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コメント
自由な投句箱
★野良犬の炎暑を歩む長き舌
★利根川の岩の乾びて翡翠かな
★雷鳴の空美しや夕支度
自由な投句箱
ひとりゆく森吹く風の秋近し
白蓮の蕾に迫る午後の影
空蝉の横たわる地を踏まずゆく
自由な投句箱
朝の庭赤極まりしトマトもぐ
庭からのトマト朝餉の皿に盛る
夕風の梢近きに蝉の啼く
自由な投句箱
★想い出を数多連れ来る八月に
★また一つ木蔭にありぬ蝉の穴
★仰のけに白き腹見せ蝉の落つ
自由な投句箱
★鷺草や南に向かひて咲きにけり
★向日葵やちらちら見える白きシャツ
★富士と言えど五合目からは只の山
自由な投句箱
★雨後の朝ひと塊のだりあかな
★石階を上り湯宿や不如帰
★汽罐車の蒸気いそがし夏燕
自由な投句箱
珈琲入れるつくつくぼうし鳴き始む
数学の本を机上に秋を待つ
ベランダで火星を探す夜の秋
自由な投句箱
★澄みし空富士の稜線秋めけり
★目覚めたる部屋の明るさ秋めけり
★お茶請けに漬物出して秋めけり
自由な投句箱
★八月と思う朝や窓の風
★打水の祇園小路や下駄の音
★風死すや鳥蝉鳴かぬ昼下がり
自由な投句箱
仕切り戸は黒光りして夏座敷
夏座敷仕切り戸すべて黒光り
夕風に花房重く百日紅
自由な投句箱
段ボールに汗の滴る宅配夫
夏深き風に吹かれて頂に
秋隣る梢となりて風を受く
自由な投句箱
★生まれ出づ雲慌し時鳥
★石橋の灯りて街の晩夏かな
★ラベンダー茎くっきりと咲きにけり
自由な投句箱
★友よりの新豆腐まず供へけり
★新豆腐新たな醤油香りけり
★隣町の古き豆腐屋新豆富
自由な投句箱
★しみじみと木蔭を見上ぐ蝉の殻
★木より木へ伝つて直ぐに蝉しぐれ
★落蝉の落ちて羽ばたく木陰かな
自由な投句箱
百日紅揺れ初め風の夕となる
夏草や三日来るまの忘れ鎌
バケットにトマトと胡瓜と茄子の色
自由な投句箱
★風鈴や奏づる音はサヌカイト
★向日葵や茎伸び伸びと山隠す
★冷酒や湖畔を揺らす竹あかり
自由な投句箱
★背高きコスモス揺れて風を知る
★捨畑のコスモス風と遊びをり
★秋桜遠くに見ゆる湖青し
自由な投句箱
糞一閃青鷺ついと飛び立ちぬ
夏野菜たっぷり入れてラタトゥイユ
揚羽蝶山ゆく道のまえうしろ
自由な投句箱
日記終え猛暑の明日へ備え寝る
歯科医院へ炎帝に負けている歩幅
信号を待つ間に行き交うオニヤンマ
自由な投句箱
★開け放つ窓より夜気や夜の秋
★かなかなの早やも鳴き初む朝まだき
★かなかなのかなに終わりぬ没日かな
自由な投句箱
ほうじ茶の熱きを飲みぬ熱帯夜
雑草すらも立枯れとなる酷暑
炭酸水喉に弾けて飲み干しぬ
自由な投句箱
★白雲を背負う青嶺や鳥の声
★幾そたび芝を刈たる夏の果
★向日葵や鋼の車内熱百度
自由な投句箱
★夏の月風に乗り来る太鼓の音
★笛の音の低く流れる月の街
★ハモニカや月のベンチを一人占め
自由な投句箱
★夏草の白き葉裏や午後の土手
★中州なる白き砂洲あり旱川
★玄関の扉を残し蔦茂る
自由な投句箱
歌い手も聴き手も汗のコンサート
友集い旅かばん解く夏座敷
今日もまた列島を焼く陽が登る
自由な投句箱
重き髪切りて軽々秋隣
炎天も厭わず車整備中
法螺貝が森に響きし夏の果
自由な投句箱
★晩夏なり馬車ひく馬の脚太し
★炎天や利根の支流の岩数多
★はんざぎや見詰めあいたる杣の渓
自由な投句箱
★じじじつと鳴きて終わりぬ蝉の声
★落蝉やゆっくり歩き去らんとす
★夢に見し母の生家や蝉時雨
自由な投句箱
広島忌黙祷済ませ農に出る
日照りにも負けず根を張る草を抜く
水遣れば飛ぶがごとくに白鷺草
Unknown
★香り立つうすき白さや稲の花
★十字架の塔の高さよ百日紅
★水を乞い水に悩みぬ広島忌
自由な投句箱
★夏草のいたずらに生う旧家かな
★白鷺や棚田の水のいずかたへ
★古里は何処や蝦蟇の出づる峠
自由な投句箱
★秋立ちぬ頬なでる風ひんやりと
★新刊を積みし机や秋立てり
★立秋の風にゆらゆら猫じゃらし
自由な投句箱
うすうすと雲ほぐれたり秋近し
秋隣小さき雲らに夕映す
どのビルも西日に白く照り映ゆる
自由な投句箱
★秋立つと思えば風の哀しさよ
★鬱蒼と古墳の森や蝉しぐれ
★爽籟やカーテン吹き上ぐ今朝の風
自由な投句箱
秋立ちぬ木々を揺らして強き風
手を合わすこと多かりし八月は
おにやんま頂の空をつーいつい
自由な投句箱
★百日紅夕映えの紅奪いけり
★山風に一句浮かびて夏の果
★初秋や庭の芝刈りあと幾度
自由な投句箱
★縄張りを終えし更地に秋の風
★蔓草を大きく揺らす初嵐
★半袖に心地良きかな秋の風
自由な投句箱
★溝川の水の流れや葛の花
★かなかなや故郷すでに遠くなり
★金色の雲の茜や秋立ちぬ
自由な投句箱
立秋やインクの匂う俳誌買う
秋立つ日ピクルス美味くでき上がる
秋立てば地下鉄階段歩いて登る
自由な投句箱
突然に畑が喜ぶ大驟雨
秋立つや風呂の温度を二度上げる
蟻地獄築後百年縁の下
自由な投句箱
★初秋や利根の岸辺の草の丈
★峠はやとっぷり暮れて蕎麦の花
★いち早く秋の来ている白樺湖
自由な投句箱
★店の隅売り出されをる秋簾
★色くすみ巻きて捨てられ秋簾
★一枚は巻かれてをりぬ秋簾
自由な投句箱
★新涼の風吹き来たり日もすがら
★鳩吹くやいつも鳴き居り腹の虫
★寂しさにラヂオ枕に夜半の秋
自由な投句箱
大風の吹き渡る後空澄む日
影連れて森に消えゆく秋の蝶
秋の雲数多の影を落としたり
自由な投句箱
★畦道へ忽と涌き出づ蜻蛉かな
★犬も老い家も古りたり庭の秋
★サヌカイトの余韻長きや涼新た
自由な投句箱
★見つければ次々上に蝉の殻
★息急くや初鳴きしたる法師蝉
★かなかなの空の暮れ行く挽歌かな
自由な投句箱
*年を経し痔瘻の根治カンナ咲く
*甲子園女子もベンチに天高し
**捜索にヘリ飛び立ちぬ空高し