★手に触れて硬き林檎を二つ選る 正子
「二つ選る」の具象から林檎の触覚、視覚、嗅覚が味覚へとつながって幸せが感じられます。 (矢野文彦)
○今日の俳句
靡くことなくて月下の曼珠沙華/矢野文彦
まっすぐな茎に、華やかな花を掲げ、月下にあって月の光が届いている詩的なところが詠まれている。(高橋正子)
○街を行く人の服装もすっかり秋の装いになった。栗の出盛り、葡萄も梨も、柿に林檎に。秋の果実が勢ぞろい。今年は葡萄をたくさん買ったりいただいたり。それでもまだまだ食べ飽きない。ついには、最近では、ワインの味がすると感じるまでに。今年の果物のグランプリは葡萄に。