1月22日(5名)
作業中
友田修
大寒に咲く花を見る小径かな
「咲く花」のイメージが漠然としているので、情景が描きにくいのが残念です。「枝の花」とか、「小さき花」などでもよいので、読者がイメージできるようなきっかけが欲しいです。
新月や影なき街に息白し(原句)
息白し新月の街に影もなく(正子添削)
原句は、「新月や」の感動があり、季語「息白し」が弱い。そのため、情景はよいのに、インパクトが弱くなっています。季語を弱くしないためには、季語が句の中心的な情感を担う位置に置かれることが大切です。そこで、季語「息白し」を主役に据え、新月は背景として静かに支える形に組み替えると、句の呼吸が整い、イメージがはっきりします。
添削は一つの方法です。
★季語を前に出して句の核にする。
季語を一句の前半に置くことで、読者の感覚がまず「息白し」に向かいます。
息白し新月の街に影もなく(正子添削)
季語が句の中心となり、白い息の存在感が際立ちます。新月の闇と影のなさは、季語の情感を深める背景として働きます。
(添削句は、中が8音ですが、これは、句の呼吸を整えるー自然な言い方のためです。俳壇の傾向として、中八音を嫌いますが、あくまでも句次第です。)
大寒におでんを囲む親子かな★★★
多田 有花
寒波来る六甲山上の白し
「白し」は何で白いでしょうか。(髙橋正子)
寒晴や加太半島までくっきりと★★★
春近し大阪湾に船数多★★★★
小口泰與
山風の寒さともなう暴れ鬼★★★
友訪ね雪に遭遇いかにせむ★★★
上州の風の怖さや春を待つ★★★
土橋みよ
小骨立つ寒鰺の眼の我を見る★★★
大寒や隣家のシェパード低く吠ゆ★★★
待ちし友と会話弾けて暮早し★★★
川名ますみ
たっぷりと生成りモヘアの冬帽子★★★★
冬帽子に光るピアスの見え隠れ★★★
マフラーに埋み口調をはっきりと★★★
1月21日(3名)
多田 有花
冬深しペルシャのジャズを聴く夕べ★★★
寒の陽を明るく浴びぬ鬼瓦★★★
蛇口へと古タオル巻く寒の夜★★★
小口泰與
風に乗る高き読経や雪浅間★★★★
トタン屋根弾みはずみて寒雀★★★
あけぼのの冬翡翠の羽の色★★★
廣田洋一
早梅の白々光る法の庭★★★
風花の吹き上げて来るレストラン★★★★
大寒や吐く息白き街の角★★★
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