7月11日~7月20日

7月14日(3名)
小口泰與
釣人の魚籠は空っぽ夏の朝★★★★
またぐらに手挟む櫂や夏の湖★★★
巖打ってたばしる波や夏の湖★★★

多田 有花
<芦屋・ヨドコウ迎賓館三句>
夏の風エントランスを抜けていく★★★
斜張橋の先に真夏の淡路島★★★
万緑に包まれヨドコウ迎賓館★★★★
「ヨドコウ迎賓館」は前書きにあるので、ここは別の表現にするのがいいと思います。(髙橋正子)

廣田洋一
扉開け熱風入る昼下がり★★★
日盛りや公園抜ける風の有り★★★★
侵入の蔓草を刈る梅雨晴間★★★

7月13日(3名)
多田 有花
茄子天ぷら添えて海鮮丼定食★★★
木苺を玄関に植え芦屋の街★★★
ゆっくりと登る盛夏のライト坂★★★

小口泰與
三塁へ駆け込む顔に玉の汗★★★
「玉」が常套的なので惜しいです。(髙橋正子)
我が庭の薔薇の剪定蒼き棘★★★
「青き棘」では言い放しになります。「棘青し」「棘青き」など工夫がいります。(髙橋正子)
山風に水面壊る夏の沼★★★

廣田洋一
雨上がり草刈り鎌の光りけり★★★★
「光りけり」は気づきを述べていて、やや平板な印象です。「光りかな」も考えられます。こちらは、光そのものへの驚き・感嘆・観照を句の中心に据える言い方になります。(髙橋正子)

やわき風青芝渡る昼下がり★★★
古池や木々の緑を映しおり★★★

7月12日(2名)
小口泰與
庭石にたばしる雨の夕立かな★★★★
紫陽花や八塩の里にしっとりと★★★
望遠鏡湯あみの姿とらまえる★★★

多田 有花
明易き朝日は深く部屋にさす★★★
薄紅の小さきカラー玄関に★★★
片影を選び郵便局まで歩く★★★

7月11日(3名)

小口泰與
旅人われ滝の飛沫を浴びており★★★★
百本の薔薇の手入れや雨の中★★★
夕立や洗車いたせし我が愛車★★★

廣田洋一
白靴や灼熱の日を返す★★★
地震後の瓦礫の山や夏の空★★★
濁りたる水を替えたり水中花★★★
「濁りたる」は説明なので省くのが良いと思います。「濁りたる」のイメージが読み手に強くつたわります。(髙橋正子)

多田 有花
酒饅頭残り冷やしてアイスとす★★★
その甘さを楽しみ大粒ブルーベリー★★★
それぞれに傾ぐ角度やグラジオラス★★★★


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