★林檎手に送られ来しが赤ほのと 正子
これからの季節、美味しい林檎が出回る頃となりました。何方からか送られて来た林檎を手にした時、一瞬「あらぁ」とほのかに赤く色付いた林檎に和み、新鮮さ、美味しさ、季節感などを感じ取られ、送って下さった方と送られた方双方の優しい気持が伝わって参ります。(佃 康水)
○今日の俳句
せせらぎの岩すべり来る秋の水/佃 康水
「岩すべり来る」が澄んで滑らかな秋の水の感じをよく出している。(高橋正子)
★虫籠に風入らせて子ら駈ける 正子
虫籠に入っているのは、何の虫でしょう。鳴く虫かもしれませんしそうでないかもしれません。いずれにしても子どもたちはうれしくて駈けていくのです。躍動感を感じます。(多田有花)
○今日の俳句
はや桜紅葉始まる明るき午後/多田有花
「明るき午後」が魅力。暑さがようやく落ち着いたかと思うと、はやくも、桜は紅葉しはじめる。真夏の眩しさがぬけて、しずかな明るさに変わるころ。(高橋正子)
○インターネット俳句コンテストの愛媛新聞への掲載依頼を洋子さんに頼む。検討するとのこと。去年は新聞社の方から、載せてくれた。
○藤田正明さんの句を水煙から拾う。約400句。プリントして、お嫁さんの由美子さん宛て送った。
○花冠12月号のあらかた編集。
○昨日からの雨で気温がぐっとさがる。秋物衣類の準備。秋茄子の出盛りをJAの野菜市で買う。田楽に。枝豆も一束150円とお買い得。二束買う。
★青林檎ときに稲妻差しきたる 正子
○今日の俳句
新築の木材よき香を新涼に/古田敬二
新築の木材の香りはよいもので、新涼となると、とくに爽やかな香りに感じられる。「新築」がすがすがしい感覚的で捉えられた。(高橋正子)
○花冠11月号入校
9月12日(日)午後、花冠11月号の入校をネットで済ます。アドレスは、
http://kakan.info/km/w1011.pdf
で、ここから原稿をダウンロードしてもらう。印刷所は、松山の「龍華堂」。最近は、どこでもコンピュータによる印刷となった。
オンライン版俳句雑誌「花冠」11月号(通巻323号)は、下記のアドレス。
http://blog.goo.ne.jp/kakan12/
○民主党代表選は、菅直人氏が小沢一郎氏を破り再選。
やはり一国の総理がころころ変わるのが嫌われたのか。あるいは、古い体質の政治家が嫌われたのだろうか。
★水澄むこと今朝より池に始まれる 正子
目に慣れた池の水が澄み始めているという新鮮な発見。ああ、今朝から秋が始まったのだという実感が伝わってきます。澄み始めた水と透明な時の流れとを平易な言葉で滑らかに詠まれて、美しい御句だと思いました。(後藤あゆみ)
○今日の俳句
コスモスのあちこち向いてひと群れに/後藤あゆみ
コスモスの花は一つ一つは自在にあちこち向いて咲いているけれど、ひと群れとなれば、コスモスという花の全体の風情となる。風には同じようにそよぎもする。(高橋正子)
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湿原に
高橋正子
尾瀬行きのバスの秋日のあたたかし
みなかみの稲穂熟れそむ日和なり
胡麻の花山の青さをきわだてり
八月は水芭蕉の葉のおおいなる
ハンゴンソウの黄花真盛り触れもして
木道に沿えば風吹き吾亦紅
イワショウブ
みはるかす湿原白き花が立ち
湿原に日はかたむかず未草
弥太郎清水
差し入れし泉の水に手を切られ
山小屋の湯にいて秋の笹の音