使った。子どもの頃、父が小さな庭に植えて、糸瓜水を取っていたのを懐かしく思い出させてくれた。(吉田 晃)

24.木犀の香のうすうすと病棟へ/川名ますみ
「病棟」という人の命を支える神聖な場所に、外の世界から、秋の木犀の香りが「うすうすと」入り込んでくる情景が目に浮かびました。静けさの中に、季節の移ろいとほのかな温もりが感じられました。一日も早いご快復を心よりお祈り申し上げます。(土橋みよ)

30.波打てる稲田を後に夕雀/上島祥子
風に波立つ稲田の広がり、それを後景にする夕雀が秋の夕方らしい余韻を醸し出しています。今年は「秋」が感じられる季節があってよかったなと思います。(高橋秀之)

07.午後の陽や紅帯び初めし酔芙蓉/ 多田有花
13.秋澄めりヤマメの谷の底石に/吉田 晃
20.見渡せば空いっぱいの鱗雲/高橋秀之
28.木犀のほのかに香る夜の湿り/上島祥子

【入選/12句】
01.壁打ちのテニスボールや秋晴るる/廣田洋一
雨続きの9月が過ぎて、秋晴れの下のテニスの壁打ちに、素直な喜びを感じます。(上島祥子)

02,子の忌日や散り零れたる萩の花/廣田洋一
お子様を亡くされた気持ちは同じ体験をされた方でなければ推しはかるのが難しいものと思います。萩の花が咲き、散る姿に在りし日のことや亡くされた時のことなどが蘇ってこられるのでしょう。(多田有花)

04.運動会あちらこちらへ駆ける子よ/西村友宏
借り物競争でしょうか。わーっと声をあげてあちこちに散って行く子供たち。晴天の運動会の爽やかな楽しさがあります。(多田有花)
秋晴れの運動会。元気に駆けまわる幼い我が子をうれしさと怪我をしないかと心配の入り混じった気持ちで見守る親心が思われます。我が子の成長を実感し、親子ともに楽しく思い出深いひとときを過ごされたことでしょう。(柳原美知子)

08.日本晴れとりわけ鵙の盛んなる/多田有花
雲ひとつなく晴れ渡った秋空のもと、鳥はさえずり、花野に生き物たちが集う。中でもとりわけ鋭い声を響かせて鵙が圧倒的な動きを見せている。生命力あふれる秋の野の情景が目に浮かびます。心も晴れ晴れと日本晴れの一日を楽しまれたことでしょう。(柳原美知子)

09.花よりも香が知らせけり金木犀/多田有花
視覚に入る花よりも嗅覚で感じるというのは、まさに金木犀の特性ですね。(高橋秀之)

14.晩稲の刈り入れ間近風の音/吉田 晃
早稲から刈り取りが始まり、しだいに周囲が刈田に変わる中秋も深まり、まだ残る晩稲の穂を風が揺らしています。この刈り取りが終われば冬の訪れもすぐです。(多田有花)

15.秋雨に夜が静かに濡れ更ける/吉田 晃
今年は警報級の大雨の多い日本各地ですが、本来秋雨とは静かに濡れ更ける感じこそです。雨でも穏やかな夜が感じられます。(高橋秀之)

17.コスモス咲く地に手足着け初歩き/柳原美知子
お孫さんでしょうか。コスモス畑のそばで大地に足をつけて一歩一歩。にこにこしながら見ているご家族の姿も浮かんできます。(多田有花)

18.秋晴れや御旅所整い神輿待つ/柳原美知子
秋祭り、よく晴れて青空が気持ちの良い日です。神様の訪れを待ち、整えられた御旅所の姿に清々しいものを感じておられます。(多田有花)

21.秋晴れの海に流れる銅鑼の音/高橋秀之
秋晴れの紺碧の海に流れる銅鑼の音には、新たな旅への出帆の胸の高まりを感じます。心も晴れ晴れと大海原へと解放されます。(柳原美知子)

25.両の手で湯呑を包む秋の暮/土橋みよ
この秋は思わぬ入院をされた様子で、お見舞い申し上げます。回復され自宅へ戻られて慣れた湯呑にお茶を入れほっとその暖かさに触れておられるところかと思います。(多田有花)

26.物干しの三つ目揺るる吊るし柿/土橋みよ
三連の物干し竿に吊るされたたくさんの吊るし柿。秋風に揺れ、秋日を浴びて陽の色に輝いている。心温まる秋の風物詩ですね。毎日揉んで、出来上がる日を楽しみに待たれます。(柳原美知子)

■選者詠/髙橋正子
11.露草の青濃し山路深くきて
秋が深まってくる中、咲き残るツユクサの色に深みが増したようです。山路を歩かれて里に近づいたときそこで見えた青の印象深さを感じます。(多田有花)

12.秋冷に取りだす句集夫のもの
秋の冷気を肌に覚える頃は、寂しさも感じます。「夫の句集を」ではなく、下五に「夫のもの」と言い切ることで、その尊さが際立ちます。(川名ますみ)

10.網ほおずき朱の実の透け池畔なり

互選高点句(4点/同点3句)
16.糸瓜忌の糸瓜の水透く一升瓶/柳原美知子
24.木犀の香のうすうすと病棟へ/川名ますみ
30.波打てる稲田を後に夕雀/上島祥子

集計:髙橋正子

■10月月例ネット句会清記■

■10月月例ネット句会清記■
2026年10月11日
30句(10名)

01.壁打ちのテニスボールや秋晴るる
02.子の忌日や散り零れたる萩の花
03.くっきりと目鼻描かれし南瓜かな
04.運動会あちらこちらへ駆ける子よ
05.秋雨やお子様ランチ平らげる
06.秋晴れや芝生に足を触れぬ吾子
07.午後の陽や紅帯び初めし酔芙蓉
08.日本晴れとりわけ鵙の盛んなる
09.花よりも香が知らせけり金木犀
10.網ほおずき朱の実の透け池畔なり

11.露草の青濃し山路深くきて
12.秋冷に取りだす句集夫のもの
13.秋澄めりヤマメの谷の底石に
14.晩稲の刈り入れ間近風の音
15.秋雨に夜が静かに濡れ更ける
16.糸瓜忌の糸瓜の水透く一升瓶
17.コスモス咲く地に手足着け初歩き
18.秋晴れや御旅所整い神輿待つ
19.並び立つ新築マンション天高し

20.見渡せば空いっぱいの鱗雲
21.秋晴れの海に流れる銅鑼の音
22.秋の陽の頬に届けばほの紅し
23.多摩川に大橋架かり秋高し
24.木犀の香のうすうすと病棟へ
25.両の手で湯呑を包む秋の暮
26.物干しの三つ目揺るる吊るし柿
27.踊り場に足踏みするスポーツの日
28.木犀のほのかに香る夜の湿り
29.北窓に虫の音運ぶ夜の風
30.波打てる稲田を後に夕雀

※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。

■10月月例ネット句会ご案内■

■10月月例ネット句会ご案内■
10月月例ネット句会を下記の通り開催しますので、ご参加くださいますよう、ご案内いたします。

期 日  :10月11日(日)
①投句:当季雑詠3句
10月5日(月)午前6時~10月11日(日)午後5時
②投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句できます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:10月11(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:10月12日(月)(スポーツの日)
③伝言・お礼等の投稿は、10月12日(月)~
10月15日(木)
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:髙橋句美子・西村友宏

9月月例ネット句会を終えて/ご挨拶

ご挨拶が遅れました。
9月月例ネット句会にご参加いただき、ありがとうございました。中秋の名月は、いかがでしたでしょうか。無月、雨月となったところもあるかもしれません。横浜は、薄雲のなかに月が見えています。

いつもながら、選とコメントをありがとうございした。。どの句にもコメントをいただき、それぞれの句が残らず、大切にされるていることでもありましょう。ありがとうございました。
これで、9月月例ネット句会を終わります。来月の句会を楽しみにお待ちください。
花冠代表 高橋正子

 

■9月月例ネット句会入賞発表■

■9月月例ネット句会入賞発表■
2026年9月14日
【金賞】
25.水の秋瀬せらぎ軽く堰を越え/上島祥子
季語「水の秋」が句の世界を立ち上げている。「瀬せらぎ」の表記の工夫もよい。そして瀬せらぎが「軽く」堰をこえる。これが、句を軽くし、流れる水の速さを読者に感じ取らせてくれる。「水の秋」が、秋を象徴する一景色として確かに、しかも軽やかに詠まれている。(髙橋正子)

【銀賞/2句】
14.娘の隣家灯りて虫の鳴き始む/藤田洋子
「娘の隣家」という目の付けどころがユニークで、眼差しが優しい。娘さんの家はまだ誰も帰宅していない時間、その隣の家には灯りが灯っている。そして虫が鳴き始めた。夕暮れの繊細な時の移ろいが詠まれ、句詠の年季さえ思わせてくれる。(髙橋正子)

16.積乱雲眺む閑かな午睡の居間/吉田 晃
明快でありながら、閑な句。昼寝をする居間の窓に積乱雲が湧きあがっている。「午睡」と言う生活語によって「閑さ」にさえ、生活感があるのがいい。(髙橋正子)

【銅賞/3句】
06.虫の声展望台に星ひとつ/土橋みよ
展望台のまわりに虫の声が聞こえ、星がひとつ出ている。暮れ始めたばかりの時間が、「虫の声」と「ひとつの星」で見事に表されている。(髙橋正子)

07.とんぼ舞う万博跡地の空広し/高橋秀之
「万博跡地」も歴史の流れに入ろうとしている。広い跡地の空を舞うとんぼと、華やかなだった万博が対比して想起され、時の交差がこの句に留められている。(髙橋正子)

23.退院す稔りの秋の只中へ/柳原美知子
退院おめでとうございます。
退院して驚いたのは、自分が身を置くところが、稔の秋の真っ最中だったこと。入院している間に田や畑は、すっかり稔りの季節を迎えていた。今、生活に戻る確かな実感が「稔の秋の只中へ」で力強く詠まれている。(髙橋正子)

【髙橋正子特選/7句】
25.水の秋瀬せらぎ軽く堰を越え/上島祥子
稲の生育に必要なくなり、取り入れ口を閉められた水は側溝に戻っていく。取り入れ口の横には板で設えた小さな堰があって、役目を果たした水は堰を越えて流れ下る。役目を終えた秋の水は軽く、そして秋の日に光りながら下ってゆくのである。(吉田 晃)
秋の水は、曇りなく清らかです。その美しさを讃える季語「水の秋」に始まって、小川とその水音も届く「瀬せらぎ」が続き、それが「軽く」堰を越えていきます。秋の水の清らかな動きが、光や音をともなって感じられます。(川名ますみ)

29.新秋の風たしかなり熱のあと/川名ますみ
発熱から完治したあとの身体に感じられる風に新秋の訪れを実感されたうれしさが伝わってきます。「新秋」という季語が清新です。(柳原美知子)

06.虫の声展望台に星ひとつ/土橋みよ
07.とんぼ舞う万博跡地の空広し/高橋秀之
14.娘の隣家灯りて虫の鳴き始む/藤田洋子
16.積乱雲眺む閑かな午睡の居間/吉田 晃
23.退院す稔りの秋の只中へ/柳原美知子

【入選/13句】
01.夜通しの雨静まりて萩の花/友田 修
今年の夏は激しい雨に見舞われたところが多かったです。その雨がようやくあがった後、萩の花が咲いているのをご覧になったのでしょう。(多田有花)

02.風吹けばとぎれとぎれの虫の声/友田 修
虫が大きな声で鳴いているのではなく、風に揺られて途切れ途切れに聞こえる様子が静かな夜の秋の深まりを感じさせてくれます。(高橋秀之)

05.指の間を白波ぬける処暑の浜/土橋みよ
爽やかで涼しげです。処暑の頃の感覚が伝わってきます。厳しい残暑が少しずつ和らいでいく期待感とともに。(多田有花)
真夏の喧騒の去る“処暑”の浜。指間をすり抜ける白波の感触に、季節の静かな趣きを感じ取れます。(藤田洋子)

08.単線の線路脇より虫の声
単線のわきを夜に散歩している自分、虫の声が話し相手になっている。その虫は仲間と話しているのだろうけれど、無機物のレールはただそこにあるだけ。(友田 修)

10.新しい駅に降り立つ九月かな/多田有花
真新しい駅に降り立つ新鮮な感動。「九月」の澄んだ空気や爽やかな秋の訪れが感じられ、新しい季節の始まりへの期待感も高まります。(藤田洋子)

13.川縁を離るるほどに松虫の音/藤田洋子
夜の川べりを歩いて行かれた。そして川の流れから遠ざかると水音に変わって松虫の声の音が大きくなっていきます。(多田有花)

15.秋の薔薇夕べの雨を葉に残す/藤田洋子
秋の薔薇は、やや小ぶりで、色にも姿にも深みがあります。雨上がりの朝、その葉に「夕べの雨」を見ました。夏の勢いをそいだ薔薇に、物寂しい雨雫のなごり、大変優雅な句に心惹かれました。(川名ますみ)

17.真っ白な雲がちぎれて秋の峰/吉田 晃
真っ白な雲がちぎれてという表現がダイナミックな空模様に感じました。そのダイナミックさが秋の峰を一層引き立てます。(高橋秀之)

21.泣き顔や葡萄つかみて頬張りぬ/西村友宏
機嫌を損ねた幼子の情景でしょうか。泣きつつも自ら葡萄をつかみ、頬張る、その動作が明るく力強いです。季節の葡萄の甘さやみずみずしさも伝わります。(藤田洋子)

22.病室に伊予弁飛び交う雨の盆/柳原美知子
祖先を迎える特別な時期の雨の日、病気と対極にあるような明るく賑やかな伊予弁での語り合いが聞こえるようです。とても深い余韻を感じさせてくれました。(土橋みよ)

27.回送のバスドア固く秋出水/上島祥子
回送であるため乗客のいない運行バス。固く閉ざされたバスドアにバスの孤立感、そして刻々増水していく秋出水の荒々しさ、緊迫感が伝わります。(藤田洋子)

28.土の上の蝉避けすすむ車椅子/川名ますみ
車椅子に乗ってる人、押してる人 と同時に落ち蝉に気付いたのでしょうか。うまく方向を整えて車椅子を進め、蝉が土に帰る、蝉の最後を静かに見送る優しさを感じます。(上島祥子)

30.薄紅の見る間に藍へ秋夕焼/ 川名ますみ
見事な夕焼け空が広がりました。真夏の壮大で長時間のものと異なり、薄紅色が藍色へと変わっていく時間は短くなっています。(多田有花)

■選者詠/髙橋正子
33.戸を閉めるときにひと際虫の声
戸をひろくあけている時には、風になびく草木の葉擦れの音やさまざまな音に混じって虫の声もはるかに聞こえてくるけれど、夕暮れの戸を閉めるときには、懸命に鳴く近くの虫の声が一筋に耳に響き、胸に迫ってくるようです。秋の深まりを感じるとともに、小さな虫の声とその命へのいとしさが湧きます。秋の夕暮れの寂しさや灯りゆく家々の夕景なども目に浮かぶ凝縮された秋の一句に
感動を覚えます。(柳原美知子)

31.水引草の赤いろ白いろ日に光り
32.応援歌数珠玉光るところまで

互選高点句(5点)
05.指の間を白波ぬける処暑の浜/土橋みよ

集計:髙橋正子
※コメントのない句に、コメントをよろしくお願いいたします。

■9月月例ネット句会清記■

■9月月例ネット句会清記■
2026年9月13日
33句(11名)

01.夜通しの雨静まりて萩の花
02.風吹けばとぎれとぎれの虫の声
03.一雨に秋のひかりの生まれけり
04.閉校や秋日満つ窓に「ありがとう」
05.指の間を白波ぬける処暑の浜
06.虫の声展望台に星ひとつ
07.とんぼ舞う万博跡地の空広し
08.単線の線路脇より虫の声
09.秋雨や病院帰りの妻を待つ
10.新しき駅に降り立つ九月かな

11.仲秋やバトンリレーの続きおり
12.秋の気をまといて回転展望台
13.川縁を離るるほどに松虫の音
14.娘の隣家灯りて虫の鳴き始む
15.秋の薔薇夕べの雨を葉に残す
16.積乱雲眺む閑かな午睡の居間
17.真っ白な雲がちぎれて秋の峰
18.秋雨の静けさに濡れている穂草
19.秋雨や窓の景色に見入る吾子
20.秋涼しショーの拍手に吾子弾む

21.泣き顔や葡萄つかみて頬張りぬ
22.病室に伊予弁飛び交う雨の盆
23.退院す稔りの秋の只中へ
24.命ありて無花果ジャムを煮詰めおり
25.水の秋瀬せらぎ軽く堰を越え
26.朝礼のてるてる坊主秋出水
27.回送のバスドア固く秋出水
28.土の上の蝉避けすすむ車椅子
29.新秋の風たしかなり熱のあと
30.薄紅の見る間に藍へ秋夕焼

31.水引草の赤いろ白いろ日に光り
32.応援歌数珠玉光るところまで
33.戸を閉めるときにひと際虫の声

※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。

 

9月月例ネット句会ご案内

■9月月例ネット句会ご案内■
9月月例ネット句会を下記の通り開催しますので、ご参加くださいますよう、ご案内いたします。

期 日  :9月13日(日)
①投句:当季雑詠3句
9月7日(月)午前6時~9月13日(日)午後5時
②投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句できます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:9月13(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:9月14日(月)
③伝言・お礼等の投稿は、9月14日(月)~
9月17日(木)
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:髙橋句美子・西村友宏

ご挨拶/8月月例ネット句会を終えて

ご挨拶
●酷暑と言われた夏でした。台風15号が過ぎ去ってからも、天気が不安定で、災害をもたらしました。熊本の地震も暑さので復旧が思うように進まないようです。こんな状況のなか、8月月例ネット句会にご参加いただきありがとうございました。どん状況からも俳句が生まれていることを実感しました。暑さそのものがもたらす、日常でない変化も俳句の素材になっています。暑さのなかにも涼し気な時間や景色があることを知りました。それぞれがお住いのところや、旅先から、変化に富んだ俳句が寄せられたことを嬉しく思いました。

入賞の皆様おめでとうございます。また、選とコメントをありがとうございました。どの句にもコメントを書いてくださり、嬉しいことに加え、それが、俳句の学びになっていることも確かです。よい所を見つけ合って、次の句へつなげたいと思いました。

これで8月月例ネット句会を終わります。今日8月16日から8月31日まで、花冠のネット上での活動はお休みになります。9月1日の再開まで、よい時間をお過ごしください。
これで、8月月例ネット句会を終わります。
2026年8月16日
花冠代表 髙橋正子

■8月月例ネット句会入賞発表■

■8月月例ネット句会入賞発表■
2026年8月10日
【金賞】
12.風青々とんぼ吹かれて田に浮けば/吉田 晃
「とんぼ吹かれて」に風の心地良さを感じる。とんぼは、田の上を飛んでいるのではなく、浮いている。浮いているより、浮かされている自然体が軽やかだ。その結果風が青々としてくるのだ。(髙橋正子)

【銀賞/2句】
16.田の上に熱帯夜の月熟れるごと/柳原美知子
田の上の月は、涼しさを誘うものだが、熱帯夜では、違ってくる。月が赤みを帯びて「熟れるごと」なのだ。無生物の月が生き物のように熟れる。この感覚が熱帯夜のやりきれない暑さを表現している。(髙橋正子)

27.水馬の清水に逆らう波の紋/上島祥子
清水にいる水馬を見ると、目にもすずしい。その水馬が流れる清水に逆らうと、波の紋が生まれる。水馬の小さな動きに生まれた波紋が絵画のように目に止まる。(髙橋正子)

【銅賞/3句】
02.石狩川に瀬音高まる秋の風/土橋みよ
石狩川に瀬音が高まっている。秋の風が吹いてくるからなのだ。夏から秋へ急に進んだ季節に、すこし心寂しさを感じる。(髙橋正子)

13.陽が出ればすでに残暑の兆しおり/多田 有花
捉えにくい、目に見えない瞬間を的確に捉えている。残暑というのは、陽が出ればすぐにも暑くなるのだ。「兆しおり」は陽が出た瞬間を捉えて過不足ない。(髙橋正子)

21.炎天や空見上ぐれば目細む/西村友宏
炎天の眩しさが思わず、目を細めさせる。ただ、それだけのことであるが、炎天の厳しさと人間の関係が瞬間に捉えられている。(髙橋正子)

【髙橋正子特選/7句】
02.石狩川に瀬音高まる秋の風/土橋みよ
立秋を過ぎ北海道では一足先に秋が進んでいることでしょう。大河石狩川を渡る秋風の雄大な風景が思い浮かびます。(多田 有花)

12.風青々とんぼ吹かれて田に浮けば/吉田 晃
とんぼがふわふわと青田の上に浮き、青田の風にともに吹かれる心地よさ。猛暑を耐えてようやく爽やかな秋の訪れが実感されるうれしいひとときです。(柳原美知子)

16.田の上に熱帯夜の月熟れるごと/柳原美知子
夏の月は、低い軌道で、地上の風景に馴染んでいます。大きく見えるのは目の錯覚だそうですが、金色に輝く月を「熟れるごと」と表現されたのが、確かにその通りと納得しました。(上島祥子)

27.水馬の清水に逆らう波の紋/上島祥子
あめんぼうの後ろ足から周囲に波紋が立つ様子から、水の清らかな流れが見えるようです。(土橋みよ)

13.陽が出ればすでに残暑の兆しおり/多田 有花
17.白鷺群れ明けの天地をほしいまま/柳原美知子
21.炎天や空見上ぐれば目細む/西村友宏

【入選/7句】
03.早稲の風川の蛇行を横切れり/土橋みよ
早稲の風のやわらかな感覚と、川の蛇行が眼前に広がる光景が、横切れりで繋ぎ合わさる。大きな句だと感じます。(高橋秀之)

04.木洩れ日の明るき園や蝉時雨/廣田洋一
植物園でしょうか。背の高い木が気持ちのいい木陰を作っています。その中では降るような蝉の鳴き声も涼しさを感じさせるものになっています。(多田有花)

08.とんぼ舞う丘をまっすぐ人が行く/高橋秀之
とても広々とした風景の広がりを感じます。見えるのは丘とその人影と飛び交うとんぼのみ。どこまでも歩いていける丘の景色です。(多田有花)

10.晩夏光錆びたドックの錆びた船/吉田 晃
愛媛県といえば日本最大手の今治造船など造船業の盛んなところです。ドックの風景もお馴染みの景色でしょう。錆びた船がドックに入っており、そこに晩夏の日差しが降り注いでいます。(多田 有花)
歴史を重ねた重厚な錆びたドックが晩夏の光を返して輝き、その影の中には錆びた船が静かに姿を留めている。晩夏に漂うさびしさと時の流れを感じ心惹かれます。(柳原美知子)

18.熱風に田の靡きたる原爆忌/柳原美知子
原爆忌前の八月初めの暑さは尋常ではありませんでした。風ももはや「熱風」といえるほどの暑さ。そこにあの日の激しい原爆の熱風が重なります。(多田有花)

19.酷暑かなミルク飲み干す小さき口/西村友宏
今年の夏の暑さも「異常」といえるものでした。連日40℃近くまであがりました。大人もへとへとになる暑さ、赤ちゃんも当然体力を消耗します。
ミルクをぐいぐい飲み干す姿に小さいながらもたくましさを感じられますね。(多田 有花)

26.清流に木漏れ日招く西日かな/上島祥子
一読して涼しげです。西日は強烈な暑さを連想しますが、それが清流の木漏れ日を招いている。思わずほっと息を漏らしてその木漏れ日の様を楽しみます。(多田 有花)

■選者詠/髙橋正子
22.長崎忌海あおあおと開けたり
長崎忌に丘に登ると眼前にあおあおと海が開け、空は澄んですっかり秋となっている。巡りくる季節の確かさと美しさに感動し、心の安らぎを想われ、世の安寧を祈られる丘の上です。(柳原美知子)

23.夕日の坂下りて真菰を買いにゆく
 「夕日の坂下りて」に作者の想いが強く感じられた。盆のお供え物を買いに出たのであるが、日が沈みかけた方へ坂を下っていくのである。その姿に故人への想いが見えている。「夕日の坂」「下りて」「真菰」「買いにゆく」が無駄なくつながっていて、光景がはっきり目に浮かんで来る。一つの無駄もなく、深い味わいのある句だと思う。また一つ勉強をさせていただいた。(吉田 晃)

24.青紫蘇を一枚二枚と重ね採る

互選高点句(5点)
12.風青々とんぼ吹かれて田に浮けば/吉田 晃

集計:髙橋正子
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