曇り
●多田有花句集『蒼き氷河』のPDF が有花さんから届いたので、
冊子にしてみんなに配布する。用紙サイズがA4となっていたので、そのまま両面印刷。ペーペーファスナーで留めた。13部印刷。明日、会員全員に郵送する。これは、花冠発行所としての仕事。
花冠会員の句集の句は、会員に共有されるべきものなので、電子版が読めない人がいては困るので、読める人も含め、全員に配布。作業は煩雑ではないが、緊張するのか少々肩が凝る。
●夕べ、リルケ詩集を久しぶりに捲った。「ベンベヌータに」の詩を読んだ。ベンベヌータほ女性ピアニストで、少しの間リルケと恋愛関係にあったが、ベンベヌータが彼女の妹に出した手紙によると、リルケに求婚されたが、妻子がいるので、彼女たちを不幸にして自分は結婚できないと、求婚を断っている。若くて倫理的な女性のようだ。リルケの方から見れば、彼は女性に蹴られたわけ。そこで、この「ベンベヌータに」の詩は、自分の弱さと、ベンベヌータの強さとが書かれている。この辺りを知らないと、この詩が本当に読めない。詩では省略がある。言葉の省略はもちろんだが、人生は書かれているがその背景が省略されているような気がする。詩で、何が難しいかと言って、ここが難しい。リルケの生活倫理の欠如はあまり研究者の間では言われていない。なんだか、タブーになっている気がする。それを言うと、君はリルケを知らないと言われそうだ。翻訳を読むとリルケの言葉は思い。私がフランス語のヴァレの四行詩を読んだとき、25番なんかは、片山敏彦訳より、原詩のほうが軽い感じがする。もっと透明な感じがする。訳者の思想と、時代の詩の理解の方向に沿っているのか、もっとあっさりしているように思う。これを言うと、多分、偉そうに聞こえる。後ろに誰か控えているから言えるんだろうという人が以前いたが、誰もついてはいないです。