自由な投句箱/１２月１１日～２０日

2018年12月12日 12:22 | Weblog

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転記/管理

2018年12月11日 11:37

投句
(小口泰與)2018-12-11 09:38:01
★祝い日のマグロ解体五十集かな
★大根干す無くてはならぬ赤城山
★黒塗りの社の床や冬紅葉

(多田有花)2018-12-11 10:08:54
＜府民の森むろいけ園地三句＞
室池や冬青空と雲浮かべ
池の辺に残る紅葉を愛で歩く
山茶花の散るほどにまた咲き続く

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廣田洋一

2018年12月11日 12:59

自由な投句箱
★鰤を煮て酒を酌みたる夕べかな
★日本海の雪を偲びつ鰤を煮る
★日本海の匂ふが如き鰤の背

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桑本栄太郎

2018年12月11日 18:29

自由な投句箱
★風強き川端通りや枯銀杏
★冬空の嶺に茜や放れ雲
★しがみつく枯葉下枝にありにけり

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小口泰與

2018年12月12日 9:57

自由な投句箱
★あけぼのの障子明りに鳥の声
★炬燵より出ぬ老犬のおりにける
★老いてなお健脚なるや冬銀河

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多田有花

2018年12月12日 11:12

自由な投句箱
冬枯れの湿性植物園をゆく
暮早し道に迷えばなお早し

＜大阪府交野市・磐船神社＞
見上げたる巨石を拝す冬の午後

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廣田洋一

2018年12月12日 17:37

自由な投句箱
★濃き緑ふわりと浮きし寒椿
★空仰ぎ日を吸ふ花や寒椿
★寒椿落ちたる庭を彩れり

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桑本栄太郎

2018年12月12日 19:06

自由な投句箱
★柚子の実のたわわに黄なり山の畑
★鞍馬嶺の峰の明るく片しぐれ
★バス道の瘤の目立つや冬木立

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小口泰與

2018年12月13日 9:01

自由な投句箱
★鴛鴦や一年ぶりに便り来し
★火の山のここは溶岩道枯尾花
★渓谷のここに湯宿屋大氷柱

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多田有花

2018年12月13日 9:48

自由な投句箱
＜大阪府民の森ほしだ園地三句＞
冬なかば星伝説の地を歩く
冬晴に屹立クライミングウォール
散紅葉見送る星のブランコで

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廣田洋一

2018年12月13日 10:28

自由な投句箱
★金色の星の瞬く聖樹かな
★冷たき手ポケットに入れなお冷た
★底冷えのせりあがり来る厨かな

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桑本栄太郎

2018年12月13日 19:35

自由な投句箱
★あおぞらの雲の間やしぐれ雲
★歩みゆく比叡颪や京の町
★芸舞妓祇園の路地に事はじめ

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小口泰與

2018年12月14日 10:14

自由な投句箱
★同胞の家の年忌や寒牡丹
★凍星や静かなる夜の二人酒
★夕暮の赤城流石や空っ風

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多田有花

2018年12月14日 10:31

自由な投句箱
下りゆく落葉舞い散る歩道橋
レモン背に駅を目指すや冬の暮
冬の日を歩き通してのち晩餐

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廣田洋一

2018年12月14日 14:26

自由な投句箱
★水仙花門の前にて俯けり
★一輪はそっぽを向きし水仙花
★水仙や思ひ出したる海の音

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桑本栄太郎

2018年12月14日 20:07

自由な投句箱
★玄関に家人待つ猫底冷す
★冴えざえと夕刊取りに宵の外
★茹でものを待つて窓辺や冬の月

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廣田洋一

2018年12月15日 9:23

自由な投句箱
★鋤焼きの締めはうどんの煮込みかな
★子と二人鋤焼き鍋のたぎりけり
★鋤焼きや隣の嫁も加はりぬ

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多田有花

2018年12月15日 10:52

自由な投句箱
散りきった落葉の山の木々の影
瀬戸内は青空山茶花の映えて
車通り過ぎれば落葉舞い踊る

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小口泰與

2018年12月15日 17:27

自由な投句箱
★渓谷の秘湯の宿や河豚料理
★渓流の闇の波音紅葉鍋
★座してすぐ灯火に染まり年忘

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桑本栄太郎

2018年12月15日 18:27

自由な投句箱
★入口に注連飾り売るイオンかな
★水色の青空ありぬしぐれ雲
★子の呉れし花の小さき冬薔薇

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小口泰與

2018年12月16日 9:40

自由な投句箱
★落葉踏む定かな音や我と犬
★鉢巻の男が囲む焚火かな
★漆黒の赤城山より冬の雨

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廣田洋一

2018年12月16日 10:37

自由な投句箱
★あかぎれやワセリン塗りし幼き日
★あかぎれのお湯も沁みこむ痛さかな
★水仕事終えては塗りし皸薬

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多田有花

2018年12月16日 11:09

自由な投句箱
山上の池に積もりし落葉かな
トレーニングする少年ら冬の坂
瀬戸内や冬青空を友として

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桑本栄太郎

2018年12月16日 19:58

自由な投句箱
★松籟や寒風荒ぶ建仁寺
★せせらぎにせり出し水に実南天
★乙訓の丘よりはるか冬かすみ

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小口泰與

2018年12月17日 9:09

自由な投句箱
★浅間山雪定まりてさだかなり
★ラガー等の泥塗れなり利根河原
★平成の終り近しや息白し

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多田有花

2018年12月17日 10:21

自由な投句箱
冬山路明るき色で走る人
落葉焚く煙の見えし山家かな
冬の雨降りだす山を歩きけり

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廣田洋一

2018年12月17日 11:11

自由な投句箱
★着ぶくれや懐薄き長財布
★着ぶくれて三人掛けに浅く掛け
★着ぶくれて見えなくなりぬ二重顎

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桑本栄太郎

2018年12月17日 18:50

自由な投句箱
★青々と畝の盛りや冬菜畑
★水色の空の彼方やしぐれ雲
★主を望む待降節の祈りかな

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小口泰與

2018年12月18日 9:02

自由な投句箱
★電飾の湖や小犬は着ぶくれて
★午後の日の五色の彩や沼の冬
★沼の面を飾る五彩や浮寝鳥

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多田有花

2018年12月18日 9:31

自由な投句箱
家々の壁薔薇色に冬落睴
玄関に冬陽を入れて掃除する
短日や急ぎ取り込む干し物を

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廣田洋一

2018年12月18日 10:26

自由な投句箱
★熱燗はこれに限ると九谷焼
★差し向かひちびりちびりと燗の酒
★とろ刺身冷えたる舌に燗の酒

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桑本栄太郎

2018年12月18日 18:00

自由な投句箱
★中州よりはるか下流や冬の靄
★どどどどと冬の入日へ新幹線
★ご無沙汰といつもの措辞や賀状書く

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小口泰與

2018年12月19日 10:32

自由な投句箱
★沼の面の彩を分け行く真鴨かな
★泳跡の色の違えし冬の沼
★神官の居らぬ社や寒鴉

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多田有花

2018年12月19日 14:00

自由な投句箱
イヤーマフしてパソコンに向かいおり
玄関に飾られ籐の聖樹かな
肉球の滑り止めなり手袋に

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廣田洋一

2018年12月19日 17:19

自由な投句箱
★改札前手袋の右落ちてをり
★スマホ用指先開く手袋す
★手袋外してかざすスイカかな

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桑本栄太郎

2018年12月19日 18:31

自由な投句箱
★注連飾り並ぶイオンや入口に
★青々と笊に干したり葱洗ふ
★”ご無沙汰”と決まり文句や賀状書く

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小口泰與

2018年12月20日 9:09

自由な投句箱
★目配せで知らす縁先寒雀
★越後えと車の列や十二月
★背伸びして偵察顔や寒雀

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多田有花

2018年12月20日 13:02

自由な投句箱
冬の雨はや街灯の点りおり
裸木の彼方に鉄骨の透けて
昼の雨洗われて咲く山茶花よ

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桑本栄太郎

2018年12月20日 17:37

自由な投句箱
★青々と畝のつづくや冬菜畑
★枯蔓の畑にのこりぬ支柱かな
★一枚の皿の孤食や石鼎忌

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廣田洋一

2018年12月20日 18:27

自由な投句箱
★休耕の畑の合間に冬菜畑
★狭き庭形ばかりの冬菜畑
★月上り夕焼け残る冬菜畑

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