6月号投句/4月15日

花曇
高橋正子

遠山の桜桜のほつほつと
 横浜港
港は春の朝のみどりの潮の色
吊橋の斜鋼張り詰め春の朝
白き桜それが八重なる湾岸道
春光に満ち雲海の眼のかぎり
 松山湾上空
島はしずかに島でありたり花曇
松山の楠燃え桜混じり咲く
 JALシティ松山
花の夜のショパンのピアノの音の粒
 「正岡子規」観劇
青麦を来て劇中の子規と虚子
東京の空はさびしき春茜


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