水玉の散るごときらきら猫柳
三椏の花へ奥から水流る
菜の花へ風の切先鋭かり
春の雪解けし水田に水光る
枯葦の折れしを沈め春の水
春浅し立ちたる草の鳴りづめに
枯れしもの沈め春水透き通る
葦原にきょうまだ残る春の雪
節分ネット句会投句
節分寺裏山までも清められ
梅の花遠くに白き昼の月
水浴びの水にかがやく春の椋鳥(むく)
節分の夜道に落ちる木々の影
初雪の土あるところ白く積み
降り積みし楓もみじも枯葉なる
枯るる木に空はあおあお広がれる
蕾紅く小さく固く実生梅
賽銭を放りて拝む梅の寺
裸木の椋も欅もみな大樹
冬霞む夜に出て布巾干しにけり
裏山も清められいて節分寺
水浴びの水にかがやく春の椋鳥(むく)
日当たって山の椿の花であり
たらの芽のまだ枯色で棘ばかり
節分の枡も飾りのひとつなる
流れ寄りまた離れゆき春の鴨
梅の花昼月遠く出でありぬ
野の空に昼月ありて冬ぬくし
花菜の束一つが開き売られたり
足元に雲寄せ来るか雲間草
うらさびし昼餉に餅を焼くときは
はつらつとまたかがやかにヒアシンス
白梅に遠くはなれて昼の月
梅の花いつもきれいな青空に
春隣鳥の水あびきらきらと
東名高速立体交差に春隣
流れ寄り離れて思い思いに鴨
鶺鴒が飛んで畑の空へ消え
ははそはの芽吹けるなかに余花ありぬ
南国の日のじりじりと花いばら
柏餅朽ち葉の色を画きてみむ
金雀枝の匂いて憂愁もち合わす
わが胸へ平らに開き山法師
豆飯に涙の瑠璃のこぼるなり
松山の西の百花の牡丹寺
銀輪を止めある庭の花牡丹
花蜜柑闇を香らす火事の夜も
花蜜柑谷間の闇を匂いけり
大学に年年歳歳楠若葉
丘なせるキャベツ畑に鯉幟
青潮の向こう火の島あるらしき
青潮の崖に打ち寄すとき白し
菖蒲湯をきりりと立てて子を呼びぬ
ただ一人来れば木苺実を熟らす
連れ立ちて泉の元の余花にあり
葉桜の光合えるも海も瞳に
牡丹の百花に寺のしじまあり
牡丹の花に銀輪止めてあり
菖蒲束ざんぶと投げいれ湯をあおく
洋館に黄薔薇は野生味を帯びて
吹かるると葉裏に紅き桜の実
楠若葉心冷やして燃ゆるなり
子の眠るときは濃かりて花みかん
ピアノある部屋に濃かりて花蜜柑
農の家灯ともすころの花蜜柑
家々の灯ともるころの花蜜柑
カルストを翔け啼き啼きてほととぎす
大根島の百姓が売り白牡丹
俳句
水玉の散らばるごとく猫柳
三椏の花へ奥から水そそと
菜の花へ風の切っ先鋭かり
春の雪解けし水田に水光る
枯葦の折れしを沈め春の水
春浅し立ちたる草の鳴りづめに
枯れしもの沈め春水透き通る
葦原にきょうまだ残る春の雪
晴れ
○中山四季の森公園へ、信之先生と吟行。俳句界5月号に投稿する俳句を依頼されて、頭を悩ましている。今寒いときに、5月の句を出せよと。嘱目で45年も育ったものには、嘱目以外の俳句は難しいのである・・・。
○四季の森公園は風が強すぎ、吟行には、不向きながらも、少々句を得る。これは、花冠に投句。
○ブログ句会の選は夕方となる。
節分ネット句会投句
節分寺裏山までも清められ
梅の花遠くに白き昼の月
水浴びの水にかがやく春の椋鳥(むく)
○午前、節分句会入賞発表。
http://blog.goo.ne.jp/kakan15/
○午後、花冠3月号発送。
http://blog.goo.ne.jp/kakan12/
俳句
節分の夜道に落ちる木々の影
晴れ
○節分。
○節分句会。28名投句
○花冠3月号が印刷所より届く。表紙の色は、今までで一度も表紙に使ったことがない色。夜、封筒に入れ、メール便のシールを残して、発送準備完了。明日朝、シールを貼って午前中には発送予定。あわせて、ブログ句会月間賞も。
○節分句会の入賞発表は明日午前10時。
○現代俳句一日一句鑑賞(高橋正子著)の立子の夏料理の句の鑑賞がブログに引用されていると、教えてもらう。
▼まるまる短歌と俳句 @和の空間:
http://maruta.be/waqoo/30
○
俳句
晴れ。
○夜積もった雪が今朝まで残る。車の屋根などは、5センチくらいの積雪。
○3月号発送の準備。
俳句
初雪の土あるところ白く積み
ただ一人来れば木苺実を熟らす
連れ立ちて泉の元の余花にあり
葉桜の光合えるも海も瞳に
牡丹の百花に寺のしじまあり
牡丹の花に銀輪止めてあり
菖蒲束ざんぶと投げいれ湯をあおく
洋館に黄薔薇は野生味を帯びて
吹かるると葉裏に紅き桜の実
楠若葉心冷やして燃ゆるなり
子の眠るときは濃かりて花みかん
ピアノある部屋に濃かりて花蜜柑
農の家灯ともすころの花蜜柑
家々の灯ともるころの花蜜柑
カルストを翔け啼き啼きてほととぎす
大根島の百姓が売り白牡丹
曇りのち雨、夜、雪。
○夕方から冷え込み、初雪となる。
俳句
降り積みし楓もみじも枯葉なる
枯るる木に空はあおあお広がれる
蕾紅く小さく固く実生梅
賽銭を放りて拝む梅の寺
裸木の椋も欅もみな大樹
冬霞む夜に出て布巾干しにけり
裏山も清められいて節分寺
水浴びの水にかがやく春の椋鳥(むく)
日当たって山の椿の花であり
たらの芽のまだ枯色で棘ばかり
晴れ
○午前中、金蔵寺へ梅を見に信之先生と出かける。実は、2月吟行の下見。梅は大かた蕾だが、小さい木は開いている。2週間もすれば、ちょうどよいだろう。
日吉商店街のマルヤさんで、吟行の昼食にするお寿司を見て、ひと箱試しに買う。
○境内で、金蔵寺の世話をしている大工さんと出会い、話をする。昭和24年、日吉生まれ。われわれが四国松山から来たと話すと、奥さんは高知の薬屋の娘さんだと話してくれた。日吉は急に都市化しすぎたとも。金蔵寺の前に堀があって、道があって、田んぼが綱島の山まで続いていたとのこと。
○椋の木、糯の木、欅、実生の梅の木の話をする。欅は子供のころと幹の太さは変わってないとも。
○節分句会の投句を済ませた。節分句会、外部のかたがはやばやと二人投句。
○2010年、1月月間賞の祥子さんに電話。
俳句
節分の枡も飾りのひとつなる
流れ寄りまた離れゆき春の鴨
梅の花昼月遠く出でありぬ
野の空に昼月ありて冬ぬくし
ははそはの芽吹けるなかに余花ありぬ
南国の日のじりじりと花いばら
柏餅朽ち葉の色を画きてみむ
金雀枝の匂いて憂愁もち合わす
わが胸へ平らに開き山法師
豆飯に涙の瑠璃のこぼるなり
松山の西の百花の牡丹寺
銀輪を止めある庭の花牡丹
花蜜柑闇を香らす火事の夜も
花蜜柑谷間の闇を匂いけり
大学に年年歳歳楠若葉
丘なせるキャベツ畑に鯉幟
青潮の向こう火の島あるらしき
青潮の崖に打ち寄すとき白し
菖蒲湯をきりりと立てて子を呼びぬ
晴れ
俳句
花菜の束一つが開き売られたり
足元に雲寄せ来るか雲間草
うらさびし昼餉に餅を焼くときは
晴れどきどき曇り
○比較的あたたかい。お昼は安倍川餅とお茶。
○雲間草の花がぽつぽつと開きはじめる。
○西川徹郎の句集は「一読暗澹」とは、鈴木伸一の評。デューラーとは大違い。
○4月号の投句箱を開く。
○花冠俳句叢書句集の件で、電話。
○2月14日の吟行の計画。鴨居あたり?
俳句
曇り一時雨
○野菜市場へ出かける。今日は、曇りで、出品農家も少なくて、あまり珍しいものはなかったが、わけぎを買った。
○午前中、俳句界の2月号に掲載された西川徹郎の記事をよむ。水煙第4巻にも氏の文章を掲載している。それについて、いろいろ信之先生から講義。
○はがきの投函に郵便局へ。ついでに。年賀はがきのお年玉で、切手シートが4枚当たったので交換してもらう。
○午後は、3時間ほど休眠。