10月4日(2句)
★真っ青はこの空の色天高し/多田有花
★コスモスや白と赤とのもつれ合い/廣田洋一
10月3日(1句)
★残菊に挨拶のごと揚羽蝶/廣田洋一
「残菊」と「揚羽蝶」の取り合わせに妙がある。名残りに菊に、こちらも秋蝶となった揚羽蝶が離れては寄り、寄っては離れ、軽く挨拶をしている。残菊と揚羽蝶の世界にそっと自分を置いた自然さがいい。「挨拶のごと」の「ごと」は、一考の余地がある。(髙橋正子)
10月2日
該当句無し
10月1日(1句)
★夜のまだ浅し妻恋う鹿の声/多田有花(正子添削)
鹿は薄暮性の動物と言われ、夕方から早朝に、 とくに秋の繁殖期にはよく鳴く。 鹿の妻恋う声は古来、深夜の静寂・孤独・切迫感と結びつき、 多くは 夜の深まり を背景としている。この句の新しさは、「夜のまだ浅し」という時間層の鹿の声 を捉えたことにある。浅い夜に、「妻恋う」と言いながらも、ただ響く声として受けとめている。 その感覚は現代的とも言えよう。 (髙橋正子)
コメント
正子先生
「夜はまだ浅し妻恋う鹿の声」を
「夜のまだ浅し妻恋う鹿の声」に添削いただいた上
10月1日の秀句にお選びいただきありがとうございます。
鹿の鳴き声がよく聞えるようになりました。
秋が深まってきたのだなと感じます。
高橋正子先生
10月3日の「残菊に挨拶のごと揚羽蝶」を秀句にお選び頂き、その上正子先生には素敵な句評を賜り、真に有難う御座います。
今後とも宜しくご指導の程お願い申し上げます。