■1月月例ネット句会清記■

■1月月例ネット句会清記■
2021年1月10日
13名(39句)
01.笹鳴や巨人になりし吾子の影
02.夕映えの沼へ水脈描く小白鳥
03.音階の如き霰やとたん屋根
04.冬草や石垣高き峡の家
05.花八手遊びし子らは遠くいて
06.煮大根の甘き湯気立つ十二月
07.そこにだけ日当たり来る冬薔薇
08.まな板をまずは洗いて初厨
09.初山河川中の巨岩洗われる
10.静かなる正月も良き晴れの朝
11.澄み渡る冬空と海呉にあり
12.貨物車に雪が積もりて溶けてゆき
13.三日早やパンの朝餉のコーヒーに
14.暁闇の妻たたき居り七日粥
15.三密の群れとなりたる寒すずめ
16.青空に透ける?梅香しき
17.寒鯉の緋色一匹源平池
18.水仙や蕾のままに立ち往生
19.七草粥ぐつぐつ湯気も二人分
20.初氷ゴツゴツ手ごたえ割ってゆく
21.寒すずめ残りし熟柿突きおり
22.初雪に車中の会話が弾みけり
23.駅伝の順位見ながら寝正月
24.参拝の最後尾には初雀
25.窓外の枯野に遊ぶ子らの声
26.寒き夜のコーヒー豆を挽きつぶす
27.暖かき色をしているコーヒーは
28.寒晴の空にさみどり辛夷の芽
29.アルプスの雪嶺見ゆまで坂のぼり
30.寒禽の重さかさかさ枝が揺れ
31.初詣真青な空と五色幕
32.エコバッグ持って指差す冬満月
33.大寒の夜道しいんと耳に手を
34.夫の忌の晴れて海へとアロエ咲く
35.隠れつつ飼い猫つき来る初詣
36.雪の予報窓よりオリオン見て眠る
37.曇り空山の向こうは大雪か
38.窓という窓を鳴らして寒波来る
39.美しき炎見るため焚火する
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。 選句は<コメント欄>にお書きください。

1月10日(日)

快晴
アルプスの雪嶺見ゆまで坂のぼる 正子
寒禽の重さに枝の揺れづめに   正子
寒晴の空にさみどり辛夷の芽   正子
●久しぶりに5丁目の丘へ。四十雀、目白が何羽も枝に潜り込んでいる。
南アルプスの雪嶺が見える。富士山は、雪を冠っている様子には見えないが、実際は真っ白いのだろう。
●1月月例ネット句会