曇り、時々雨
●よく降る。きょうは9.11。
●『世紀末ウィーンの知の光景』の第5章の感想文を書き上げた。書かなければならない文章ではない。この文章を書き終えなければ次のことへ移れなかった。明日から、Return の編集と、The Moth Prize の応募作を手直しする。これが10月に負える仕事。10月半ばから11月半ばまでに「リルケと俳句と私」を書く。書き終えて、花冠No.376の編集に入る。
明るくて深い 現代語による俳句を。よい生活から よい俳句を。
曇り、時々雨
●よく降る。きょうは9.11。
●『世紀末ウィーンの知の光景』の第5章の感想文を書き上げた。書かなければならない文章ではない。この文章を書き終えなければ次のことへ移れなかった。明日から、Return の編集と、The Moth Prize の応募作を手直しする。これが10月に負える仕事。10月半ばから11月半ばまでに「リルケと俳句と私」を書く。書き終えて、花冠No.376の編集に入る。
●この度、6月10日発行の拙詩集『帰還』が、日本近代文学館(目黒区駒場)に収蔵されることになりました。収蔵番号は9616。受け入れられたのは8月8日でし。遅ればせながら、ご報告します。
無名の俳人の詩集が日本文学館に収蔵されたのは、名誉なことと思っています。が、それ以上に花冠の精神性が日本文学の系譜のなかに、しずかに組み入れられたことを私は嬉しく思っています。それを深く受け止め、みな様にご報告いたします。
日本近代文学館は、1962年の設立以来、近代文学(明治以降)の資料を体系的に保存することを目的とした、日本初の総合文学資料館です。寄贈された書籍は「受け入れ判断」を経て収蔵されるということです。
副題の「俳句的観照による」の作詩方法を示したことと、徹底的にそぎ落とした装丁が、視覚的に内容理解を補強したと思います。詩集『帰還』は、近代文学館が長く扱って来た日本語の精神史の系譜にあります。 俳句と詩の境界をまたぐような観照の姿勢は、 日本語の表現史のなかで、まだ十分に言語化されていない領域です。そのことを考えますと、身が引き締まる思いがしています。
●なお、神奈川近代文化館(横浜市山手町)にも収蔵されることになりましたので、併せてご報告いたします。
2026年9月10日
髙橋正子
※当季雑詠(秋)3句を〈コメント欄〉にご記入ください。
※投句は一日1回3句までといたします。
※登録のない俳号・ペンネームでの投句は削除させていただきます(例:唐辛子など)。
※★印について
「心が動いている」句を良い句として選び、★印を付けています。
(※多くの方にご覧いただき、心より感謝申し上げます。この「自由な投句箱」は花冠会員を対象としておりますので、どうぞご理解ください。)
花冠代表 髙橋正子
9月20日
該当句無し
9月19日(1句)
★夕月夜雀集いてにぎやかに/多田有花
心に、明るく静かな懐かしい世界が生まれてくる一句。「夕月夜」が穏やかな心境を表わし、にぎやかな雀は、稔の秋を想像させてくれている。(髙橋正子)
9月18日(1句)
★晴れてくる朝の窓辺に虫の声/多田有花
虫の声は、朝、昼、夕とそれぞれ違った情趣をもっている。朝の光が増してくる窓辺に虫の声を聴いている。朝の虫の声は、静かな光の窓辺の気配に溶けるように調和している。(髙橋正子)
9月17日(1句)
★今日何にもかも秋らしく空青し/小口泰與
「今日何もかも秋らしく」は、具体的なものはなく、目に映り、肌で感じたことであるが、「空青し」の鮮明な青空の実感が具体的にある。これが、「何もかも秋らしく」を決定付けて、無駄のない、秋の本質を言い得た一句となっている。(髙橋正子)
9月16日(1句)
★澄む秋の掃き清められし地蔵堂/多田有花
「澄む秋」の季語が効いている。地蔵堂は、地域の祈りの場となっている。地域の人たちによって掃き清められた地蔵堂は、秋の澄んだ空気によっていっそう人々に近い祈りの場となっている。(髙橋正子)
9月15日(1句)
★終電にゆったり座る夜長かな/廣田洋一
夕方のラッシュアワーを過ぎると電車の乗客もぐんと減る。終電ともなれば、乗客もまばらになり、ゆったりと座ることができる。電車の中にも夜長の気配がある。(髙橋正子)
9月14日
該当句無し
9月13日
該当句無し
9月12日(1句)
★鬼やんま水輪残して飛び去りぬ/廣田洋一
鬼やんまが飛び去ったあとに、水輪が残る。水輪は鬼やんまの存在感となって残される。鬼やんまと水輪の響き合って透明感がある。(髙橋正子)
9月11日(2句)
★秋蝉の狂い鳴きしてそれつきり/小口泰與
秋蝉の狂い鳴きのあと訪れる深い静寂。「それっきり」が見事にそれを表わしいて、余韻が深い。(髙橋正子)
フェリー新潟に着く
★秋曇引き波長く接岸す/土橋みよ
「秋曇」と長い「引き波」の呼吸が響き合って、フェリーの接岸のときの緊張が読み取れる。臨場感のある句が無駄なく詠まれている。(髙橋正子)
小口泰與
蜻蛉や暮れるを嘆く湖の水★★★
秋薔薇の雨の衣にすくと立つ★★★
「衣」の比喩が惜しいです。比喩でなく写生にすると★4つです。(髙橋正子)
鳴きながら葦に飛びつく秋翡翠★★★
廣田洋一
終電にゆったり座る夜長かな★★★★
秋水や鯉のゆるりと上り来る★★★
ピラカンサ赤き実光り鳥の声★★★
9月14日(1名)
多田有花
<手柄山平和公園三句>
手柄山紅染月の始まりぬ★★★
爽やかに平和資料館への道★★★
秋晴のアリーナ「躍動」像の立つ★★★
9月13日(1名)
多田有花
湯上りやつくつくぼうしの聞え来る★★★
秋の川等間隔に鷺の立つ★★★
月見月自家製月見バーガーを食す★★★
9月12日(3名)
多田有花
秋晴にあるは輪を描くとんびのみ★★★
帰る日の呼び声秋燕盛んに飛ぶ★★★
暮れたれば静かに始まる虫の夜★★★
廣田洋一
鬼やんま水輪残して飛び去りぬ★★★★
秋の夜や読み耽りたる文庫本★★★
突堤に竿の並びて鯊日和★★★
小口泰與
釣上げし利根川の秋鮎なかんずく★★★
忽然と日の差す秋の渚かな★★★
水澄むや吹きなぐ風は赤城より★★★
9月11日(3名)
多田有花
秋雨や布巾を固く絞り拭く★★★
掃除機の掃除するなり秋の雨★★★
稲妻や一瞬灯りの途切れけり★★★
小口泰與
雨ながら光る秋薔薇庭真中★★★
梢にて秋翡翠の毛繕い★★★
秋蝉の狂い鳴きしてそれつきり★★★★
土橋みよ
フェリー新潟に着く
秋曇引き波長く接岸す★★★★
越後川口展望台
水澄むや里をうねりて信濃川★★★
彼岸前の巖華園
玄関の鬼灯赤しまたここに★★★★