NEW5月11日~5月20日

5月12日(3名)
小口泰與
濃い緑淡きみどりや春の森(原句)
濃き緑淡きみどりも春の森(正子添削)

沼の波荒立ち立つや春の朝★★★

つやつやの柿の葉数多春日差す(原句)
日の差してつやつや数多の柿若葉(正子添削)

多田有花
<大分駅三句>
夏きざす大分駅に降り立ちぬ(原句)
降り立ちし大分駅に夏きざす(正子添削)
降り立って、はじめて「夏きざす」を感じたのではないでしょうか。体験の順序と時間の関係は大いに大切です。逆になると説明になります。(髙橋正子)

はつなつやコンコースゆくミニトレイン★★★
風薫る九州横断特急に乗れば★★★

廣田洋一
祭提灯連なり揺れる大通り★★★

朴の花向こうに見ゆる青き空(原句)
朴の花向こうに見ゆる空の青(正子添削)
「青き空」とすると、朴の花と並べて置いただけという、平面的な句になります。(髙橋正子)

卯の花や花弁こぼす雨の中(原句)
卯の花や花弁雨にこぼれけり(正子添削)
元の句は「卯の花」が「花弁こぼす」と説明寄りの句になっています。(髙橋正子)

5月11日(2名)
小口泰與
妙義山(みょうぎ)へと春の日刻刻しざりゆく★★★

春の森しじに泡立つ炭酸水(原句)
春の森にしじに泡立つ炭酸水(正子添削)
春の森と炭酸水の句材はよいですが、原句は、「春の森」と「炭酸水」を置いてあるだけで関係がわかりません。助詞を使うことも一つの方法です。(髙橋正子)

大沼の大きな静寂翁草★★★

廣田洋一
女子衆も声を合わせて三社祭(原句)
女子衆の声を合わせて三社祭(正子添削)
男衆に対して女子衆と言う意味合いが「も」にありますが、これは説明になります。男衆の子とは考えず、女子衆のその場をしっかり詠んで、ほかは、読み手に想像してもらいます。(髙橋正子)

伸び来たる枝の先なり朴の花(原句)
青空に伸びたる枝に朴の花(正子添削)
朴の花が美しく(あるいは、大らかなど)見えるような句材を情景から選び取ることが大事です。(髙橋正子)

紅白の鐘を並べて釣鐘草(原句)
紅も白もありけり釣鐘草(正子添削)
「鐘を並べて」が説明になっています。「紅も白も
という気づきです。写生というのは、見えないところを見る、気づかないところに気づくことです。(髙橋正子)


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