■10月月例ネット句会清記■
2026年10月11日
30句(10名)
01.壁打ちのテニスボールや秋晴るる
02.子の忌日や散り零れたる萩の花
03.くっきりと目鼻描かれし南瓜かな
04.運動会あちらこちらへ駆ける子よ
05.秋雨やお子様ランチ平らげる
06.秋晴れや芝生に足を触れぬ吾子
07.午後の陽や紅帯び初めし酔芙蓉
08.日本晴れとりわけ鵙の盛んなる
09.花よりも香が知らせけり金木犀
10.網ほおずき朱の実の透け池畔なり
11.露草の青濃し山路深くきて
12.秋冷に取りだす句集夫のもの
13.秋澄めりヤマメの谷の底石に
14.晩稲の刈り入れ間近風の音
15.秋雨に夜が静かに濡れ更ける
16.糸瓜忌の糸瓜の水透く一升瓶
17.コスモス咲く地に手足着け初歩き
18.秋晴れや御旅所整い神輿待つ
19.並び立つ新築マンション天高し
20.見渡せば空いっぱいの鱗雲
21.秋晴れの海に流れる銅鑼の音
22.秋の陽の頬に届けばほの紅し
23.多摩川に大橋架かり秋高し
24.木犀の香のうすうすと病棟へ
25.両の手で湯呑を包む秋の暮
26.物干しの三つ目揺るる吊るし柿
27.踊り場に足踏みするスポーツの日
28.木犀のほのかに香る夜の湿り
29.北窓に虫の音運ぶ夜の風
30.波打てる稲田を後に夕雀
※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
コメント
01, 02, 16, 24, 30
24.木犀の香のうすうすと病棟へ
「病棟」という人の命を支える神聖な場所に、外の世界から、秋の木犀の香りが「うすうすと」入り込んでくる情景が目に浮かびました。静けさの中に、季節の移ろいとほのかな温もりが感じられました。一日も早いご快復を心よりお祈り申し上げます。
02.12.13.26.30.
12.秋冷に取りだす句集夫のもの
秋の冷気を肌に覚える頃は、寂しさも感じます。「夫の句集を」ではなく、下五に「夫のもの」と言い切ることで、その尊さが際立ちます。
04.09.16.22.30
30.波打てる稲田を後に夕雀
風に波立つ稲田の広がり、それを後景にする夕雀が秋の夕方らしい余韻を醸し出しています。今年は「秋」が感じられる季節があってよかったなと思います。
11.14.18.21.24.
11.露草の青濃し山路深くきて
秋が深まってくる中、咲き残るツユクサの色に深みが増したようです。
山路を歩かれて里に近づいたときそこで見えた青の印象深さを感じます。
11 16 24 25 28
16.糸瓜忌の糸瓜の水透く一升瓶
糸瓜は簡単に栽培出来て、生活に貴重な植物。晩夏から秋口になると、蔓を切って一升瓶に挿す。糸瓜水を取るのである。肌にいいと言われていて、化粧品が高価で買えなかった時代、女性に重宝された。そして、実のスポンジは風呂に入った時の垢落としとて使った。子どもの頃、父が小さな庭に植えて、糸瓜水を取っていたのを懐かしく思い出させてくれた。
8. 10. 15. 21. 24
21.秋晴れの海に流れる銅鑼の音
秋晴れの紺碧の海に流れる銅鑼の音には、新たな旅への出帆の胸の高まりを感じます。心も晴れ晴れと大海原へと解放されます。
01・11・14・17・21
01.壁打ちのテニスボールや秋晴るる
雨続きの9月が過ぎて、秋晴れの下のテニスの壁打ちに、素直な喜びを感じます。