自由な投句箱/7月21日~7月31日

※当季雑詠(夏)3句を〈コメント欄〉にご記入ください。
※投句は一日1回3句までといたします。
※登録のない俳号・ペンネームでの投句は削除させていただきます(例:唐辛子など)。
※★印について
「心が動いている」句を良い句として選び、★印を付けています。

(※多くの方にご覧いただき、心より感謝申し上げます。この「自由な投句箱」は花冠会員を対象としておりますので、どうぞご理解ください。)
花冠代表 髙橋正子

●「自由な投句箱・添削教室」は、下方↓ の欄にあります。

今日の秀句/7月21日~7月31日

7月21日(2句)
★土用入り紅茶片手に海眺め/廣田洋一
「紅茶」は、生活感が軽く、土用入りの暑さの極まりの重さを薄めめ、洒落た印象を句に与えている。「海眺め」の落ち着いた動作が自然体でよく、明るくゆったりと開けた句になっている。(髙橋正子)

★梅の実の風も無き日に落ちにけり/小口泰與
梅の実が風もないのに、ぽとりと地に吸い込まれるように落ちる。
自らの成熟だけで落ちるという必然が描かれている。
(髙橋正子)

 

7月21日~7月31日

7月21日(4名)
上島祥子
炎昼の定刻守る配達夫★★★
炎昼のサドルにひび伸ぶ補習の子★★★

ジーパンの日差しに灼ける痛みかな★★★
「痛み」より「傷み」がいいのではないでしょうか。「傷み」なら、★4つです。(髙橋正子)

廣田洋一
土用入り紅茶片手に海眺め★★★★
松落葉重なりており手水鉢★★★★
すれ違う香水かすか老婦人★★★

小口泰與
のんびりと身体休めし夏の雨★★★★
梅の実の風も無き日に落ちにけり★★★★
垂れこめて犬と戯むる夏日かな★★★

多田 有花
夏未明二車線道路はよく空いて★★★
夏の朝油圧ショベルのまだ静か★★★
初蝉や朝の静けさのなかに★★★

 

自由な投句箱・添削教室/7月21日~7月31日

■自由な投句箱・添削教室について■
〇自由な投句箱に投句された句は、★印の評価のみで、添削いたしません。
〇添削をご希望の方は、一人、一か月10句以内で添削をいたします。
ご希望の方は、コメント欄にお書きください。一度に10句でなくても結構です。
花冠代表 髙橋正子

※「自由な投句箱・添削教室」は、花冠会員用ですので、ご了承ください。

新作6句「虎渓山]/上島祥子 紹介

●本阿弥書店発行の「俳壇」8月号に上島祥子さんの新作6句「虎渓山」が掲載されました。祥子さん、おめでとうございます。
下のコメント欄に感想をお書きください。よろしくお願いします。

虎渓山については、花冠7月号(No.375)の祥子さんの「ひとり吟行記」の散文に掲載していますので、あわせて、お読みください。

虎渓山
          上島祥子

一息に坂登り来て青紅葉
土岐川に若葉の潤む風の朝
青鷺の松に身を寄す水鏡
本堂の余香に拝し山の涼
滝音や巌に還る石仏
山涼し落石知らす手書き文字

「俳壇」8月号「現代俳句の窓」に掲載。

 

多田有花句集『蒼き氷河』紹介

●多田有花句集『蒼き氷河』が、花冠俳句叢書・電子版1 として出版されました。有花さん、おめでとうございます。

花冠会員の皆さまには、有花さんからメールの添付ファイルで句集が届いていることと思います。読み方は、有花さんがメールで説明されていますので、お読みになって、その通りにしてください。
わからない時は、有花さんに直接、または発行所にお尋ねください。
『蒼き氷河』
https://amzn.to/4f3jpNv

有花さんの電子書籍での句集発行は花冠では初めてで、画期的なことです。句集を読まれましたら、有花さん、または発行所に感想をお寄せください。

 

●随想「俳句の中心が痩せるとき」

●随想「俳句の中心が痩せるとき」

 総合俳誌「俳句界」(文學の森)に送った花冠七月号(No.375)が、宛先不明で返送されてきたのは、発送して八日目のことである。前号までは届いていたので不審に思い調べると、会社の倒産により四月で廃刊となっていた。「俳壇」の倒産理由の一つに俳句人口の減少が挙げられている。これは一誌の廃刊という事実にとどまらず、俳句界全体の構造変化を示す出来事でもあると思える。

 これで総合俳誌は「角川俳句」「俳壇」「俳句四季」の三誌となった。ここまで数が減ると、俳句界の構造が歴史的転換点に来ていると判断してよいだろう。角川『俳句年鑑』に記録される俳誌数は二十年で三百誌減少している。二〇〇六年には八三五誌あったものが、二〇二五年には五三九誌である。主宰の高齢化と後継者不在、会員数の減少が主な理由とされる。

 私自身、信之先生から「水煙」を引き継ぎ、誌名を「花冠」に変更した。会員数は創刊当初や最盛期に比べると、かなり減少している。現在活動している会員は、二十年から三十年以上在籍している人がほとんどである。編集作業はすべて私が担い、経営的にはぎりぎりの線で持ちこたえている。それでも廃刊にはせず、誌面の充実を優先してきた。創刊時の月刊から、今では年二回の発行となったが、ページ数は増え、会員からは「俳誌とは思えない充実と高さがある」と言われている。多くの結社誌が会員作品の発表や添削、吟行や大会の報告を中心とする中で、花冠は作品発表や句会報告、随想や俳句日記を掲載しているが、誌面の中心には常に俳句そのものの精神性が据えられている。その違いが、こうした感想につながっているのだろう。

 総合俳誌は、俳句界全体を俯瞰し、作品・批評・ニュース・新人育成を一冊に統合する「俳句界の公共インフラ」としての役割を担ってきた。作品の現在性の提示、批評・時評による俳句界の思考形成、公共性と記録の維持――その三つが総合誌の核である。弱体化は、とりもなおさず、これらの弱体化である。

 では、総合俳誌や結社誌の減少は俳句の衰退なのか。 そう単純には言えない。いま俳句は、SNS俳句、アプリ俳句、オンライン句会、ライブ形式の一日俳句教室、自治体や企業が行う俳句大会、あるいは俳句を「若年層の競技文化」としての教育への利用があり、俳句人口はむしろ広がっている。しかし、「俳壇」の倒産理由の一つに俳句人口の減少が挙げられている。一方で俳句人口の減少が言われ、もう一方で俳句人口の広がりが言われる。この矛盾は、俳句の中心が充実していないことを示している。その一端には、SNS俳句や俳句甲子園のように、俳句を即時性や競技性で評価する社会のまなざしがある。ここでその詳細に立ち入る必要はない。問題は、個々の現象ではなく、俳句の評価軸そのものが変質しつつある点にある。

 衰退しているのは俳句の本質となる中心部分であり、広がりは俳句の変化として受け止めるべきである。私は、俳句は本来、観照、静けさ、精神性、季語の本義、内的風景といった精神の文学であると思っている。俳句は多様であっていいが、核となるべきところは守られるべきと考えている。
 SNS俳句は五七五の形式を保ちながら、生活の即時性を重視する傾向があるが、花冠はオンライン句会という方法を取りながら、俳句の精神性を守っている。創刊者で、インターネット俳句を先駆けた髙橋信之の『インターネットと俳句』の論文に、すでに、俳句とインターネットの関係が論じられている。
 そして、花冠は、四十三年の俳句活動の持続がある。「明るくて深い現代語による俳句、よい生活からよい俳句を」という信之の高さと、臥風の「細く長く」という精神の持続性を同時に抱えた結社精神がある。その結社精神を守ることが、俳句本来の精神性を守ることにつながっていると思っている。

 花冠は大きな結社ではないが、歴史と精神の高さがある。そして、俳句の本質を守ろうとする志は、臥風、信之へと細く長く受け継がれてきた。俳句界の中心が痩せつつある今、その小さな営みもまた、未来へ受け渡すべき一つの仕事であると信じている。世の中の俳句の趨勢におされ、俳句の本質と精神を守り育てることは、容易な道ではない。静かな困難を抱えている。しかし、その困難こそが、花冠俳句の精神を磨き続けている。
2026年7月20日

 

 

7月20日(月)海の日

晴れ

●今朝、早く目がさめた。ちょうど、サッカーのワールとカップ、スペインとアルゼンチンの決勝戦が始まるところだった。パソコンで仕事をしながら見た。延長戦となった肝心のところで、眠ってしまったが、あとでスペインが優勝と知る。スペインのネマル選手(19歳)とアルゼンチンのメッシ選手の19年前の出合いが報じられ、今日の二国の試合となったのは、奇跡的と言えそう。

●パソコンが更新中にフリーズし、回復キーが見つからなかった。いつパソコンが回復するかわからないので、しめきり2週間前となる16日、俳壇の依頼原稿「特集・秋の野鳥歳時記」を郵送した。息子が来てパソコンをなおしてくれたため、念のために、今日メールでも原稿を送った。

●随想「俳句の中心が痩せるとき」を書いた。総合俳誌「俳句界」の廃刊を知り、俳句の世界が危うい感じがしたので、思うところを書いた。あまり書きたくない内容なので、この推敲に3時間ほどかかった。ブログ「エッセイと論文」に貼り付けた。

7月19日(日)

晴れ
●かなり暑い。なんとなく、体調が万全でない気がするので、用心して過ごす。

●1か月半ぶりにゆうまくんの子守りに行く。ゆうまくんは、ずいぶん歩けるようになっていて、顔つきも男の子らしくなっている。保育園が好きになって、朝起きると保育園に行きたがるとのこと。保育園では皆に可愛がられていると句美子が話している。句美子は、育児休暇をとれることになって、私も一安心。

ゆうまくん、一か月半ぶりだったせいか、初め、句美子の傍に静かに座って、もじもじしている感じだった。持って行った風船を見せると、興味津々。風船を並べて、どの色を選ぶか見ていると、黄色の一番大きい風船を選んだ。それを膨らませると不思議そうに見る。三個膨らませて残りが四個あったが、しばらくすると、もう一つ膨らませるように言う。またもう一つ、またもう一つと全部膨らませた。黄色い風船は手を離さない。風船に体を乗せるが風船は破れない。風船を一本のリボンに五個結びつけた。振ってあそび、片付ける時も楽なようにした。

しばらくすると、小さい本箱ごと取りだす近くに持ってくるように言う。本が好きらしく、本のあつかいに慣れている感じがする。それぞれの本の好きなところがあるようで、なんどもそこを開いている。中身も覚えているようだ。1か月半の間、高熱が出たり、手足口病になったり、心配したが、ずいぶん成長している。