※当季雑詠3句(冬の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
※★印の基準について。
「心が動いている」句を良い句として、★印を付けています。
🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄🎄
今日の俳句『現代俳句一日一句鑑賞』(髙橋正子著)より
名前の右端に🌸の印が付いている句は、(現)または(元)花冠会員の句
名前の右端に🍁の印が付いている句は、花冠に縁の深い方の句
12月31日
★冬の虹隠岐の海より立ち上がる 加納 淑子(かのう としこ)🌸
12月30日
★許したちしづかに静かに白息吐く 橋本 多佳子(はしもと たかこ)
12月29日
★冬霧やしづかに移る朝の刻 谷野 予志(たにの よし)
12月28日
足袋つぐやノラともならず教師妻 杉田 久女(すぎた ひさじょ)
12月27日
★こきこきと海鼠を食めば海の底 守屋 光雅(もりや みつまさ)🌸
12月26日
★冬の海越す硫酸の壺並ぶ 谷野 予志(たにの よし)
12月25日
★書を読むや冷たき鍵を文鎮に 中村 草田男(なかむら くさたお)
12月24日
★堪へてゐる冷え歯痛とひとつになる 川本 臥風(かわもと がふう)🍁
12月23日
★くらがりに傾きて立つ炭俵 谷野 予志(たにの よし)
12月22日
★誰か咳きわがゆく闇の奥をゆく 篠原 梵(しのはら ぼん)🍁
12月21日
★広告塔かけのぼる冬至の夜空 川本 臥風(かわもと がふう)🍁
コメント
自由な投句箱
★位ある古木に鷹の止まりけり
★冬の沼藻屑の中に魚住めり
★空風や集ひし人はみんな黙
自由な投句箱
やや雲の多かり一陽来復の朝よ
雲晴れて冬至真昼の陽がさしぬ
たっぷりと蕾蓄え山茶花は
自由な投句箱
★浮かびたる柚子をかき分け湯に入る
★冬至とて早めに門灯灯しけり
★気が付けば夕日落ちてる冬至かな
自由な投句箱
★濯ぎもの干すや眩しき冬至の日
★枯木なるあまた鴉の止まりけり
★まんさくの枯葉のままに冬芽かな
Unknown
重ね着の子らのてのひら白きもの
霜夜なり玄関の戸を開け放ち
底冷の廊下のさきの灯しかな
自由な投句箱
★もどかしく青空見やぐ冬の夕
★利根川も荒荒しきや空っ風
★忽然と風の物言い冬深し
Unknown
寒鴉降りてましろき原野かな
除雪機の壊れしままに雪根づく
言の葉をのこして冬のベンチかな
自由な投句箱
★街の川細く流れて冬野かな
★多摩川の煌めく光冬野かな
★納め句座一つを残す年の内
自由な投句箱
冬至南瓜さっくり割って塩蒸しに
冬至過ぎ夜明けはさらに遅くなる
雲低く但馬は雪と思う午後
自由な投句箱
落つる日を待ちて冬至の富士黒し
凩を追ってぴくりと猫の耳
聖橋渡り冬紅葉の街へ
自由な投句箱
★山の沼冬翡翠のもとほり来(く)
★利根川の河原もとより空っ風
★もののふの顔して釣らる冬鯰
自由な投句箱
★路面濡れ光る朝やしぐれ虹
★しぐれ雲あがり白きや嶺の膚
★冬日背に思案して居り句の推敲
自由な投句箱
自動ドア踏み出す足元枯葉舞う
サンタ服子ども歩けば人とまる
謙信平冬空澄みて新宿見ゆ
自由な投句箱
★川に沿い川を見下ろし冬野行く
★数え日や産土神へお礼参り
★数え日や入れ歯の型を整えし
自由な投句箱
冬晴れや鳶は十迄数えたり
冬座敷猫の爪痕そのままに
冬の朝鈴音さやかに地域猫
自由な投句箱
★赤城より物狂いして空っ風
★深山の古木ふとぶと青鷹(もろがへり)
★枯草や誤算だらけの人の世よ
花冠拝受
高橋正子先生
花冠第372号拝受いたしました。
有難う御座います。
早速、勉強させていただきます。
正子先生には一年間大変お世話になりました。
来年もよろしくご指導のほどお願い申し上げます。
良いお年をお迎えください。
有難う御座いました。
Unknown
竜の玉冬の厳しさ耐えており
雪原や沓のあとさき消え去りぬ
軽トラの雪野かなたへ融けており
自由な投句箱
★喪中通知無きを確かめ賀状書く
★良い年をと声掛け合える年の暮
★俳句一句慎ましく添え賀状書く
自由な投句箱
★それぞれの想い出めぐり賀状書く
★約束の君は来ずなりイブの夜
★カップルの街にくりだす聖夜かな
自由な投句箱
★寒雷や帯のようなる峠道
★ようやくに赤城鍋割雪景色
★枯木って沼の顕わや山の径
訂正のお願い
★(枯木って)の句を(枯れきって)にご迷惑をおかけいたしますが、訂正をよろしくお願い申し上げます。
自由な投句箱
バッハ弾きバッハを聴いてクリスマス
生きてこそ幸いあれとクリスマス
行く年のひと日ひと日を楽しみぬ
自由な投句箱
★土までも乾きて白き冬野かな
★冬の野に水青々と遊水池
★約束の検診残す年の内
自由な投句箱
★先急ぐ老いの人ゆく息白し
★白き実をからす啄む霜の晴れ
★早々と投函したり賀状書く
Unknown
冬将軍峠のさきに居座りぬ
米兵の祝う聖樹や三沢基地
ブラックを飲みほし越えん冬山路
自由な投句箱
着膨れて平均台をしておりぬ
駐車場にたい焼き移動販売車
白南天の実のほのかなる黄色
自由な投句箱
★蜜柑盛る笊や卓袱台祖母の物
★もぎ取りて貰う蜜柑の日の温み
★風の吹く様子は如何に冬赤城
自由な投句箱
クラリネット聴けば軽井沢の夏
クリスマスケーキ果物だけ食べおり
正月へ孫待ちて人参切り飾る
自由な投句箱
★踏みしだき片方に寄りぬ落葉かな
★入日背に雨の上がりぬ冬の虹
★波の花ふるさと想う日本海
自由な投句箱
★花舗の前紅く光れる実南天
★千両が店を明るく年の内
★賜りし暦並べて年の内
自由な投句箱
氷上の靄吹き飛ばすフェイスオフ
冬空を隠す大樹や城址跡
旅先の泥を落として冬日和
自由な投句箱
★上州の風にかしずく冬の山
★雪覆う利根源流の流れかな
★山裾の雪をかぶりし御社
自由な投句箱
よいお年をと言いて別れし年惜しむ
仰向いて懐炉を背骨に当てている
門松立つ昨日ツリーのありし場所
自由な投句箱
★稚けなきいろはもみじの落葉踏む
★綿虫や想い出忽と浮かび居り
★寒風に実を晒しけりさるすべり
Unknown
雪うさぎ突と車を横切り来
セーターに隠れるような切符かな
白鳥の雪片になり舞い降りぬ
自由な投句箱
★安けくて雪の浅間を拝みける
★枯庭へ雨音高き石畳み
★一面の雪にやすらう社かな
自由な投句箱
数え日の時刻表を確かめる
年用意髪をすっきり切りにけり
葉牡丹の植替えをするボランティア
自由な投句箱
★整髪の予約を入れる年の暮
★年の暮お酒一本賜りし
★魚屋の大声通る年の暮
自由な投句箱
★ひと風に落葉駆けゆく坂の道
★こつ然と想い出うかぶ綿虫よ
★校庭の静寂となりぬ冬やすみ
Unknown
水禽の湖面の揺れに合わせけり
手袋のあるとこになし外暮れて
マスクして特急を待つ星の数
自由な投句箱
★大雪や鳶のやすらう森ふかし
★安けくて暖炉の間より雪見酒
★あけぼのの沼にやすらう真鴨かな
自由な投句箱
置き薬入れ替えに来る年の暮
年越しの旅の用意をしておりぬ
年深し本年最後の洗濯す
自由な投句箱
★煤掃きやすればするほどキリも無く
★冬日背の眠くなりたる昼餉あと
★冬雲に出入り激しき日差しかな
自由な投句箱
年の瀬や杖つく足も速くなり
大掃除終えてスリッパ新しく
古暦晦予定は多く晦日まで
自由な投句箱
★草原の八千草枯れし冬さなか
★冬ぬくし我柔らかく絵具塗る
★山峡の雪に埋もれし山家かな
自由な投句箱
★年用意今日はぬくきや玻璃磨く
★煤掃きの仕上げとしたる正午かな
★着衣ごと皆洗濯に煤おさめ
自由な投句箱
寒きにも咲くアスパラ菜に励まされ
掛け替えしカレンダーより思い新た
自由な投句箱
★山風や冬鳴く鳥の声かすれ
★猟犬の山懐を駆けにけり
★表札も古りし我が家や冬の星
自由な投句箱
★玄関に飾りをつけて年おさめ
★外に出れば年末帰省の家族かな
★日差し受け鉢に水遣る大みそか
自由な投句箱
車窓より富士くっきりと小晦日
門松立つ国技館の門前に
年の瀬の快晴の空へスカイツリー
Unknown
暖房のぬくさののこる家路かな
東北に来てひさかたに霜やけて
湯豆腐のくずれるままに宵の友
自由な投句箱
駅ビルの窓に青空冬日さす
寒犬の揺れる尻尾や散歩人
主治医との面談コート着たままに