5月21日(3名)
小口泰與
甘そうな杏子に朝日煌煌と★★★
句材のセンスがとても良いです。「甘そうな」は、読者には伝わりにくいのが惜しいです。「煌煌と」が強すぎます。一語が強すぎるのを抑えるとよいです。(髙橋正子)
上枝より落ちたる雫緑雨かな★★★
この句も「上枝より落ちたる」が「緑雨」と言う格調ある季語に対して弱すぎます。逆に言えば、「緑雨」の一語が強すぎます。(髙橋正子)
着飾りて子の静けさや風薫る★★★
「着飾りて」が曖昧です。どのように着飾っているのか伝わりにくいのが惜しいです。着物なの、祭の衣装なのか、など。(髙橋正子)
多田有花
ごま豆腐湯葉豆腐食ぶ夏の宵★★★
別府湾の青さを望む夏の朝★★★
<観光列車36ぷらす3>
漆黒の車体輝き夏はじめ★★★
素材のセンスはも良く、イメージがはっきりして力がありますが、「動詞」が説明に寄っています。「食ぶ」「望む」など。これを省く方向で句をまとめるとよいです。(髙橋正子)
廣田洋一
茉莉花の路地一筋を抜けにけり★★★★
少しだけ街の明かるく更衣★★★
フランスパン抱えて帰る麦の秋★★★
「フランスパン」に対して「麦の秋」の情景が広がり過ぎが惜しい。(髙橋正子)
コメント
正子先生
添削指導をいただきありがとうございます。
「ごま豆腐湯葉豆腐食ぶ夏の宵」を
「夏の宵ごま豆腐湯葉豆腐卓にあり」に
「別府湾の青さを望む夏の朝」を
「夏の朝ビル越しに別府湾開く」としました。
いかがでしょうか。