※当季雑詠(夏)3句を〈コメント欄〉にご記入ください。
※投句は一日1回3句までといたします。
※登録のない俳号・ペンネームでの投句は削除させていただきます(例:唐辛子など)。
※★印について
「心が動いている」句を良い句として選び、★印を付けています。
(※多くの方にご覧いただき、心より感謝申し上げます。この「自由な投句箱」は花冠会員を対象としておりますので、どうぞご理解ください。)
花冠代表 髙橋正子
※当季雑詠(夏)3句を〈コメント欄〉にご記入ください。
※投句は一日1回3句までといたします。
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花冠代表 髙橋正子
花冠(水煙)創刊者の故髙橋信之先生の第3回芍薬忌ネット句会を下記のとおり行いますので、ご案内いたします。万障お繰り合わせの上、ご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。
記
■第3回芍薬忌ネット句会ご案内
場所:月例ネット句会ブログ:https://suien.ne.jp/getsureikukai
期日:2026年5月24日(日)
投句:追悼句1句
当季雑詠3句 (計4句)
投句期間:2026年5月18日(月)午前6時~5月24日(日)午後5時
互選:2026年5月24日(日)午後6時~午後10時(当季雑詠のみ)
入賞発表:2026年5月25日(月)正午
主宰 髙橋正子
管理・運営:高橋句美子・西村友宏
※当季雑詠(夏)3句を〈コメント欄〉にご記入ください。
※投句は一日1回3句までといたします。
※登録のない俳号・ペンネームでの投句は削除させていただきます(例:唐辛子など)。
※★印について
「心が動いている」句を良い句として選び、★印を付けています。
(※多くの方にご覧いただき、心より感謝申し上げます。この「自由な投句箱」は花冠会員を対象としておりますので、どうぞご理解ください。)
花冠代表 髙橋正子
5月19日
※該当句無し
5月18日(2句)
★細道へ萱草の花零れおり/廣田洋一
「細道」と「萱草」の生命力の対照が、句の呼吸を決めている。萱草の花は葉も花も大ぶりでたくましく生命感がある。葉の茂りは、道を狭めているような印象で、花枝が伸びて花が道に零れ、それが自然のままである。(髙橋正子)
足利織姫神社
★庭静か若葉に燃える朱の社/土橋みよ
「静」と「燃」の対照が、織姫神社の構造美と季節感を同時に立ち上げている。静かな若葉の庭に対して、端正な姿の織姫神社の朱の柱が、「燃える」ような印象である。その対比が美しいながらも力強い。(髙橋正子)
5月17日(1句)
★夏浅し粥と卵の朝食を/多田有花
夏浅しの涼やかさと、「粥と卵」の旅館の朝食のやさしい温度がよく響き合って、写生の純度が高い。(髙橋正子)
5月16日(2句)
★渓流をゆくか山女の姿揚げ/多田有花
旅の宿で山女の姿揚げが食膳に出され、思わず山女が「渓流をゆく」姿を思い起こした。山の宿ならではの現実感のある句。(髙橋正子)
★川縁の椅子に座りてソーダ水/廣田洋一
川縁に椅子が置いてあり、川を見ながら飲食や喫茶ができるのであろう。ソーダ水を川縁で飲むのは、涼そのものの気配が漂ている。素材の取り合わせが良い。(髙橋正子)
5月15日(1句)
★九十九折のぼりて浴びる若葉風/小口泰與
九十九折の道を上る間は、若葉も密であろうが、それだけに風はない。ところが上ってしまえば、そこは若葉の風が吹き上げてくる。目に美しい若葉と吹く風に心地良さを覚えた。(髙橋正子)
5月14日(1句)
★夏浅き流れを見やる部屋に座し/多田有花
旅の宿の座り、そこから浅い流れが見えるという景色が涼しそうだ。寛いだ中の「夏浅い」季節が、さわやかな気持ちで詠まれている。(髙橋正子)
5月13日(1句)
★阿蘇へ発つ列車見送り初夏ホーム/多田有花
阿蘇へ発つ列車に、阿蘇へと心が動いている作者。思いだけを列車に託し見送る初夏のホームに、夏旅の軽やかさが見て取れる。(髙橋正子)
5月12日(1句)
朴の花向こうに見ゆる空の青(正子添削)
朴の花向こうに見ゆる青き空/廣田洋一(原句)
白く大きな朴の花の向こうに青空が見える景色を詠んだ句。原句は「青き空」だが、空の青色を強調して、「空の青」と添削した。ただ並べただけでなく、奥行が出たと思う。(髙橋正子)
5月11日(1句)
春の森にしじに泡立つ炭酸水(正子添削)
春の森しじに泡立つ炭酸水/小口泰與(原句)
元の句は、「春の森」と「炭酸水」を並べているだけで、其れでは、互いがかけ離れていて、意味が取りにくい難点があります。助詞「に」を使い、関係をつけます。付かず離れずの関係で
春の森でしきりに泡が立ってくる炭酸水を飲む爽やかさが示された洒落た句です。(髙橋正子)
5月20日(名)
作業中
多田有花
<津久見市三句>
懐かしき人と甘夏ゼリー食ぶ★★★
庭先に甘夏の花咲く家よ★★★★
木にありし甘夏蜜柑すべて採る★★★
小口泰與
青芝を踏みしだきたるラガー達★★★
鴨の来て沼の静寂を破りけり★★★
鳴き声の湖面に乗りて夏の鳥★★★★
「夏の鳥」が抽象的なので、句がやや弱くなります。何の鳥でしょうか。(髙橋正子)
5月19日(1名)
多田有花
<津久見市三句>
豪快に焼かれて夏の鮪かな★★★
遠方より来りて薔薇咲く家に入る★★★
釣り上げし桜鯛下げ男来る★★★
5月18日(4名)
多田有花
<豊後竹田駅三句>
姫だるまに送られ竹田の初夏後に★★★
首夏の九州横断特急待つ★★★
断崖に新緑豊後竹田駅★★★
小口泰與
ビールより酒に親しむ一老人★★★
初夏の雲利根の流れにふうわりと★★★★
青芝を踏みしだきたるラガー達★★★
廣田洋一
細道へ萱草の花零れおり★★★★
茉莉花や白き匂いの満ちており★★★
柏葉紫陽花すいと立ちたる白き房★★★
土橋みよ
足利織姫神社3句
庭静か若葉に燃える朱の社★★★★
若葉冷え石段行くや嫁御寮★★★★
くす若葉裾持ち上げて少女行く★★★
少女はなんのために「裾持ち上げて」なのでしょうか。(髙橋正子)
5月17日(1名)
多田有花
<長湯温泉・大丸旅館三句>
夏浅し粥と卵の朝食を★★★★
朝の珈琲窓辺にありぬ額の花★★★★
構図がよい。額の花で、手入れされた老舗旅館の静謐さが象徴されている。(髙橋正子)
老舗旅館花と兜を飾りけり★★★
5月16日(3名)
多田有花
<長湯温泉・大丸旅館三句>
渓流をゆくか山女の姿揚げ★★★★
夏暁の空を映せる流れかな★★★
明早し長湯温泉朝風呂に★★★★
小口泰與
利根川の咫尺の鮎の遡上かな★★★
尾根道の九十九折なり雲の峰★★★
青芝を駆ける少年ラガー達★★★
廣田洋一
夏の原ボール蹴り合う子らの声★★★
川縁の椅子に座りてソーダ水★★★★
紫陽花の若木に咲きし小さき花★★★
5月15日(2名)
小口泰與
牡丹の散りし花びら庭覆う★★★
九十九折のぼりて浴びる若葉風★★★★
寺を辞す夏蝉の声高らかに★★★
多田有花
<長湯温泉・大丸旅館三句>
薫風や小さき露天の湯に入りぬ★★★★
湯上りの身を籐椅子に寛がせ★★★
青紫蘇にのれる馬刺しを堪能す★★★
5月14日(3名)
小口泰與
夏の野の牛にしざるる小犬かな★★★
時鳥鳴くや湖畔の笹林★★★
郭公や蔦の乱舞の森の中(原句)
郭公や蔦の茂れる森の中(正子添削)
蔦に対して「乱舞」はどうでしょうか。(髙橋正子)
廣田洋一
赤々と光を放つ桜の実★★★
昼顔や横一列に並びおり(原句)
昼顔や横一列に吹かれおり(正子添削)
「並びおり」は写生ですが、句に動きがないので、添削しました。
金鶏菊の句のときに申し上げたことと同じです。(髙橋正子)
鯉の群小さくなりし夏の川★★★
目の付けどころは、とてもいいです。(髙橋正子)
多田有花
<長湯温泉・大丸旅館三句>
芹川の対岸に揺れる藤の花★★★
「芹川」の固有名詞の効果が少し薄いのが惜しいです。(髙橋正子)
夏浅き流れを見やる部屋に座す(原句)
夏浅き流れを見やる部屋に座し(正子添削)
対岸は新緑さらに青き空★★★
5月13日(3名)
多田有花
<豊後竹田駅三句>
阿蘇へ行く列車見送り初夏のホーム★★★
阿蘇へ発つ列車見送り初夏ホーム
阿蘇へ発つ列車見送り初夏の駅(正子添削②)
瓦光る五月の豊後竹田駅★★★
はつなつの静けさ駅前ロータリー★★★
小口泰與
孕み雀トタンの屋根をとんとんと★★★
鴨引くやしじに波立つ山の沼★★★
春蝉や園児の網の届かざる★★★
廣田洋一
松蝉やギーギーと舟漕ぎており★★★
紅空木雨に打たれて光りおり★★★
紅空木雨に打たれて紅光り(正子添削)
金鶏菊高々揺れる土手の道★★★
金鶏菊高々揺れる土手行けば(正子添削)
元の句は写生が安定して問題はないのですが、どの言葉も同じ深度で平板に感じられます。(髙橋正子)
5月12日(3名)
小口泰與
濃い緑淡きみどりや春の森(原句)
濃き緑淡きみどりも春の森(正子添削)
沼の波荒立ち立つや春の朝★★★
つやつやの柿の葉数多春日差す(原句)
日の差してつやつや数多の柿若葉(正子添削)
多田有花
<大分駅三句>
夏きざす大分駅に降り立ちぬ(原句)
降り立ちし大分駅に夏きざす(正子添削)
降り立って、はじめて「夏きざす」を感じたのではないでしょうか。体験の順序と時間の関係は大いに大切です。逆になると説明になります。(髙橋正子)
はつなつやコンコースゆくミニトレイン★★★
風薫る九州横断特急に乗れば★★★
廣田洋一
祭提灯連なり揺れる大通り★★★
朴の花向こうに見ゆる青き空(原句)
朴の花向こうに見ゆる空の青(正子添削)
「青き空」とすると、朴の花と並べて置いただけという、平面的な句になります。(髙橋正子)
卯の花や花弁こぼす雨の中(原句)
卯の花や花弁雨にこぼれけり(正子添削)
元の句は「卯の花」が「花弁こぼす」と説明寄りの句になっています。(髙橋正子)
5月11日(2名)
小口泰與
妙義山(みょうぎ)へと春の日刻刻しざりゆく★★★
春の森しじに泡立つ炭酸水(原句)
春の森にしじに泡立つ炭酸水(正子添削)
春の森と炭酸水の句材はよいですが、原句は、「春の森」と「炭酸水」を置いてあるだけで関係がわかりません。助詞を使うことも一つの方法です。(髙橋正子)
大沼の大きな静寂翁草★★★
廣田洋一
女子衆も声を合わせて三社祭(原句)
女子衆の声を合わせて三社祭(正子添削)
男衆に対して女子衆と言う意味合いが「も」にありますが、これは説明になります。男衆の子とは考えず、女子衆のその場をしっかり詠んで、ほかは、読み手に想像してもらいます。(髙橋正子)
伸び来たる枝の先なり朴の花(原句)
青空に伸びたる枝に朴の花(正子添削)
朴の花が美しく(あるいは、大らかなど)見えるような句材を情景から選び取ることが大事です。(髙橋正子)
紅白の鐘を並べて釣鐘草(原句)
紅も白もありけり釣鐘草(正子添削)
「鐘を並べて」が説明になっています。「紅も白も
という気づきです。写生というのは、見えないところを見る、気づかないところに気づくことです。(髙橋正子)
5月月例ネット句会入賞発表
●五月月例ネット句会にご参加いただき、ありがとうございました。入賞発表を下記アドレスの月例ネット句会のブログにしました。ご確認ください。入賞の皆様おめでとうございます。
月例ネット句会ブログ
https://suien.ne.jp/getsureikukai
2026年5月11日
花冠代表 髙橋正子
※当季雑詠(春・夏)3句を〈コメント欄〉にご記入ください。
※投句は一日1回3句までといたします。
※登録のない俳号・ペンネームでの投句は削除させていただきます(例:唐辛子など)。
※★印について
「心が動いている」句を良い句として選び、★印を付けています。
(※多くの方にご覧いただき、心より感謝申し上げます。この「自由な投句箱」は花冠会員を対象としておりますので、どうぞご理解ください。)
花冠代表 髙橋正子
5月10日(1句)
★母の日や一輪ごとに薔薇薫る/土橋みよ
母の日に薔薇の花束を頂いたのでしょう。薔薇の花束全体も匂いますが、一輪ずつから匂っています。一輪ずつの愛おしさも一入です。(髙橋正子)
5月9日
投句無し
5月8日
該当句無し
5月7日(1句)
★あやめ咲く高さにリズム生まれけり/多田有花(正子添削)
元の句は、
あやめ咲く高さにリズム生まれおり/多田有花でしたが、「生まれおり」は、情景の説明に寄っています。これを「生まれけり」とし、「気づき」「軽いおどろき」の句としました。
あやめが咲いているのを観察すると、群生しながら高さがいろいろあることに気づきます。それにリズムを感じて生まれた句です。
句をまとめる前に、もう少し、ほんの数分長く観察を続けると新しい発見があるかもしれません。(髙橋正子)
5月6日(1句)
★風潤む藤の匂いを運び来て/上島祥子
「風潤む」は、藤の花の咲くころの、雨催いがちの天気が感じられる言葉の選択である。藤の匂いが風に混じって届く、湿潤な日本の原風景を思いださせている。(髙橋正子)
5月5日(1句
★花びらに蘂の影あり二輪草/小口泰與
二輪草は春を代表する山野草である。花びらのように見えるは、植物学的には萼(ガク)。生えている場所は、薄日の差す日蔭。そのため、日が差すと、白い花びらに蕊が影がおちているのが、印象的である。二輪草をまじかにした、細やかな観察が句を仕上げている。(髙橋正子)
5月4日(3句)
★くっきりと晴れたり八十八夜かな/多田有花
くっきりと晴れた八十八夜の清明な空気感が伝わってくる。(髙橋正子)
★薔薇一輪高々咲きておりにけり/廣田洋一
薔薇一輪の端正で孤高の美しさが「高々咲きて」によく表現されている。(髙橋正子)
★朝日受けせいろに並ぶ柏餅/土橋みよ
朝日の差す台所でしょうか。せいろの蓋を取ると、湯気のあがるなかに朝日がぱっと差して、たくさんの柏餅が出来上がっています。幸福感が伝わってきます。(髙橋正子)
5月3日(1句)
★豆植えし庭静かなり夜半の雨/土橋みよ
豆を植えるのは、郭公が鳴いてからという地方もあった。夏の到来と同時に植えられる豆には、大豆や小豆、またインゲンなどがある。この句は、庭に豆を植えてささやかな収穫を楽しむもの。何の豆が植えられたのだろう。私なら、枝豆やいんげんも植えたい。また、夜半の雨の静かさ、すがすがしさに心が落ち着く。(髙橋正子)
5月2日
該当句無し
5月1日(1句)
★栴檀の芽吹いて居りぬ枝の先/多田有花
栴檀は古くは棟(おうち)と呼ばれ、落葉高木。初夏に薄紫の小花が咲き、葉が育ち木陰を作る。秋には丸い白っぽい実をつけ、青空に映える。そんな姿をはや想像させる、栴檀の芽吹きである。枝の先にまず芽吹きを見つけたうれしさ。「栴檀は双葉より芳し」の栴檀は、白檀のこと。(髙橋正子)
5月12日(3名)
小口泰與
濃い緑淡きみどりや春の森(原句)
濃き緑淡きみどりも春の森(正子添削)
沼の波荒立ち立つや春の朝★★★
つやつやの柿の葉数多春日差す(原句)
日の差してつやつや数多の柿若葉(正子添削)
多田有花
<大分駅三句>
夏きざす大分駅に降り立ちぬ(原句)
降り立ちし大分駅に夏きざす(正子添削)
降り立って、はじめて「夏きざす」を感じたのではないでしょうか。体験の順序と時間の関係は大いに大切です。逆になると説明になります。(髙橋正子)
はつなつやコンコースゆくミニトレイン★★★
風薫る九州横断特急に乗れば★★★
廣田洋一
祭提灯連なり揺れる大通り★★★
朴の花向こうに見ゆる青き空(原句)
朴の花向こうに見ゆる空の青(正子添削)
「青き空」とすると、朴の花と並べて置いただけという、平面的な句になります。(髙橋正子)
卯の花や花弁こぼす雨の中(原句)
卯の花や花弁雨にこぼれけり(正子添削)
元の句は「卯の花」が「花弁こぼす」と説明寄りの句になっています。(髙橋正子)
5月11日(2名)
小口泰與
妙義山(みょうぎ)へと春の日刻刻しざりゆく★★★
春の森しじに泡立つ炭酸水(原句)
春の森にしじに泡立つ炭酸水(正子添削)
春の森と炭酸水の句材はよいですが、原句は、「春の森」と「炭酸水」を置いてあるだけで関係がわかりません。助詞を使うことも一つの方法です。(髙橋正子)
大沼の大きな静寂翁草★★★
廣田洋一
女子衆も声を合わせて三社祭(原句)
女子衆の声を合わせて三社祭(正子添削)
男衆に対して女子衆と言う意味合いが「も」にありますが、これは説明になります。男衆の子とは考えず、女子衆のその場をしっかり詠んで、ほかは、読み手に想像してもらいます。(髙橋正子)
伸び来たる枝の先なり朴の花(原句)
青空に伸びたる枝に朴の花(正子添削)
朴の花が美しく(あるいは、大らかなど)見えるような句材を情景から選び取ることが大事です。(髙橋正子)
紅白の鐘を並べて釣鐘草(原句)
紅も白もありけり釣鐘草(正子添削)
「鐘を並べて」が説明になっています。「紅も白も
という気づきです。写生というのは、見えないところを見る、気づかないところに気づくことです。(髙橋正子)
5月10日(3名)
多田有花
母の日を待つや真っ赤なカーネーション★★★
筍のすいすい伸びる野の隅に★★★
夏の蝶団地の庭に集まりぬ★★★★
小口泰與
上流へ駆ける稚魚居り春の川★★★★
旺盛な食欲なるや春目高★★★
春の川しきりに波を重ねけり★★★
土橋みよ
母の日や一輪ごとに薔薇薫る★★★★
早足に孫と行きたり夏の市★★★
孫からの「ファイト」軽し若葉風★★★
5月9日
投句無し
5月8日(2名)
小口泰與
古庭にさも堂堂と春日傘★★★
しかすがに春の芝生に雑草よ★★★
投げ釣りや春の真鯛をしかと釣る★★★
「しかと釣る」が説明的なのがおしいです。(髙橋正子)
多田有花
青空へ開きし柿の若葉かな★★★
青空へ開きつやつや柿若葉(添削例)
若葉のどこがよかったのか分かるとよいと思います。(髙橋正子)
来る人を迎えて優しマーガレット★★★
揚羽二羽ボッグセージが大好きで★★★
5月7日(3名)
多田有花
庭手入れする人ありてアイリスよ★★★
門前に花菱草の明るくて★★★
あやめ咲く高さにリズム生まれおり(原句)
あやめ咲く高さにリズム生まれけり(正子添削)
「リズム生まれおり」が説明に寄っているのが惜しい。「おり」を「けり」とし、「気づき」に重点をおくと、説明的要素が少なくなります。(髙橋正子)
廣田洋一
父と子のキャッチボールや夏来る★★★
川風に匂い立ちたる花海桐★★★
桜の実色付きたるや朝の風(原句)
「色付きたる」は、文語の格調があってよいのですが、一般的な見方になっているので、工夫がいります。「桜の実「朝の風」の素材はとてもいいです。
桜の実色づき浅し朝の風(添削例)
小口泰與
さまざまな鳴き声あるや雉の声(原句)
雉鳴くやときに長鳴く声のあり(正子添削)
雉が鳴く声を聞いていると、同じように「ケーン ケーン」と鳴いているようでも違いがあると気づきます。「さまざまな」がせっかくの気づきを散漫にしているのが惜しいです。(髙橋正子)
春暑し田畑を冷ます耕運機★★★
若鮎の上流めざし泳ぎけり★★★
5月6日(5名)
小口泰與
春の日の心浮き立つ茶柱よ★★★
気持ちの良い句です。(髙橋正子)
春風に誘われ出でし里言葉★★★
頬白の鳴き声耳に馴染みけり★★★
廣田洋一
初夏の街道抜ける法螺の音★★★
法螺の音がどこから聞こえてくるのか、はっきりするとレベルが一段とあがります。(髙橋正子)
芍薬の蕊は黄色き白き花★★★
鯉のぼり尾を揺らしたる子らのいて★★★
多田有花
立夏の野ドローン飛ばして訓練中★★★
「訓練中」が惜しい。(髙橋正子)
★消防ドローン飛ばす訓練立夏の野/多田有花(自身の改作)
家々に薔薇咲く頃となりにけり★★★
若楓翼果を赤く光らせて★★★
川名ますみ
薔薇の鉢友の卒寿に譲らるる★★★
譲られし許多の鉢に風光る★★★
「許多の鉢」のイメージが立ちあがりにくいところが、惜しいです。(髙橋正子)
譲られし許多の鉢に薔薇鉢も(添削例)
授かりし鉢に何ぞ咲く木の芽風★★★
上島祥子
嫁入りの狐に行き会う春の夕★★★
「行き会う」が惜しい。(髙橋正子)
風潤む藤の匂いを運び来て★★★★
白鷺に距離を置かるる田一反★★★
「置かるる」に技巧が表に見えるのが惜しい。「田一反」もよいが「田一枚」として、読者に広さを想像させるのもよいと思います。(髙橋正子)
5月5日(2名)
多田有花
雨上がり風吹き渡り夏来る★★★
日ごと巣を作り上げたり夏燕★★★
わがうちのこども遊ばせこどもの日★★★
小口泰與
花びらに蘂の影あり二輪草★★★★
流れ行く雲や眼間たけかんば★★★
ふかふかの若葉の木木や鳥の声★★★
5月4日(4名)
多田有花
くっきりと晴れたり八十八夜かな★★★★
丁寧に床拭きあげて春送る★★★
行く春やいっそゆっくり寝てしまう★★★
廣田洋一
図書室を覗き見おるやえごの花★★★
葉陰より白さはみ出す山法師★★★
薔薇一輪高々咲きておりにけり★★★★
土橋みよ
朝日受けせいろに並ぶ柏餅★★★★
子燕の寄り来る影や軒仰ぐ★★★★
若葉風合格の知らせ来たりけり★★★
小口泰與
乙鳥の鳴きたる湖の穏やか(原句)
乙鳥の鳴き飛ぶ湖の穏やかに(正子添削)
葉の中に真っ赤な薔薇の一つ咲く★★★
黄牡丹の散りて狭庭を騒がせり★★★
5月3日(4名)
多田有花
音楽は音を楽しみ春深し★★★
顔上げて咲く紅白の春紫苑★★★
飛び来たるつがい着水残る鴨★★★
廣田洋一
白一輪紅一輪や皐月咲く★★★
大手毬空へこぼるる花の毬★★★
姫女苑畑の隅を飾りおり★★★
小口泰與
乙鳥の反転せしや利根河原★★★
佐保姫は雲もを脱ぎ捨て佐保山へ★★★
水温むほろほろ落ちる崖の水★★★★
土橋みよ
思い出の紫に咲くアイリスや(原句)
アイリスの思い出深き紫に(正子添削)
「アイリスや」がリズム的に落ち着きが悪いので添削しました。(髙橋正子)
豆植えし庭静かなり夜半の雨★★★★
ハワイからの手紙
椰子の間に揺るる夏月を映す海★★★
5月2日(2名)
小口泰與
うららかや長きすそ野の爽やかに
「うららか」は春の季語、「爽やか」は秋の季語です。これは、それぞれの季節に特有に感じられる情感がありますので、この二つを一句に重ねるには、情感の統一から見て無理があります。(髙橋正子)
さにつらう沼の夕日や春惜しむ(原句)
さにつらう夕日の沼や春惜しむ(正子添削)
猫の目や菊戴の鳴くたびに★★★
多田有花
跪きしろつめくさを近く見る★★★
葱坊主熊ン蜂をとまらせる★★★
交響曲たかまりゆきぬ春疾風★★★
5月1日(2名)
多田有花
栴檀の芽吹いて居りぬ枝の先★★★
雨一日降りてやみての木の芽冷★★★
春霖や育ちし家を売りに出す★★★★
小口泰與
さにつらう沼の夕日や春惜しむ
さにつらう夕日の沼や春惜しむ(正子添削)
「さにつらう」は頬が赤くなる様子を言う古語ですが、意味を考えて、修飾語は修飾する語の直ぐ近くに置くと効果的です。
谷川のさばしる流れ雪消かな★★★
乙鳥の鳴きたる湖に波立たず★★★
※当季雑詠(春)3句を〈コメント欄〉にご記入ください。
※投句は一日1回3句までといたします。
※登録のない俳号・ペンネームでの投句は削除させていただきます(例:唐辛子など)。
※★印について
「心が動いている」句を良い句として選び、★印を付けています。
(※多くの方にご覧いただき、心より感謝申し上げます。この「自由な投句箱」は花冠会員を対象としておりますので、どうぞご理解ください。)
花冠代表 髙橋正子