添削教室/10月11日~10月20日

10月19日
土橋みよ
秋晴れに枝一段のイチイかな(原句)
「枝一段」の景色がわかりにくいです。読者は、枝が一段しかないのか、下枝が一段なのか、一段だけ際立って見えるのか。
秋晴にイチイ一枝黒々と(添削例)

秋麗撮り鉄よぎり行く列車(原句)
秋麗撮り鉄をよぎり行く列車(添削)
撮り鉄がよぎるのか 列車がよぎるのかがあいまいです。「撮り鉄を」と「を」と入れ、句意をはっきりさせるとよいです。

※二句とも、作者にははっきりしている景色が、読み手には、あいまいにしか伝わらないことが問題です。(髙橋正子)

10月15日
土橋みよ

「刈り跡の真中にひとつ大南瓜」と「ハナミズキの実散る墓地へ秋日さす」の改作を考えてみました。

草刈れば庭の真中に大南瓜★★★
情景がよくわかるようになりました。南瓜が人知れず太っていて、驚かれたのですね。

花水木の実の点々と秋の墓地(原句)
「実の点々と」は、実が点々と付いているのか、落ちているのか、分からないので、そこをはっきりさせるとよいです。

花水木の実のこぼれたる秋の墓地(添削)
「実の散る」は、「散る」より、「こぼれ(零れ)」のほうが実の落ち方として自然と思います。(髙橋正子)

10月11日
小口泰與
遙かなる虫声何処夜の闇(原句)
虫の声闇のはるかに低く鳴き(正子添削)
夜の闇の遠くに虫の声が聞こえる。どこで鳴いているのだろうかと、その場所を思っている。こんな状況の句と読めました。
作者の思いを景に寄せた添削です。(髙橋正子)

秋雲や快速電車走り行く★★★★
四畳半玻璃より秋日差し込みぬ★★★


コメント

  1. 小口泰與
    2026年10月12日 10:28

    高橋正子先生
    10月11日の投句「遙かなる虫声何処夜の闇」を添削していただき有難う御座います。今後ともよろしくご指導のほどお願い申し上げます。