NEW■8月月例ネット句会ご案内■

■8月月例ネット句会ご案内■
8月月例ネット句会を下記の通り開催しますので、ご参加くださいますよう、ご案内いたします。

期 日  :8月9日(日)
①投句:当季雑詠3句
8月3日(月)午前6時~8月9日(日)午後5時
②投句は、下記月例ネット句会ブログの<コメント欄>にお書き込みください。
https://suien.ne.jp/getsureikukai
※どなたでも投句できます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:8月9(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:8月10日(月)
③伝言・お礼等の投稿は、8月10日(月)~
8月13日(木)
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:髙橋句美子・西村友宏

自由な投句箱/8月1日~8月10日

※当季雑詠(夏)3句を〈コメント欄〉にご記入ください。
※投句は一日1回3句までといたします。
※登録のない俳号・ペンネームでの投句は削除させていただきます(例:唐辛子など)。
※★印について
「心が動いている」句を良い句として選び、★印を付けています。

(※多くの方にご覧いただき、心より感謝申し上げます。この「自由な投句箱」は花冠会員を対象としておりますので、どうぞご理解ください。)
花冠代表 髙橋正子

●「自由な投句箱・添削教室」は、下方↓ の欄にあります。

今日の秀句/8月1日~8月10日

8月4日(1句)
★振り返る猫に三歩の夕涼み/土橋みよ

8月3日(2句)
★水面をすれすれに飛ぶ夏燕/小口泰與
★金色の夕日を通す夏柳/上島祥子

8月2日
★須磨沖をゆく帆船や夏盛ん/多田有花
「須磨」の地名のゆかしさが読みとれ、夏の盛りの沖をゆく帆船の帆の白さが印象に残ります。夏沖の爽快さが伝わります。素直に景が立ち上がり、季語が生きている秀句です。(髙橋正子)

8月1日
該当句無し

8月1日~8月10日

8月4日(4名)
土橋みよ
屋根越しに実の赤み初むナナカマド★★★
 猫と留守番2句
空き箱の底より猫や夏座敷★★★
振り返る猫に三歩の夕涼み★★★★

小口泰與
とまる事知らぬ湖上の夏燕★★★
青柿のたわわに生りて鳥も来ず★★★
誰かれも列に並びし夏のくじ★★★

多田 有花
花びらに昇る朝日を受けし蓮★★★
蓮あまた紅白黄色八重一重★★★
晩夏光午後の空気の粘度かな★★★

廣田洋一
地震の街酷暑の空に水を乞う★★★
駅前に雲水の立つ夏の果★★★
老いては孫に従うプールかな★★★

8月3日(4名)
多田 有花
大阪駅いま夕立の通り過ぎ★★★
夕立や芦屋の街をさっぱりと★★★
朝涼のカフェは開店準備中★★★

小口泰與
水面をすれすれに飛ぶ夏燕★★★★
日を受けて蚯蚓干からびころころと★★★
蜻蛉の水面つんつん水輪かな★★★

廣田洋一
川縁の並木抜け来る風涼し★★★
病葉や風に吹かれて裏返り★★★
紫陽花や変化を終えて乾きおり★★★

上島祥子
展望の窓に重たく夏曇★★★
金色の夕日を通す夏柳★★★★
風鈴の澄む音続く端居かな★★★

8月2日(3名)
多田 有花
蓮育てし人と会話の日の出どき
「育てし」が説明で、季節も曖昧です。「咲かせし」にしてはどうでしょうか。咲いている季節に焦点があたります。(髙橋正子)

須磨沖をゆく帆船や夏盛ん★★★★

着陸す入道雲を背景に★★★
何が着陸するのか、読み手に委ねすぎです。(髙橋正子)

小口泰與
鮎釣りの長き釣竿たもとおる★★★
暑き日を髪膚に浴びし沼の釣★★★
鮎釣りの長竿重し風の中★★★

廣田洋一
夫婦して木の枝払ふ朝の庭★★★
代表選手旗振り送る夏の空★★★

チェンソーや杉林へと枝払う★★★
惜しい句です。(髙橋正子)

8月1日(4名)
廣田洋一
ふわふわと尾びれの白き金魚草★★★
団地の風捉えて揺るる夾竹桃★★★
園児らの今日も挨拶百日草★★★

どの句も素材は良いですが、俳句としての焦点が少し甘いので惜しいです。(髙橋正子)

多田 有花
不如帰一声鳴いて八月に★★★
朝涼や巣立ち間近の雛つばめ★★★
万国の蓮を咲かせる休耕田★★★★
「咲かせる」が説明的なので「咲かせる」では、蓮の花の様子が想像しにくいです。「咲かせる」は省略可能です。蓮の広がりをどう一句に凝縮するかが鍵。(髙橋正子)
【改作】万国の蓮に朝日や休耕田/多田有花

小口泰與
赤城より風の道あり植田風★★★
たもとおる利根の川原や鮎釣師★★★
一瞬に沼を横切る夏燕★★★

句材は良いですが、言葉の選択で損をしています。(髙橋正子)

土橋みよ
 北海道大学キャンパス3句
風涼し古き校門人絶えず★★★
青葉風学生走る構内路★★★
水掬う夏川かつて鮭のみち★★★

句の焦点が散っているで惜しいです。(髙橋正子)

添削教室/8月1日~8月10日

8月2日
土橋みよ
①「開拓碑欅を鳴らす夏の風」を作り直してみました。

欅鳴る夏風に立つ開拓碑
【ご返事】
「欅鳴る」が力強く立ち上がっています。「立つ」は開拓碑の様子なので、イメージがはっきりしました。北海道の夏の爽やかさが詠めていると思います。(髙橋正子)

②「水掬う夏川かつて鮭のみち」を作り直してみました。
立秋後に、投句することを想定して、
水の秋昔昇りし鮭のみち
【ご返事】
「水の秋」が効いています。「昇りし」の「し」は過去の意味を表わす助動詞「き」の連体形なので、この一語で過去のことであることがわかります。やや説明的な「昔」を使わないでよくなります。

水の秋鮭の昇りし川のみち(正子添削)
では、いかがでしょうか。(髙橋正子)

自由な投句箱/7月21日~7月31日

※当季雑詠(夏)3句を〈コメント欄〉にご記入ください。
※投句は一日1回3句までといたします。
※登録のない俳号・ペンネームでの投句は削除させていただきます(例:唐辛子など)。
※★印について
「心が動いている」句を良い句として選び、★印を付けています。

(※多くの方にご覧いただき、心より感謝申し上げます。この「自由な投句箱」は花冠会員を対象としておりますので、どうぞご理解ください。)
花冠代表 髙橋正子

●「自由な投句箱・添削教室」は、下方↓ の欄にあります。

今日の秀句/7月21日~7月31日

  1. 7月31日(3句)
    ★昇る陽や西に土用の月沈む/多田有花
    昇る陽と、沈む月を同時に見ることはあるが、「土用」という最も暑い季節が、陽と月を力強く、ゆるぎないものにしている。
    素材の大きさに負けず、言葉を絞っている点が佳い。(髙橋正子)
  2. ★甲板の煌めく星や納涼船/廣田洋一
    納涼船の涼しさが「甲板の煌めく星」によって読み手に伝わってくる。写生が確かである。(髙橋正子)
     
  3. ★凍て割れの跡に蒲公英ひとつ咲く/土橋みよ
    「凍て割れ」は、厳しい寒さの痕跡とも言える。その割れ目に咲く蒲公英の健気さに、いとおしさが湧く。みよさんの「静かな強さ」がよく出ている。(髙橋正子)

7月30日(2句)
★朝涼や二番電車の音がする/多田有花
朝の涼しさのなかに、生活が少し動き出す。それが二番電車の走る具体的な音として置かれている。ただそれだけで、気配が立ち上がっている。そのよさ。(髙橋正子)

★窓越しに向日葵揺るる午後の椅子/土橋みよ
窓の外の向日葵の揺れ、窓の内に静かに座っている椅子。この二つが、窓を通して重なり、午後の時間の厚みを感じさせてくれている。少し、構造が複雑に思えるが、それが時間の厚みとなっている。(髙橋正子)

7月29日(3句)
★忽然と酷暑の真昼にある真空/多田有花
この夏は、ただならぬ暑さです。「忽然」「酷暑」「真昼」「真空」と抽象語が並んでいるが、気圧の抜けた一点に気持ちが集中し、熱の極点に生じる一瞬の空白が捉えられている。それほどの酷暑なのです。(髙橋正子)

★地震の街灯りも水も無き夏夜/廣田洋一
熊本の地震で被災された方々はこの酷暑が健康が気遣われます。
災害の夜を詠むのは難しいですが、「灯りも水も無き」の二つの欠如が、夏夜の重さと不安を的確に伝えています。写生の骨格が強い句です。(髙橋正子)

 妹背牛に白寿の姉を訪問
★紫陽花の角を曲がれば姉の家/土橋みよ
「角を曲がれば」が効いています。具体的な土地の様子と族の距離感が一度に立ち上がります。紫陽花の季語が、訪問のやわらかい気配を伝えています。(髙橋正子)

7月28日(1句)
★昇る陽をまっすぐに見る朝曇/多田有花
「朝曇」は夏の朝のどんよりした空で、昼には暑くなることが多い。その曇りの奥に「昇る陽をまっすぐに見る」姿勢が、これからの一日の気配を静かに受け止めている。句の芯が強く、清々しい。
(髙橋正子)

7月27日(2句)
★雲の峰心たるる日の家路かな/小口泰與
心たるる日の家路。雲の峰によってその心境がはっきりと意識され定まる。雲の峰の盛り上がる美しさと言えよう。(髙橋正子)

★糸とんぼついっついっと眼前に/多田有花
か弱く見える糸とんぼが、眼前に「つっいつっと」現れ、生命力の強さをかんじさせてくれる。眼前の景色が鮮やか。(髙橋正子)

7月26日(3句)
★トウキビの葉先の隙間雲の峰/土橋みよ
「葉先の隙間」と言う表現に、作者の立ち位置、視線がわかる。トウキビの葉先と湧きあがる白い雲の色彩の対比が晴れやかな心を思わせてくれる。夏らしい一句。「葉先」をもう少し大きく捉えてもよい。(髙橋正子)

★幼子の誕生日とや手花火す/廣田洋一
幼子の誕生日を祝う家族の温かさが伝わってくる。手花火の小さな光が幼子にふさわしいものと思える。「とや」が気になるが、なんと優しい句であろう。(髙橋正子)

★熊蝉の盛んや朝の干し物を/多田有花
熊蝉の力強く、うるさいほどの鳴き声を淡々と受け止め、朝の洗濯物を干すという、力強い生活が、そのまま力強い生活詠となっている。「干し物」が具体的であるとなおよい。(髙橋正子)

7月25日(1句)
★初蝉や高層ビルの並木道/廣田洋一
高層ビルの立ち並ぶ並木道。その並木に蝉が鳴いている。初蝉の声に都会のなかの自然の息遣いがなおある。うれしいことではないだろうか。(髙橋正子)

7月24日(3句)
 道央自動車道
★森抜けてなお耳裏の蝉しぐれ/土橋みよ
森の蝉しぐれを抜けても耳に蝉しぐれが残っている。「耳」ではなく「耳裏」は、車で通り過ぎ、森から離れていく感覚が精密に詠まれている。「森抜けてなお耳裏に蝉しぐれ」すると、余韻がのこる。
(髙橋正子)

★少しずつ日焼けてゆくや軒簾/廣田洋一
軒に掛けた簾が、日々の暮らしのなかで見ていると、「少しずつ日焼け」ている。しずかな観照が本質を言い当てている。(髙橋正子)

★のうぜん花朝日夕陽の色をして・多田有花
のうぜんの花は夏の日に、華やかに咲き続ける。その色は「朝日夕陽の色」と言いたいが、やや説明的になるので、「朝日」か「夕陽」のどちらかにするといいと思う。優しの中にも力強さがある。それを詠んでいる。(髙橋正子)
【改作】
のうぜん花沈む夕陽の色をして/多田有花

7月23日(1句)
 小樽行フェリー
★夕焼や銀鱗となる日本海/土橋みよ
「銀鱗となる」で夕焼けを受けた日本海の景色があざやかに立ち上がります。「銀鱗」と言う象徴の言葉がよく効いています。(髙橋正子)

7月22日(1句)
★施餓鬼会の読経控えの間に届き/上島祥子
本堂で施餓鬼の読経が読まれて、それが、控えの間に読経の声が薄れて届いている。俗と聖をつなぐ間の読経の声の途切れがちの響きの間合いがよいです。(髙橋正子)

7月21日(2句)
★土用入り紅茶片手に海眺め/廣田洋一
「紅茶」は、生活感が軽く、土用入りの暑さの極まりの重さを薄めめ、洒落た印象を句に与えている。「海眺め」の落ち着いた動作が自然体でよく、明るくゆったりと開けた句になっている。(髙橋正子)

★梅の実の風も無き日に落ちにけり/小口泰與
梅の実が風もないのに、ぽとりと地に吸い込まれるように落ちる。
自らの成熟だけで落ちるという必然が描かれている。
(髙橋正子)

 

7月21日~7月31日

7月31日(4名)
多田 有花
熊蝉の合唱始まる日の出かな★★★
昇る陽や西に土用の月沈む★★★★
路地裏の水音近く川とんぼ★★★★

小口泰與
翡翠の水面を凝視動かざる★★★
日陰して神秘な沼や青葉木菟★★★
たむろして野良犬居りし夏の朝★★★

廣田洋一
甲板の煌めく星や納涼船★★★★
屋上にむしろ拡げて三尺寝★★★
早桃や一人厨の昼餉かな★★★

土橋みよ
千古園
開拓碑欅を鳴らす夏の風★★★
「開拓碑」と「欅を鳴らす夏の風」が同じ強さで並んでいます。「開拓碑」と「夏の風」のどちらを言いたいかです。(髙橋正子)

青胡桃手に枝の香を移しけり★★★★
「移しけり」は、「移りけり」も考えられます。(髙橋正子)

豊幌
凍て割れの跡に蒲公英ひとつ咲く★★★★

7月30日(4名)
多田 有花
朝涼や二番電車の音がする★★★★
天気雨極暑の今朝は一段落★★★
部屋は闇窓より風の夜の秋★★★

廣田洋一
仄暗き庭にそよげる花卯木★★★
近づけば旧友なりしサングラス★★★
朝食の卓に一本バナナかな★★★

小口泰與
早朝の夏鶯の声さだか★★★
池中の岩に亀居り動かざる★★★
翡翠の朝日を浴びて神神し★★★

土橋みよ
新篠津公園
まっすぐに地に茎伸ばす蓴の花★★★
エアプラントの青なお深し夏の窓★★★★
窓越しに向日葵揺るる午後の椅子★★★★

7月29日(4名)
多田 有花
灼熱の天地に雷鳴轟きぬ★★★
雷神や熱暑を連れて去りにけり★★★
忽然と酷暑の真昼にある真空★★★★

小口泰與
夏の午後ちと空酒を召す坊主★★★
簗に落つ魚の種類数多なり★★★
釣人の魚籠は空っぽ夏の朝★★★★

廣田洋一
地震の街灯りも水も無き夏夜★★★★
向日葵や雨に打たれて下を向き★★★
玉ねぎや涙出る程辛くはなし★★★

土橋みよ
 妹背牛に白寿の姉を訪問3句
紫陽花の角を曲がれば姉の家★★★★
夏座敷姉と笑いし言い違い★★★
妹背牛の米の重さや夏の雲★★★
「米の重さ」がわかりにくいです。石狩平野は北海道の米の産地ですが、その意味があるのでしょうか。(髙橋正子)

7月28日(5名)
小口泰與
梅の実の千五百に生りて少し落ち★★★
やっと着き夏の湖畔にパン千切る★★★
「やっと着き」の気持ちはわかりますが、言わないのが、よいです。そこが惜しいです。(髙橋正子)

山風の千千なり夏の沼の波★★★

廣田洋一
隣人と競いておりぬ草むしり★★★
高雲の縁焼き尽くす夏の夕★★★
あと少しで★4つです。(髙橋正子)
駅出でて甘酒屋にて立ち呑みす★★★

多田 有花
週末や方角を変え遠花火★★★
ゼラニウム何か成す人どの地にも★★★
昇る陽をまっすぐに見る朝曇★★★★

土橋みよ
 石狩湾新港2句
夏空や沖へ風車の列つづく
「夏空」と「沖」と、視点が二つになっています。視点は一つにします。「夏空」でなく「夏海」がいいと思います。そうすれば、夏海の沖から、沖につながる空が想像できます。(髙橋正子)

石狩の風車の列へ雲の峰★★★★
 豊幌夏祭り
揚花火校庭の声遠のきぬ★★★★

上島祥子
炎風にのれんの糸の痩せるかな★★★
夕立や冷めゆく数多のビルの熱★★★
夏雲の濁りに生まるる峯真白★★★★

7月27日(3名)
小口泰與
浴衣着て帯きっちりと車より★★★
雲の峰心たるる日の家路かな★★★★
たおやかに暖簾潜りし浴衣の娘★★★

多田 有花
ひまわりの頭垂れ初めし頃よ★★★
糸とんぼついっついっと眼前に★★★★
どんと鳴り知るは山向こうの花火★★★

廣田洋一
マンションの庭木の枝を払いけり★★★
夕立や舗装道路に湯気立ちぬ★★★
土用丑鰻一匹食べにけり★★★

7月26日(3名)
土橋みよ
石狩川
夏草や足もとの水なお暗し★★★
夏浜や白樺の幹同じ向き★★★★
トウキビの葉先の隙間雲の峰★★★★

廣田洋一
風そよぐ木椅子に憩う日の盛り★★★★
昭和の遠くなりたる水中花★★★
幼子の誕生日とや手花火す★★★★

多田 有花
涼風を呼ぶ心地なり白蝶草★★★
熊蝉の盛んや朝の干し物を★★★★
昼食は三日連続素麺に★★★

★3つの句について
抽象語(心地なり/なお暗し/遠くなりたる)
説明的な言い回しが像を弱めています。
★4つの句は
視線の動き
具体的な一点の観察がしっかりしており、像がしっかり立ち上がっています。(髙橋正子)

7月25日(4名)
多田 有花
夏草の茂る更地となりにけり★★★★
熱帯夜明けて空気のなお重し★★★
雲照らし今日も猛暑を約束す★★★

廣田洋一
初蝉や高層ビルの並木道★★★★
蝙蝠の飛び交ひており宵の空★★★
新築の庭に飛び来る黒揚羽★★★★

土橋みよ
江別3句
風鈴やレンガの窯からパンの湯気★★★
姫向日葵風に傾き揺れ戻る★★★
北国の雨に紫陽花青深む★★★★

上島祥子
土灼ける更地のままの医院跡★★★★
柔らかく朝日を迎え簾窓★★★★
片陰や先頭を行く車椅子★★★

7月24日(4名)
土橋みよ
道央自動車道
森抜けてなお耳裏の蝉しぐれ★★★★
麦稈のロール遙かに風薫る★★★★
夏草を分けて光れる空知川★★★★

小口泰與
またぐらに手挟む櫂夏の湖★★★
巌打つてたばしる波や夏の湖★★★
鳥声につつまる森や夏の朝★★★

廣田洋一
日盛や木の葉を揺らす風のあり★★★
少しずつ日焼けてゆくや軒簾★★★★
大トマトかぶりつきたる幼き日★★★

多田 有花
朝空に三羽並んで夏燕★★★
のうぜん花朝日夕陽の色をして★★★★
早朝はいまだ開かずハイビスカス★★★

7月23日(4名)
多田 有花
もうひとつ部屋を片付け大暑来る★★★
朝涼の内に出かける髪切りに★★★
軒下に玉葱たっぷり吊るす家★★★
この3句は、素材はよいのですが、作句方法が気にかかります。いずれも、作者の心を通らずに、見たものをそのまま言葉にしています。写生のつもりでも、説明に落ちていると言えます。俳句は「見たものを書く」のではなく、見たものが心に触れた瞬間を書きます。(髙橋正子)

廣田洋一
夏霧や下より聞こゆ川の音★★★★
よい句ですが、「聞こゆ」が説明的なので、少し惜しいです。(髙橋正子)
旬となり鰻の売場広がれり★★★
虹の脚右より細くなりにけり★★★
「なりにけり」は、結果ですが、だんだん細くなる、虹が消えていく感じなら、「なりゆけり」がいいのではと思いますが、いかがでしょうか。(髙橋正子)

小口泰與
三山も夕立に遭いて泣きにけり★★★
たおやかに朝霧を脱ぐ榛名富士★★★
向日葵や笑顔はじける友と遇う★★★★

土橋みよ
 小樽行フェリー
夕焼や銀鱗となる日本海★★★★
黒々と波立ち上がる秋田沖
季語を入れるといいと思います。(髙橋正子)

夏朝日水平線をおしひらく★★★★

7月22日(3名)
多田 有花
自販機に飲料補充夏の朝★★★
陽を映し青田は日ごと育ちけり★★★
「陽を映し」がイメージとして伝わりにくいのが惜しいです。(髙橋正子)

蛍袋かろやかな音聞こえくる★★★

小口泰與
撓撓の長きすそ野や雲の峰★★★
誰かれも長竿持ちて鮎釣師★★★
杏子の実たわわに生りて鳥集う★★★

上島祥子
施餓鬼会の読経控えの間に届き★★★★
空調の程よく効いて施餓鬼法★★★
代替わり盆の供物を簡単に★★★

7月21日(4名)
上島祥子
炎昼の定刻守る配達夫★★★
炎昼のサドルにひび伸ぶ補習の子★★★

ジーパンの日差しに灼ける痛みかな★★★
「痛み」より「傷み」がいいのではないでしょうか。「傷み」なら、★4つです。(髙橋正子)

廣田洋一
土用入り紅茶片手に海眺め★★★★
松落葉重なりており手水鉢★★★★
すれ違う香水かすか老婦人★★★

小口泰與
のんびりと身体休めし夏の雨★★★★
梅の実の風も無き日に落ちにけり★★★★
垂れこめて犬と戯むる夏日かな★★★

多田 有花
夏未明二車線道路はよく空いて★★★
夏の朝油圧ショベルのまだ静か★★★
初蝉や朝の静けさのなかに★★★

 

自由な投句箱・添削教室/7月21日~7月31日

■自由な投句箱・添削教室について■
〇自由な投句箱に投句された句は、★印の評価のみで、添削いたしません。
〇添削をご希望の方は、一人、一か月10句以内で添削をいたします。
ご希望の方は、コメント欄にお書きください。一度に10句でなくても結構です。
花冠代表 髙橋正子

※「自由な投句箱・添削教室」は、花冠会員用ですので、ご了承ください。