■8月月例ネット句会清記■

■8月月例ネット句会清記■
2023年8月13日
39句(13名)

o1.落蝉の翅透けて居りうすみどり
02.かなかなの忽と入日の茜かな
03.初秋や想い出ありぬ母の実家(さと)
04.磯鴫や貴婦人の如歩みをり
05.とんぼうの水輪の二つ残しけり
06.百舌鳥高音朝の味噌汁沸騰す
07.艶やかに舞ひを奉納立秋祭
08.いざ出陣跳人の声の高々と
09.珊瑚樹の実たわわに光るテニスコート
10.今朝の秋野のひろがりに道ひとつ

11.街新た湖畔に映る揚花火
12.夏座敷みるみる雲の湧きにけり
13.酷暑なり災害用のラジオ買う
14.落蝉の一つ二つと軒先に
15.立秋やするべきことを問うてみる
16.今日と明日賑わう食卓盂蘭盆会
17.帰省の子台風予想とにらめっこ
18.一休みしつつ夏の日伊勢神宮
19.秋風鈴軒に小さな風の音
20.鈴なりのトマト生き生きした緑

21.田草取り水の濁りを遠ざかる
22.新秋の雲ひとつなき夜明けかな
23.早秋や暁の月高くあり
24.夜明けにはほっと息つくごと残暑
25.大切りのメロンをぐいとジューサーに
26.旧友と分けるゼリーのきれいな色
27.揚花火横浜港のリズミカル
28.花南瓜今朝満開の畑土踏む
29.持ち上がらぬ初成り西瓜叩いてみる
30.長崎忌発熱外来テントの下

31.素潜りを終えて朝から氷菓食う
32.花火のあと星が畳みかけて出る
33.花火待つ今か今かと腕まくり
34.歓声と重なる花火大輪に
35.りんご飴夜店の光りにあかあかと
36.夏野菜切る手のリズム均一に
37.原爆忌少女少年詩をよみぬ 
38.雲の峰南方方位に生まれたる  
39.遠雷のさまよい鳴るも近寄らず


※互選を始めてください。5句選をし、その中の1句にコメントをお書きください。選とコメントは下記のコメント欄にお書きください。

8月13日(日)

曇り、夜中雨。
門火焚くまだ面影のありありと   正子
初盆の灯をいろいろと灯しけり   正子
初盆の真白き灯篭まん丸く     正子
ろうそくより炎もらい門火焚く   正子
台風来門火の炎消えやすく     正子
桃・トマト・茄子も胡瓜もみな供え 正子
●8月月例ネット句会。13名参加。
投句締め切り間際になって、今日が土曜日と思い込んでいたことに気づく。投句は日記から3句選ぶ。
原爆忌少女少年詩をよみぬ 正子 他
●初盆、迎え火は植木鉢のスタンドにほうろくを載せて焚く。
お供のお膳は、高野豆腐、椎茸、隠元、人参、おくらの煮物、和物は、胡瓜の酢の物、インスタントの加賀麩の味噌汁。私の夕食も同じものになる。
●花冠創刊40周年企画として、花冠合同句集に一人50句をお願いした。句集を出していない人がいるので、50句は合同句集にしては多い句数。
病気や体調不良の方の句は、こちらでまとめる。
原稿締め切りは10月15日。発行は12月15日を予定。テキストは正子が作る。
●369号を入稿したした日の夜は、ほっとしてよく眠れたが、また熟睡できなくなった。