10月23日
川名ますみ
〈10月19日(月)自由な投句箱より〉
美しき林檎が母に供えらる★★★
「美しき」が抽象的なので、「赤き林檎」など具体的な表現があるとよいと思います。(髙橋正子先生)
青空と鱗雲とに包まれぬ★★★
「包まれぬ」は、誰(何)が包まれたのでしょうか。それがあるとよいと思います。(髙橋正子先生)
〇貴重なご指導を賜りまして、ありがとうございます。
●林檎の句は、母の親友が仏壇に林檎を供えてくださり、その鮮やかな赤が印象的で俳句にしました。下記のように推敲してみましたが、いかがでしょうか。
母の友赤き林檎を手向けくる
供えられ林檎の赤は母のもと
●鱗雲の句は、通院の帰り道、車窓から青空と鱗雲を望み、それに包まれているような安心感を得て、作りました。ただ、ご指摘の通り、誰(何)が包まれたのか、はっきりと自覚しておりませんでした。あらためて、自分自身も含め、間もなく自宅という場所から見た「わが街」としてみました。
わが街を包む青空うろこ雲
〇お答え
供えられ林檎の赤は母のもと
「母のもと」に、しずかな思いがあります。「美しき林檎」よりも「林檎の赤さ」への実感があり、それが母への思いにつながっているのがいいです。かなり、レベルアップです。「景を立てること」が、大切と思います。
わが街を包む青空うろこ雲
「青空」と「うろこ雲」と詠まれている対象が二つになり、景が立ちにくいです。鱗雲といえば青空は自然に想像できますので「青空」を消して、読者に任せる手もあります。
わが街の上を流るる鱗雲(添削例①)
「包む」感覚を活かすと、断定を避けてやわらかくし、「包むほどにも」と言うこともできます。
わが街を包むほどにも鱗雲(添削例②)
コメント
〈10月19日(月)自由な投句箱より〉
美しき林檎が母に供えらる★★★
「美しき」が抽象的なので、「赤き林檎」など具体的な表現があるとよいと思います。(髙橋正子先生)
青空と鱗雲とに包まれぬ★★★
「包まれぬ」は、誰(何)が包まれたのでしょうか。それがあるとよいと思います。(髙橋正子先生)
貴重なご指導を賜りまして、ありがとうございます。
林檎の句は、母の親友が仏壇に林檎を供えてくださり、その鮮やかな赤が印象的で俳句にしました。下記のように推敲してみましたが、いかがでしょうか。
母の友赤き林檎を手向けくる
供えられ林檎の赤は母のもと
鱗雲の句は、通院の帰り道、車窓から青空と鱗雲を望み、それに包まれているような安心感を得て、作りました。ただ、ご指摘の通り、誰(何)が包まれたのか、はっきりと自覚しておりませんでした。あらためて、自分自身も含め、間もなく自宅という場所から見た「わが街」としてみました。
わが街を包む青空うろこ雲
正子先生、いつもあたたかいご指導を頂きまして、ありがとうございます。
「林檎」の句がレベルアップできたこと、自分では気づかずにおりましたが、嬉しく存じます。「景を立てること」の大切さを、学んでまいります。
「鱗雲」の句からも、「景を立てること」の重要性を知りました。想い起こすと、この日は朝から曇り空で、鱗雲の背景が、暗い空から青空に変わったことも、心に遺っていました。ですが、俳句にするには、どちらかに絞る必要がありましたね。
感覚だけでなく、景を確かに立てることを、心掛けたいと思います。貴重なお導きを、ありがとうございました。