添削教室/9月1日~9月10日

9月2日
土橋みよ
  函館湯倉神社

杖突かず登る参道に初紅葉★★★
杖なくて登る参道初紅葉(正子添削)
「初紅葉」の淡さ、美しさに対して、「杖突かず」が具体的な否定の動作となり、強く、説明的になっています。言葉を少し選ぶ必要があります。(髙橋正子)

80年前の修学旅行を想う
二合目のおにぎり秋の駒ケ岳★★★

80年前の修学旅行・駒ケ岳
二合目のおにぎりうまし草紅葉(正子添削)
「秋」が景色として大きくて、駒ケ岳の景色が曖昧になっています。もう少し具体的な駒ケ岳らしい事柄が欲しいです。添削は、駒ケ岳を前書きに含めました。(髙橋正子)

野幌原始林にて源氏物語賢木巻を思う
野幌の森松風に虫の声★★★
松風に虫の音(ね)まじる野幌かな(正子添削)
元の句は、「野幌の森」と「松風に虫の声」が同じ強さで並んでいます。「松風に虫の声」を中心に置く必要があります。また、俳句で「野幌」と書けば、詠んでいる事柄から、野幌の住宅地を含む地名ではなく、原生林の森を思わせます。(髙橋正子)

 


コメント

  1. 土橋みよ
    2026年9月3日 19:49

    正子先生
    三つの句について懇切丁寧に教えていただき感謝申し上げます。また、添削句を示していただき、具体的にどのように直すべきかを教えていただきました。第1句では「杖突かず登る参道に」を「杖なくて登る参道」に変えると情趣豊かな句になることを知りました。第2句の「駒ヶ岳」の句については、おにぎりを食べるのに座った傘の下のまわりには確かに草紅葉があったように思います。17音に入らない駒ケ岳を前書きに含めることにより、俳句に具体的な言葉を入れることができることもわかりました。第3句について、野幌では、原始林を吹き抜ける風とコオロギらしい虫の音が同時に聴こえ、松風と虫の音が響き合っているという賢木巻の情景が思い出されました。野幌といえば野幌原始林が思われることもよくわかりました。有難うございました。