■7月月例ネット句会清記■

■7月月例ネット句会清記■
2026年7月12日
33句(11名)

01.間合いとり二塁を狙う夏の空
02.連なれるビルの灯涼し丸の内
03.ナイターや快投続く九回裏
04.夏の夜辛子蓮根友と分け
05.別の機で飛び立つ思い夏空へ
06.初蝉の鳴き声響く空を見る
07.真っ直ぐに青田の見える車窓なり
08.風鈴の短冊夫の名の書かれ
09.夕顔のあおき実を売る盆の寺
10.機首を上げ機は白南風を海原へ

11.石垣の村に白南風吹き匂う
12.湧く雲と森が広がる窓の夏
13.紫陽花剪り水引き結ぶ守りとて
14.守宮来るガラス戸の山雨にけぶり
15.梅雨の雷一村いよいよ鎮もれり
16.雨上がり胡瓜の先に花残る
17.朝に捥ぐトマトの輪切りガラス皿
18.梅雨明けの旅荷小さく纏め置く
19.夏服や裾を揺らして二歩三歩
20.青葉風コップ傾け小さき手

21.短夜や眠れる吾子の熱き頬
22.小さくも向日葵まっすぐに立てり
23.ほととぎす町の目覚めゆく時刻
24.風軽く陽はくっきりと梅雨明ける
25.盆近し文箱の底の旅の文
26.イサキおろす俎板に鱗の光飛ぶ
27.笑い上戸の肩に桜の実ひとつ
28.昼顔の雨後の匂える空を向く
29.紫陽花の紺すくと立ち晴れきたる
30.雨音の消え昼顔は空仰ぐ

31.有松の浴衣行き交う下駄の音
32.絞り染め勧めのままに紗を纏い
33.高台に薊咲き満つ開拓碑

※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
※おことわり  
前書きのある句について
句会では慣例として前書きをつけないで投句します。慣例に従い、前書きをはずしました。ご了承ください。(髙橋正子)


コメント

  1. 廣田洋一
    2026年7月12日 18:23

    7月月例ネット句会選句
    15 19 22 29 32

    32.絞り染め勧めのままに紗を纏い
     夏の着物を着て涼しげな様が良く見える。紗を纏いが効いている。

  2. 土橋みよ
    2026年7月12日 18:35

    09,15,16,20,29,31
    29.紫陽花の紺すくと立ち晴れきたる
    雨の雫が少し残る深い紺色の紫陽花が、空が晴れてくると急に輪郭を取り戻すように生き生きとしてきた様子が想像されました。すくと立った紫陽花の凛とした美しさが印象に残りました。

  3. 多田 有花
    2026年7月12日 20:05

    02.07.10.18.31.

    10.機首を上げ機は白南風を海原へ
    梅雨明けの旅でしょうか。沖縄を想像します。
    盛夏の日差しが降り注ぐ離陸した飛行機は
    ぐんぐんと高度をあげエメラルドグリーンの海の上です。

  4. 川名ますみ
    2026年7月12日 21:05

    01.10.15.23.31.

    01.間合いとり二塁を狙う夏の空
    バッテリーの呼吸を観察し、牽制球を警戒しつつ、二塁を狙う一塁ランナー。その姿が「間合いとり」に緊張感をもって表現されています。明るい夏空の下、試合が動き始める気配に、胸が躍ります。

  5. 上島祥子
    2026年7月12日 21:06

    09.16.21.23.28

    28.昼顔の雨後の匂える空を向く
    雨音の静まる中、世界は「聴覚」から、匂いと色彩が満ちる「感覚」の世界へと切り替わります。その変化を空を仰ぐ野草の昼顔にみるのが 句に生命力を与えていると思いました。

  6. 吉田 晃
    2026年7月12日 21:13

    9  13  17  22  31

    09.夕顔のあおき実を売る盆の寺
     身内の人たちと面会できる大切な日。人出はあるが、誰もが静かに行き交う。境内にある小さな店には、暑気払いの食材として夕顔の実を売っている。ふと足を止め大きな実を手に取る。酢の物にして仏様に供え、家族も一緒に味わうのだろう。逝きし人を思い浮かべている静かな雰囲気に魅かれる。

  7. 柳原美知子
    2026年7月12日 22:00

    8. 11. 18. 29. 33

    33.高台に薊咲き満つ開拓碑
    開拓碑に厳しい自然を切り開いてきた歴史を想い、周囲を紫色に染めて咲くみずみずしい夏薊にその名残りが感じられ、勇気が湧いてくる晴れ渡った高台が思われます。

  8. 高橋 秀之
    2026年7月12日 22:04

    09.17.20.28.33
    17.朝に捥ぐトマトの輪切りガラス皿
    朝に捥いだばかりのトマトを輪切りにし、ガラス皿に載せるまでの一連の流れが伺えます。ガラス皿の透明感が、捥ぎたてトマトの瑞々しさをいっそう引き立てます。

  9. 藤田洋子
    2026年7月13日 0:13

    02.09.10.15.26
    02.連なれるビルの灯涼し丸の内
    照りつける日差しが和らぎ、無数に点るビルの灯に、都心の涼やかな静けさが感じられます。