晴のち曇り
●昨夜、娘の家から帰り、なにげなくテレビをつけた。番組の途中だったが、「古民家村」の放送だった。ドイツ人建築家のカールさんが古民家を再生した話で、昨夜は、古民家での夫妻の生活の様子が放映されていた。そこで、えっと驚いた話。その日のおやつはクレープで、二人で交代でクレープを焼いている。そのクレープが私が焼くクレープと、その食べ方が私と同じ。
クレープをクレープパンでなく、ふつうのフライパンで焼いている。夫人がカールさんに、フライパンを斜めにして生地を広げるように言っている。これも私がすることと同じ。焼き色もほぼ同じ。食べ方、巻き方と言うのがいいかもしれないが、夫人はマーマレードを置いて棒状に巻いていた。夫人はドイツ人の父とイタリア人の母の間に生まれ、アルゼンチン出身という。夫のカールさんはマーマレードを真ん中あたりに置いて、扇形に四つ折っていた。これはフランス流なのだそうだ。私もクレープの真ん中あたりにマーマレードを置き、扇形の四つ折りにする。クレープは、おやつに、食事によく作る。きっかけは、ずっと以前、モレシャンさんと言うフランスの女性がおばあさんから教わったクレープの作り方を披露していた。バターではなく、サラダオイルだった。それを見て、見よう見真似で作り始めて、数十年二なる。時には、バナナのスライスを巻くこともあるが、何かと便利なものだ。
パンを切らしたとき、おやつがないとき、夜中にお腹がすいたとき、はじめからクレープを朝食にするときもある。今朝は、パンが無かったので、クレープを焼いた。焼き残りの粉は冷蔵庫に。夜中とかに食べるかも知れない。マーマレードが煮た林檎になるときも、手製のブルーベリージャム、いちごジャムになることもある。わたしのソウルフード。
●そうしてもうひとつわかったことがある。カールさん夫妻はカールさんがとってきた杉の枝にクリスマス飾りをつけていた。アルゼンチン出身の夫人は、クリスマスには暑さで蝋燭が溶けたこともあると話していた。南半球では、、クリスマスは真夏に祝われることが確かめられた。それにもっと大事なことがあった。夫人は太陽を表わす麦わら細工をツリーにつけていた。私は、一昨年、ドイツ学園の人たちのクリスマスマーケットで、繊細な麦わら細工を三個買った。そのうち一つは、ウィーンに2年間留学されていたN先生に送った。「先生はご覧になったことがありますか」と、メッセージを入れて。その太陽を表わす麦わら細工は、クリスマスツリーに必ず一つ付けるのだそうだ。N先生には、失礼なことを聞いたかもしれない。でも私には雪の結晶に見えた麦わら細工の意味が初めてわかったのだ。クリスマスに玄関ドアに飾っていたら、翌朝、無くなっていたのだ。風に飛んだかなと辺りを探したがなかった。妖精に持って行かれたと思うほかない。