①投句:当季雑詠(春の句・夏の句)3句
②投句期間:2022年5月2日(月)午前6時~2022年5月8日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
①互選期間:5月8日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:5月9日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、5月9日(月)正午~5月12日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之
※都合で投句受付開始日より前に投句したい方は、期日前でも投句が可能です。
①投句:当季雑詠(春の句・夏の句)3句
②投句期間:2022年5月2日(月)午前6時~2022年5月8日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
【銀賞/2句】
15.稜線の影やわらかき芽立時/多田有花
山々の木々が芽吹き、稜線の境目が影のようにやわらかになって、まさに春の山。水彩画の技法のような詠みぶりがこの句を画のようにしあげている。(髙橋正子)
16.谷水の音へ辛夷のひらき初む/柳原美知子
谷の辛夷は里の辛夷に少し遅れて咲く始める。谷水が流れる音に耳をそばだてているような辛夷の開き初めの姿が可憐でもあり、またすがすがしくていい。(髙橋正子)
【銅賞/3句】
14.雲動く桜の色も動きけり/多田有花
流れ動く雲から目を桜に移すと、花の雲も動くように思える。「桜の色も動きけり」は抽象的だが、それが却って花の雲を思わせていて上手い。(髙橋正子)
30.手作りて桜餅を父母に/髙橋句美子
父母に手作りの桜餅をあげた、ということだが、「手作り」「桜餅」「父母」とやわらかく、ふっくらした言葉が続いて、自然体のさらりと句になっている。自然体でさらりと詠むことは、意外とむずかしい。(髙橋正子)
34.きゃべつの葉水に浸ければ飛花の浮く/川名ますみ
きゃべつを水に浸して洗おうとすると、桜の花びらが浮いてきた。驚きとともに、きゃべつが育った桜の咲く景色のよい畑が思い浮かぶ。
10.五地蔵の背後に散るよ寺桜/祝 恵子
五地蔵を見守るかのように立つ寺院の桜。満開の桜に明るく照らされて、今は静かに背後に散り刻をきざんでいます。惜春のおもいとともに、新たな季節の予感に包まれ、地蔵への優しい眼差しが感じられます。 (柳原美知子)
26.八重桜街ゆく人の衣を軽く/髙橋正子
四月の初めあたりまでは、ときに暖房が欲しいような日もありますが、八重桜が咲くころになるとぐんと暖かくなります。人々も上着を脱ぎ軽装となって強くなった日差しの中を行き交います。足取りも思わず軽くなる季節の雰囲気をよくとらえられています。(多田有花)
八重桜という季語と「衣を軽く」という表現ですっかり春めいた街並みや情景が鮮明に浮かびます。(西村友宏)
14.雲動く桜の色も動きけり/多田有花
15.稜線の影やわらかき芽立時/多田有花
16.谷水の音へ辛夷のひらき初む/柳原美知子
30.手作りて桜餅を父母に/髙橋句美子
08.白蝶の我が背を抜いてゆくはやさ/吉田 晃
お散歩中でしょうか。ご自身の背をすばやく追い抜いてゆく白蝶に、はっとする瞬間。春が来て、また過ぎてゆく季節の「はやさ」を、小さな蝶に見て取られたのでしょう。(川名ますみ)
21.新品の鉛筆光る新学期/西村友宏
大人になると鉛筆を使うことも稀になりますが、小学生の頃は1学期の新学期に新品の鉛筆をおろしてもらうのが嬉しかったのを思い出します。きっと今の小学生も同じだと思います。(高橋秀之)
28.山菜の若芽の渦巻き足下に/髙橋句美子
山菜採りに行っているのでしょうか。足下に若芽の山菜を見つけ、これからまさに採ろうとしている様子が目に浮かびます。 (高橋秀之)
34.きゃべつの葉水に浸ければ飛花の浮く/川名ますみ
澄んだ目で見ておられるように感じ、鑑賞していて緊張感が溶けていくようです。 (吉田晃)
14.雲動く桜の色も動きけり/多田有花
16.谷水の音へ辛夷のひらき初む/柳原美知子
【入選/12句】
03.綿菓子のふわっと膨れ花月夜/小口泰與
綿菓子のふわっとした感じと花月夜がよく呼応し、幻想的な美しい朧夜が想像されます。 (柳原美知子)
12.土筆提げ今日の成果の指の灰汁/祝 恵子
土筆摘みの醍醐味を詠まれています。わからないものには何が楽しいのかわからないのですが、好きな人にはこたえられない今日の成果なんですね。 (多田有花)
18.金色(こんじき)の瀬戸海はるか花の影/柳原美知子
夕暮れ時でしょうか、満開の桜の下、遠くに金色に染まったの瀬戸内海が見えます。値千金のひとときですね。 (多田有花)
19.せせらぎのゆったり響く春の川/西村友宏
足を止めてゆったりと川の音を聞いていると、日常の事が忘れられ、眠くなってゆくようです。 (祝恵子)
32.亡き母の着物想いぬ紫木蓮/桑本栄太郎
着物がお似合いだった在りし日のお母様。特にお気に入りだった艶やかな紫木蓮の着物姿がまなうらに浮かび、さまざまなことを思い出す春昼です。 (柳原美知子)
36.花びらを巻いて届きし春きゃべつ/川名ますみ
届いた春キャベツに花びらが付いている。春の訪れを二重に感じるお届けものです。 (高橋秀之)
02うら若き牡丹の新芽ほぐれけり/小口泰與
07.田舎味噌麦の匂いの蜆汁/吉田 晃
09.物干に明るい風の吹く四月/吉田 晃
13.見上げれば雲と桜と青空と/多田有花
39.満開に早や舞い落ちる桜かな/友田 修
■選者詠/髙橋信之
24.花祭り妻が居る日よ今日があり/髙橋信之
お釈迦様の生誕を祝う花祭りに奥様と行かれ、改めておふたりで過ごされた来し方を振り返り、奥様への感謝の念を強くされました。花祭りの輝きに溢れたかけがえのない今日の日です。 (柳原美知子)
22.窓開けて近くに見えてチューリップ
23.さくら咲き寺の庭のひろびろと
■選者詠/髙橋正子
26.八重桜街ゆく人の衣を軽く/髙橋正子
四月の初めあたりまでは、ときに暖房が欲しいような日もありますが、八重桜が咲くころになるとぐんと暖かくなります。人々も上着を脱ぎ軽装となって強くなった日差しの中を行き交います。足取りも思わず軽くなる季節の雰囲気をよくとらえられています。(多田有花)
八重桜という季語と「衣を軽く」という表現ですっかり春めいた街並みや情景が鮮明に浮かびます。(西村友宏)
27.花は葉にここより老いの正念場/髙橋正子
爛漫と咲きほこった万朶の花の散り際のあわただしさがひとしお愛惜される。花が散り青葉に変わる桜の木、人生もまた歴史を繰り返す。いよいよ作者としては素晴らしい人生の為の最終章の生きざまの正念場である。素晴らしき人生の為に。 (小口泰與)
25.大空にたんぽぽ無心の黄の花を
11.ホタルイカ酒のさかなの一品に
12.土筆提げ今日の成果の指の灰汁
13.見上げれば雲と桜と青空と
14.雲動く桜の色も動きけり
15.稜線の影やわらかき芽立時
16.谷水の音へ辛夷のひらき初む
17.夕つばめ河口より来て瀬音切り
18.金色(こんじき)の瀬戸海はるか花の影
19.せせらぎのゆったり響く春の川
20.春の宵ウィスキーと詰将棋
21.新品の鉛筆光る新学期
22.窓開けて近くに見えてチューリップ
23.さくら咲き寺の庭のひろびろと
24.花祭り妻が居る日よ今日があり
25.大空にたんぽぽ無心の黄の花を
26.八重桜街ゆく人の衣を軽く
27.花は葉にここより老いの正念場
28.山菜の若芽の渦巻き足下に
29.庭園に木瓜の花咲く赤と白
30.手作りて桜餅を父母に
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。
①投句:当季雑詠(春の句)3句
②投句期間:2022年4月4日(月)午前6時~2022年4月10日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:4月10日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:4月11日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、4月11日(月)正午~4月14日(木)午後6時
【銀賞/2句】
31.花菜畑分けゆく先の海の青/柳原美知子
花菜畑の黄色、海の青い色の対比が鮮やか。風景を鮮明に捉え、日本人の原風景でありながらも、斬新な絵画のようであるのが新鮮。(髙橋正子)
20.鮮やかな袴で揃い卒業生/多田有花
卒業式に臨む女子学生たちが、鮮やかな袴で勢ぞろいした。鮮やかな色に、華やかさと凛々しさ、また若さが読み取れ、眩しいほどである。(髙橋正子)
【銅賞/3句】
17.終着の近き電車へ麦青む/吉田 晃
電車が終着の駅に近づくと、麦が青々と育っているのを目にすることになった。電車は市街から郊外へと走り、終着駅近くになると田園風景が広がるということ。麦青む景色があるのがうれしい。(髙橋正子)
22.春日和巣立つわが子にスーツ買う/高橋秀之
社会人となる子に、はなむけにスーツを買う親の気持ちを「春日和」がよく表している。日常の言葉が素直に心に温かく響いて来る句だ。(髙橋正子)
29.トンネルを抜けて空には春の虹/西村友宏
暗いトンネルを抜けるとそこにあるのは、空にかかる春の虹。予期しない春の虹に心が広がる思い。よいことがありそうだ。(髙橋正子)
29.トンネルを抜けて空には春の虹/西村友宏
車か電車かあるいは徒歩か、いずれにせよ閉塞空間のトンネルを抜けたらその先の青空に虹がかかっていました。忘れがたい一瞬です。 (多田有花)
31.花菜畑分けゆく先の海の青/柳原美知子
黄色の花菜の畑を越えてゆくとその先なに青々とした春の海が開けている。希望の世界が目の前にある。素敵な景ですね。 (小口泰與)
41.戦争の報道昼夜咲くミモザ/髙橋正子
ミモザの黄の花が美しい季節となったけれど、同じ空の下ウクライナでは戦争が起き、多くの命と街が失われており、胸が痛みます。一日も早い停戦と平和を祈る日々です。 (柳原美知子)
09.ヒヤシンス根っこは水を掴み巻く/祝 恵子
14.菊根分鉢を受けたる垣根越/廣田洋一
20.鮮やかな袴で揃い卒業生/ 多田有花
【髙橋正子特選/7句】
28.水温の春めく朝に声弾む/西村友宏
水温で春を感じた、にそうなんだと思います。私もこの数日の温かさに、メダカの水替えをしたところです。(祝恵子)
34.青空へ桜の蕾ふっくら伸び/髙橋句美子
急に暖かくなり、桜の蕾がふくらんで青空に映え、気持ちも浮き立ちます。日一日と開花が待たれます。 (柳原美知子)
09.ヒヤシンス根っこは水を掴み巻く/祝 恵子
17.終着の近き電車へ麦青む/吉田 晃
20.鮮やかな袴で揃い卒業生/ 多田有花
22.春日和巣立つわが子にスーツ買う/高橋秀之
31.花菜畑分けゆく先の海の青/柳原美知子
21.花束を解けば春の香広がりぬ/多田有花
ラッピングを解いたことで漂う香りが素敵な春の訪れを演出しているような綺麗なシーンが浮かびました。 (西村友宏)
27.葉牡丹の茎立風をつかまえる/川名ますみ
これと同じ光景を近所の玄関で目にしました。小さな葉ボタンが立ち上がって伸び、まるで薔薇のようです。葉ボタンの新たな美しさを発見されていますね。 (多田有花)
30.伊予柑を剥くか剥かぬか午後十時/西村友宏
伊予柑を食べたい、でももう遅い時間だから、の葛藤が読み取れます。春になり夜の時間も過ごしやすくなってきました。 (高橋秀之)
36.麗日のパン屋の香り坂下る/髙橋句美子
寒さが去りうらうらと春の日差しが差す坂道を下っていたら焼きたてのパンの香りが漂ってきました。春の何でもない一日の幸せです。 (多田有花)
37.雨音に春の夜明けと判じけり/友田 修
静かに土を濡らすような雨音に耳を澄ませ、春の夜明けを味わわれる。充実した一日となることでしょう。 (柳原美知子)
02.山裾の松の支える春の雲/小口泰與
05.三月や出会いと別れあるばかり/桑本栄太郎
08.送りくる春の荷包む新聞紙/祝 恵子
19.いかなごのくぎ煮や播磨の春の味/多田有花
10.春うららぽん菓子皿に軽くあり
12.白れんの道を妻と帰りたり
■選者詠/髙橋正子
40.花蕾枝に散らばりはや眩し
桜の枝のそこここで、花芽が膨らみ始めました。ほんのり紅色を帯びて、はやくも春の陽射しに燦めいています。枝に散らばる蕾が眩しい、希望に満ちた光景です。 (川名ますみ)
41.戦争の報道昼夜咲くミモザ
42.戦下のバス母も子もみな着ぶくれて
■互選高点句
●最高点(6点)
09.ヒヤシンス根っこは水を掴み巻く/祝 恵子
集計:髙橋正子
11.春の雲高しその下を鳥たちは
12.白れんの道を妻と帰りたり
13.御開帳少しはずみしご喜捨かな
14.菊根分鉢を受けたる垣根越
15.道端に伏せて休める椿かな
16.のど飴の溶けゆく甘さ春の風邪
17.終着の近き電車へ麦青む
18.菜の花の匂いが海へ電車へも
19.いかなごのくぎ煮や播磨の春の味
20.鮮やかな袴で揃い卒業生
21.花束を解けば春の香広がりぬ
22.春日和巣立つわが子にスーツ買う
23.春風が頬をふんわり暖かく
24.ものの芽を見つけ微笑む昼下がり
25.木瓜の花すっかり枝を隠しきり
26.葉牡丹の茎立のさき軽き色
27.葉牡丹の茎立風をつかまえる
28.水温の春めく朝に声弾む
29.トンネルを抜けて空には春の虹
30.伊予柑を剥くか剥かぬか午後十時
31.花菜畑分けゆく先の海の青
32.マトリョーシカ雛に加えて祈りけり
33.青麦やフレンチトーストふわり焼け
34.青空へ桜の蕾ふっくら伸び
35.薄墨の空にぽつりと朧月
36.麗日のパン屋の香り坂下る
37.雨音に春の夜明けと判じけり
38.家々に明かりが灯る春の宵
39.黒土のほころぶころや春の雨
40.花蕾枝に散らばりはや眩し
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。選句は<コメント欄>にお書きください。
①投句:当季雑詠(春の句)3句
②投句期間:2022年3月7日(月)午前6時~2022年3月13日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。
▼互選・入賞・伝言
①互選期間:3月13日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:3月14日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、3月14日(月)正午~3月17日(木)午後6時