※当季雑詠(秋)3句を〈コメント欄〉にご記入ください。
※投句は一日1回3句までといたします。
※登録のない俳号・ペンネームでの投句は削除させていただきます(例:唐辛子など)。
※★印について
「心が動いている」句を良い句として選び、★印を付けています。
(※多くの方にご覧いただき、心より感謝申し上げます。この「自由な投句箱」は花冠会員を対象としておりますので、どうぞご理解ください。)
花冠代表 髙橋正子
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花冠代表 髙橋正子
コメント
雲少し彼岸に入りぬ秋の空
快晴や高く飛び来る赤とんぼ
風音の高まり遠き野分かな
秋高し何かと言いて妻太る
縄跳びの輪の中秋の運動会
何くれと口だす人や肌寒し
川風に揺れる芒のひと処
避難指示出でたる街や台風来
梨を剝くくるくると皮吊り下げて
稲刈機始動の音や午前九時
朝顔やひとり暮らしの庭に咲く
面白し百日紅の下に彼岸花
木犀につつまる家や山の風
秋翡翠畷の先の沼へ飛ぶ
秋雨のなべてぐずつく昨日今日
台風去り青空燦と輝けり
どんぐりや雨に流され道渡る
石仏の磨きあげられ秋彼岸
急性めまい3句
電話まで届かぬ指先秋彼岸
秋の朝二人がかりで畳まで
救急車と潜めし声や秋時雨
分譲地に残る稲田の刈られたり
わが頭上に東西南北うろこ雲
秋晴やハーレーダビッドソンを磨く
秋雨の中傘なまめかし二人連れ
頓服で治る病や秋の風邪
秋雨の細かき粒や硝子窓
門の前しばし佇む名月かな
林檎畑後にそびゆ津軽富士
白菊の豊けき光寺の庭
救急病棟3句
秋昼や看護師の影来ては消え
支える手離れ背の伸ぶ秋の午後
医師の指先辿る秋の夕
午前五時明るさ兆す秋彼岸
同音す秋彼岸会の本堂に
秋分や遺影を側に食事会
白き花に群がる秋の揚羽かな
我が肩に触れて行きたる散り黃葉
一房を親子でつまむ葡萄かな
波無くて沼に色立つ秋の空
鬼やんま沼の水面をつんつんと
ならはしの寝酒一合秋の夜
秋日和夢前川に沿い下る
とろり九月の餡バタークロワッサン
待宵や明るさ残る中に出る
台風来る何やかやと仕事増え
秋雨ゃ水を豊かに使い慣れ
紅葉して汝は何と言う鳥ぞ
赤とんぼ垂直に降り真っ直ぐに
秀麗の陽のあたりたる頬あかし
秋うらら頬に届けば陽の紅く
点滴の腕の重たき夜長かな
看護師のスマホ差し出す今日の月
看護師の目尻柔らか秋日和
雲流る東都に向ける秋嵐
お供えの団子減らす無月の夜
衛星の影空に曳く秋の宵
中秋無月ベランダに数度出てみても
風の音夜半に高き無月なり
無月から雨月となりぬ一夜かな
山の沼なんの水輪か秋うらら
にぎわしき木犀の香を振りまきし
月の出よ雲を破りし風の神
鎮まりし海に名月浮かびけり
秋の雨小町通りは川のごと
海老蕎麦を食べて待ちたる月夜かな
秋の灯に鳴らす切子のロックグラス
長き夜にロックグラスの音澄めり
母に手をあわせし友と今年酒
十六夜も雨の向こうの月となり
秋夕焼中を鴉のねぐら入り
残せしは壁の巣のみか燕去る
雨上がる街の静けさ冷やかに
焼き芋の香り漂う売場かな
残菊や纏めて入れるごみ袋
にぎはしき秋翡翠の交尾かな
頃合いの魚を見事や秋翡翠
秋雨や薔薇の赤葉の艶増せり
秋の雨部屋着のままの昼の膳
堰音の途絶えて秋の川深し
洪水の泥つく木々に秋の雨
秋霖に置き薬屋の訪ね来る
秋彼岸明けて雨降るばかりなり
雨の朝なれど続きし虫の声
雨上がり街しんとして冷やかに
草原の静もり深し居待月
道端に唐黍焼きて売る母子
病室より
枕辺のタオルにわれの名秋の朝
看護師の足音消えて夜長かな
真夜中のカーテン揺れてなお夜長
夕刻や秋の長雨飽きず降る
廃業の店に長蛇の列の秋
壁にある貼り紙緩し秋湿り
赤城榛名秋の紅葉を競い合う
頂きし喉んどを滑る今年酒
月出でて兎も跳ねる賑わいに
土手の草吹き伏せられて台風下
膨らみて皮の裂けたる黃柚子かな
身の細く値は鯛並みの秋刀魚かな
雨音に木槿の白の際立ちぬ
未明より濡れし木槿の白の果て
そぼ濡れる木槿並木を通院す
夜長過ぐ耳元にある医師の声
診る人の指をまた追い秋澄めり
甘薯へと箸の先ゆく昼餉かな
秋白し松葉に留める雨の露
前髪を幾度と直す秋黴入
越水の広場に赤萩咲き満ちて
臥待やまだ月影に暈残し
長雨のようやく晴れし月仰ぐ
本日は洗濯日和朝の月
雨上がり百合の木黃葉且つ散れり
電話にてやや寒きことかこちけり
枝先の青く膨らむ金柑かな
夜はまだ浅し妻恋う鹿の声
アップデート待ちつつ眺め更待月
有明や日差しはすでに山頂へ