2016年9月19日
■子規忌ネット句会清記
14名42句
01.明け初めて目覚めさやかに虫の声
02.野にボール弾み歓声子規忌来る
03.笹の葉の軒端に揺れて星まつり
04.青年に声を掛け居り秋の畑
05.秋きざす風の葉擦れの音さえも
06.乙訓の風の田道や秋の声
07.落鮎や利根の川面は夕日蹴る
08.走り根の鳴虫山の虫鳴けり
09.白波の仁王立ちなる野分かな
10.指さして城を教える秋の頂
11.薄雲を透かしほのかに今日の月
12.床に就くころは無月となっており
13.遠くからかすかに届く法師蝉
14.寝転んだ先に大きく秋の空
15.秋の月雲に隠れてぼんやりと
16.辛夷の実孫それぞれの自己主張
17.旅順へと広島発ちし子規忌かな
18.むら雲や流るるごとく今日の月
19.赤とんぼバンジージャンプで子ら跳ねる
20.吾亦紅活けられ野の原風の原
21.雨の萩雫受けては庭巡る
22.栗飯にぐっとすずしき夜がここに
23.天心の月に時計が十一時
24.糸瓜棚思い出ふかき昭和かな
25.常夜灯がぽつぽつ灯る秋の夜
26.台風が過ぎてまた来て台風裡
27.糸瓜忌の街空覆う雲灰色
28.句碑の青まさり子規忌の街に雨
29.子規の忌の汽笛を曳けり予讃線
30.夕月夜赤子抱く娘の傍らに
31.波打ちて露地に溢るる枝垂れ萩
32.泉庭へ秋果供わる野点席
33.高々と無月の池を魚の跳ぶ
34.道後へと旅す日ありき獺祭忌
35.友等との円居懐かし青蜜柑
36.ひもすがら樹にも草にも雨月かな
37.曼珠沙華ゆらす川風水の音
38.蜜柑青々と枝先まで垂るる
39.朝よりの雨の田に沁む子規忌かな
40.遠くの空仰ぐ今日子規忌なれば
41.今日子規忌遠きところに住む子規よ
42.散歩に出る一歩踏み出て秋高し
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