1月10日(月)

★冬ばれの空の向こうに何もない  正子
冬晴れの日、どこまでも澄み切った空は、空のその先まで全てを見せてくれるようです。向こうに「何もない」ことを確信できるほどの透徹した空が快く、また、気持が引き締まります。(川名ますみ)

○今日の俳句
雪礫空に返したくて放る/川名ますみ
雪を礫にして、礫にしてみると、それを思いっきり空へ放りたくなる。あれほどに遠く高い空へ返してやりたくなる。そうすると、思い切り心が解放されそう。若々しい句。(高橋正子)