自由な投句箱/9月21日~9月30日

※当季雑詠(秋)3句を〈コメント欄〉にご記入ください。
※投句は一日1回3句までといたします。
※登録のない俳号・ペンネームでの投句は削除させていただきます(例:唐辛子など)。
※★印について
「心が動いている」句を良い句として選び、★印を付けています。

(※多くの方にご覧いただき、心より感謝申し上げます。この「自由な投句箱」は花冠会員を対象としておりますので、どうぞご理解ください。)
花冠代表 髙橋正子


コメント

  1. 多田有花
    2026年9月21日 9:31

    雲少し彼岸に入りぬ秋の空
    快晴や高く飛び来る赤とんぼ
    風音の高まり遠き野分かな

  2. 小口泰與
    2026年9月21日 9:58

    秋高し何かと言いて妻太る
    縄跳びの輪の中秋の運動会
    何くれと口だす人や肌寒し

  3. 廣田洋一
    2026年9月21日 10:44

    川風に揺れる芒のひと処
    避難指示出でたる街や台風来
    梨を剝くくるくると皮吊り下げて

  4. 多田有花
    2026年9月22日 9:18

    稲刈機始動の音や午前九時
    朝顔やひとり暮らしの庭に咲く
    面白し百日紅の下に彼岸花

  5. 小口泰與
    2026年9月22日 10:00

    木犀につつまる家や山の風
    秋翡翠畷の先の沼へ飛ぶ
    秋雨のなべてぐずつく昨日今日

  6. 廣田洋一
    2026年9月22日 15:05

    台風去り青空燦と輝けり
    どんぐりや雨に流され道渡る
    石仏の磨きあげられ秋彼岸

  7. 土橋みよ
    2026年9月22日 16:47

    急性めまい3句
    電話まで届かぬ指先秋彼岸
    秋の朝二人がかりで畳まで
    救急車と潜めし声や秋時雨

  8. 多田有花
    2026年9月23日 8:42

    分譲地に残る稲田の刈られたり
    わが頭上に東西南北うろこ雲
    秋晴やハーレーダビッドソンを磨く

  9. 小口泰與
    2026年9月23日 10:23

    秋雨の中傘なまめかし二人連れ
    頓服で治る病や秋の風邪
    秋雨の細かき粒や硝子窓

  10. 廣田洋一
    2026年9月23日 10:32

    門の前しばし佇む名月かな
    林檎畑後にそびゆ津軽富士
    白菊の豊けき光寺の庭

  11. 土橋みよ
    2026年9月23日 21:47

    救急病棟3句
    秋昼や看護師の影来ては消え
    支える手離れ背の伸ぶ秋の午後
    医師の指先辿る秋の夕

  12. 多田有花
    2026年9月24日 9:27

    午前五時明るさ兆す秋彼岸
    同音す秋彼岸会の本堂に
    秋分や遺影を側に食事会

  13. 廣田洋一
    2026年9月24日 11:09

    白き花に群がる秋の揚羽かな
    我が肩に触れて行きたる散り黃葉
    一房を親子でつまむ葡萄かな

  14. 小口泰與
    2026年9月24日 13:15

    波無くて沼に色立つ秋の空
    鬼やんま沼の水面をつんつんと
    ならはしの寝酒一合秋の夜

  15. 多田有花
    2026年9月25日 9:06

    秋日和夢前川に沿い下る
    とろり九月の餡バタークロワッサン
    待宵や明るさ残る中に出る

  16. 小口泰與
    2026年9月25日 14:19

    台風来る何やかやと仕事増え
    秋雨ゃ水を豊かに使い慣れ
    紅葉して汝は何と言う鳥ぞ

  17. 川名ますみ
    2026年9月25日 17:32

    赤とんぼ垂直に降り真っ直ぐに
    秀麗の陽のあたりたる頬あかし
    秋うらら頬に届けば陽の紅く

  18. 土橋みよ
    2026年9月25日 19:27

    点滴の腕の重たき夜長かな
    看護師のスマホ差し出す今日の月
    看護師の目尻柔らか秋日和

  19. 上島祥子
    2026年9月25日 22:46

    雲流る東都に向ける秋嵐
    お供えの団子減らす無月の夜
    衛星の影空に曳く秋の宵

  20. 多田有花
    2026年9月26日 7:52

    中秋無月ベランダに数度出てみても
    風の音夜半に高き無月なり
    無月から雨月となりぬ一夜かな

  21. 小口泰與
    2026年9月26日 9:14

    山の沼なんの水輪か秋うらら
    にぎわしき木犀の香を振りまきし
    月の出よ雲を破りし風の神

  22. 廣田洋一
    2026年9月26日 9:36

    鎮まりし海に名月浮かびけり
    秋の雨小町通りは川のごと
    海老蕎麦を食べて待ちたる月夜かな

  23. 川名ますみ
    2026年9月26日 17:29

    秋の灯に鳴らす切子のロックグラス
    長き夜にロックグラスの音澄めり
    母に手をあわせし友と今年酒

  24. 多田有花
    2026年9月27日 8:58

    十六夜も雨の向こうの月となり
    秋夕焼中を鴉のねぐら入り
    残せしは壁の巣のみか燕去る

  25. 廣田洋一
    2026年9月27日 11:32

    雨上がる街の静けさ冷やかに
    焼き芋の香り漂う売場かな
    残菊や纏めて入れるごみ袋

  26. 小口泰與
    2026年9月27日 13:59

    にぎはしき秋翡翠の交尾かな
    頃合いの魚を見事や秋翡翠
    秋雨や薔薇の赤葉の艶増せり

  27. 上島祥子
    2026年9月27日 23:25

    秋の雨部屋着のままの昼の膳
    堰音の途絶えて秋の川深し
    洪水の泥つく木々に秋の雨

  28. 多田有花
    2026年9月28日 8:52

    秋霖に置き薬屋の訪ね来る
    秋彼岸明けて雨降るばかりなり
    雨の朝なれど続きし虫の声

  29. 廣田洋一
    2026年9月28日 11:01

    雨上がり街しんとして冷やかに
    草原の静もり深し居待月
    道端に唐黍焼きて売る母子

  30. 土橋みよ
    2026年9月28日 17:26

    病室より
    枕辺のタオルにわれの名秋の朝
    看護師の足音消えて夜長かな
    真夜中のカーテン揺れてなお夜長

  31. 多田有花
    2026年9月29日 10:00

    夕刻や秋の長雨飽きず降る
    廃業の店に長蛇の列の秋
    壁にある貼り紙緩し秋湿り

  32. 小口泰與
    2026年9月29日 10:49

    赤城榛名秋の紅葉を競い合う
    頂きし喉んどを滑る今年酒
    月出でて兎も跳ねる賑わいに

  33. 廣田洋一
    2026年9月29日 14:42

    土手の草吹き伏せられて台風下
    膨らみて皮の裂けたる黃柚子かな
    身の細く値は鯛並みの秋刀魚かな

  34. 川名ますみ
    2026年9月29日 16:03

    雨音に木槿の白の際立ちぬ
    未明より濡れし木槿の白の果て
    そぼ濡れる木槿並木を通院す

  35. 土橋みよ
    2026年9月29日 18:20

    夜長過ぐ耳元にある医師の声
    診る人の指をまた追い秋澄めり
    甘薯へと箸の先ゆく昼餉かな

  36. 上島祥子
    2026年9月29日 23:38

    秋白し松葉に留める雨の露
    前髪を幾度と直す秋黴入
    越水の広場に赤萩咲き満ちて

  37. 多田有花
    2026年9月30日 8:09

    臥待やまだ月影に暈残し
    長雨のようやく晴れし月仰ぐ
    本日は洗濯日和朝の月

  38. 廣田洋一
    2026年9月30日 15:01

    雨上がり百合の木黃葉且つ散れり
    電話にてやや寒きことかこちけり
    枝先の青く膨らむ金柑かな

  39. 多田有花
    2026年10月1日 8:22

    夜はまだ浅し妻恋う鹿の声
    アップデート待ちつつ眺め更待月
    有明や日差しはすでに山頂へ