NEW10月7日(水)

曇り
ゆきゆきて花野の果ての水の音  正子
秋天は雨のち晴れよ山の水    正子
山水のさ濁る秋草くぐりつつ   正子

●俳句人口が、増えているのか、減っているのか、統計的に明確な数字がないので、正確にはわからないが、結社とその俳句人口は減っている。都道府県統計によると、俳句に限らず、小説、短歌、詩をふくめての創作人口は横ばいか微増。都道府県で創作人口割合が高いのは東京を抜いて神奈川が1位、3位は京都となっている。鎌倉文士の土地柄もある。湘南は文学を生みそうな気配があり、横浜の外国と混交した文化は、創作の自由度を広げている。思い出したが、松山から横浜に引っ越す時、松山の女性が「なあんだ、東京じゃなくて、横浜なんだ」と、少し意味を考えないといけない言葉をくれた。

俳句の中心を担う人口は減っているが、俳句経験者、つまり、潜在俳句人口は増えている。この潜在人口が将来どうなるのか。俳句の未来予測は、悲観的でもなく、楽観もできない状態なのではないかと思う。将来、何かよくわからない状態で俳句があるのではないかと思う。おそらく、広い裾野は裾の野で、別世界。距離を置いて、精鋭が現れるかも知れない。このとき、広い裾野があるから、精鋭が現れたなんて短絡的な言い方は、決してしないようにして欲しいものだ。精鋭とはなま易しいものではない。生来のセンスと力量と孤が立つ必要がいる。