晴れ
空に住む暮らしのマンション百日紅 正子
人を待つバス開け放たれて蝉時雨 正子
小さき町の小さき花火原色に 正子
●朝、朝食前に花冠371号(7月号)を、駅前と、郵便局のポストに投函。晴美さん分は家のポストにいれる。
●センター北へ野菜を買いに。暑いので酢豚を作る。たけのこの代わりに新蓮根を入れた。夕方句美子が来て、きのうは目黒川が氾濫したという。そういえば、夜七時過ぎ、雷と雨がひどかった。そのとき都内もすごい雨だったようだ。
●句美子が帰ったあと、花火の音がするので、外に出てみた。駒林小学校の校庭から打ち上げているようだ。小さい花火が20発もなかったろう、箔のような色の赤と青の菊、黄色い柳、最後は5発ぐらいの柳を華やかに打ち上げて終わり。町内会と商店街が共催して打ち上げた花火だろうが、ささやかな花火が郷愁をさそった。小さな花火が揚がった空の大きな夜の余白。これも魅力に思われる
●モリスの『アイスランドへの旅』。ネットで今のアイスランドの景色など見る。今が一番いい季節のようだ。暑い盛り、アイスランドの旅行記を借りたのは、正解と言えそう。モリスの旅日記では、度々、寒いと言う言葉が出てくる。そして、度々、コーヒーを農家の人にふるまってもらっている。川と河の呼び方の違い、敷地内の牧草地と敷地外の牧草地の呼び方の違いなどアイスランド語が散らばっている。
晴れ、夜雷雨
本積んでいると雷間近なり 正子
夏の夜配達人の目の若し 正子
仏前に花冠を供え部屋涼し 正子
●花冠No.371号(7月号)が夕方届く。371号は100gを越えたので、スマートレターを利用。すぐに封入。今夜は雷と雨なので、明日投函する。
●『アイスランドへの旅』を昨日から読み始めた。モリス37歳のときの初めてのアイスランドへの旅日記。七月六日から始まる。著者のモリスはヴィクトリア朝時代の詩人、壁紙などをデザインしたり、理想の本を考えたり、装飾芸術家である。初めて知ったが、社会運動家でもある。
彼がアイスランド語まで習って、なぜアイスランドという場所へ旅をしたかったのかわからないが、アイスランドに残る古北欧神話や人物の歴史物語などを指す「サガ」に興味を持ったからのようだ。
曇り
おみなえし二本が真っ直ぐ立っている 正子
湯上りのような匂いに白粉花 正子
夏花壇むらさき多し花も葉も 正子
●午前、都筑図書館へ本を借りに。10時前の電車に乗る直前になって、なんとなく体調がよくない感じがした。電車では座れてよかったが、とにかく、本を借りたらすぐ帰って、今日一日休もうと思った。編集の疲れが出たかもしれないと思いつつも、暑さのせいとも思った。
『アイスランドへの旅』(ウィリアム・モリス著 大塚光子訳/晶文社)、『ヘッセ 魂の手紙』(ヘルマンヘッセ/ヘルマンヘッセ研究会編・訳/毎日新聞社)、『人間は成熟するにつれて若くなる』(V/ミヒェルス編/岡田朝雄訳/草思社)の三冊を借りた。
『ヘッセ 魂の手紙』の訳者の中に、信岡資生先生の名前を見つけ、懐かしく思った。信岡先生は信之先生の恩師で、親しくしていただいた。信岡先生はヘッセの研究者であったことを思いだした。深川の芭蕉記念館の水煙大会で講演していただいた。信岡先生の講演のあと、私が、インターネット俳句コンテストの講評をしたが、信岡先生の奥様が、大学の先生みたいな講評だったと褒めてくださった。大勢の前で話したので、非常に緊張していて、いかにも慣れていない話し方だったと思う。それも、遠い昔になった。
曇り
蝉時雨なかに一つがみんみん蝉 正子
蝉時雨一樹はや暮れ急がねば 正子
朝涼に卵が白くゆであがる 正子
●花冠371号の発送準備が終わる。今月号は、100gを越えるので、スマートレターで送ることにし、宛名ラベルを貼り付けた。
●百円ショップで買った糸で、レースを編む。製図では直径16センチの出来上がりなのに、サマーヤーンなので直径28センチになった。お皿の敷きものなどに使う。
曇り、にわか雨
露草やプールに水の入る音 正子
薬もらいに露草青き道通り 正子
露草の青のうすかり南門 正子
●夜、花冠発送用のラベルを印刷。贈呈先が3か所増える。
●今日は乾きそう、と干した洗濯物を、日照りながら降るにわか雨に濡らしてしまった。何日雨が降っているのだろう。小雨ではあるが、10日ぐらい降り続いている。
●きのう、病院に行ったが、校正が届いているかもしれないと、薬局に寄らないですぐに帰った。案の定校正が届いていて、校正を済ませて、近所の薬局に薬をもらいに行った。ところが、無い薬が2種類あって、処方箋の薬は一つの薬局でしかもらえないという。近所の薬局を断って、今朝、また病院の隣の薬局へ1キロほどの道をてくてく歩いて行った。
●9枚繋ぎのブルー系のパッチワークが2枚できたので、正方形の鍋敷きを作った。百円ショップでコットン・ヤーンを買った。自分用コースターを編むつもり。
曇ったり、小雨だったり
プラムの粉さながら深き霧に似る 正子
青芝を踏めば沈みぬ身のふあん 正子
白芙蓉花を透かせる風を得ぬ 正子
●花冠No.371(7月号)を校了。病院から帰ると、再校用の電子ブックが届いていた。すぐ校正したくても、あまりにも眠い。眠すぎる。30分ほど休んで校正。校了。20日夕方に届くと印刷所からメール。12日に入稿して、3連休があって、20日には、出来上がって届く。
●病院の待ち時間に本屋に寄る。俳句関係の本を見るが、魅力的な本も新刊本もない。大歳時記の刊行に合わせて改訂された角川季寄せ(2400円)で「夕映え」を見た。この季寄せには掲載されていない。
曇り
小さくも盆灯籠の絵のなでしこ 正子
盆灯籠影もまあるく吊られけり 正子
冷えすぎし桃の雫を手に受けぬ 正子
●7月月例ネット句会入賞発表
●日中も27度くらいで涼しい。夕方URの団地を歩くが、涼しい風を満喫。
晃さんの俳壇への寄稿句について相談にのる。
今月のウォーキングは一日平均7455歩。雨や暑さで歩いていない日もあるが、その割に歩いている。頑張っていると言えます。明日の検査日に医者に報告。
曇り
●7月月例ネット句会
正子投句
あおあおと蓮の花托の葉をぬきぬ 正子
あおあおと蓮の実育ちつつありぬ 正子
ふる雨の強さにゆれる白睡蓮 正子
睡蓮をゆらして激し雨の音 正子
風鈴に風の声聞く盆法会 正子
風鈴の風にせせらぎ盆法会 正子
●墓所のある寺で3時から盆法会。元と句美子と正子が出席。本堂の外に、風鈴に故人の名前を書いた短冊をつけた風鈴が五十音順に吊るされていた。髙橋姓の多いこと。法会のあとお墓参り。きのう立てたお花の水が半分に減って驚き。墓地に引いてある井戸水を花筒いっぱい入れ挿しなおす。余った花を水が流れる花立に挿しておいたが満開になっていた。
僧衣が涼しげでめずらしい色目がきれい。袖から手が透けて、所作の手は平安時代のように袖から外に出さないで袖の内。供花に向日葵が手向けられていた。
帰りは元が駅まで送ってくれ、横浜線で、私は中山まで、句美子は新横浜まで行き直通電車で帰った。
月例ネット句会の清記発表に間に合うか心配していると、句美子が「年寄りのすることに誰も文句は言わないよ」と言う。運よく互選開始時間の6時に間に合った。
雨のち曇り
あおあおと蓮の花托の葉をぬきぬ 正子
白蓮のかげはみどりに蓮の葉に 正子
風鈴に風の声聞く盆法会 正子
夏霧に濡れつつ山の坂のぼる 正子
ゆれやすき白睡蓮に手水の水 正子
●今朝は涼風。早朝のウォーキングに私の年齢ぐらいの女性に大勢出会った。それぞれ歩くコースがあるらしく、一人に付いて行くともなく後を歩いた。どこかで見失ったが、日吉の隣町箕輪町の大聖院まで足を延ばした。蓮の花が咲いている楽しみがある。
大聖院の門をくぐると芝生が青々として、 手水の水が流れる落ちる水に睡蓮の蕾に白い色がのぞいていた。山裾の陰に例年ならある鉢植えの蓮を見に回った。鉢植えの蓮はなく、小さい池に、今朝は白蓮が一輪開花。紅蓮は雨で傷み散りかけていたが、固い蕾があった。青い実にまだ黄色い蕊がついて実ができたばかり。大聖院から少しの山道を辿ると、霧が出ている。昨夜の雨の残りが枝葉を落ちるのに、雨にあらぬ音を立ててぞっとした。普通部の辺りに出た。赤門坂を下り、帰宅。金蔵寺の近くの家で、草取りをいているショートパンツの女性に声を掛けられ、立ち話。初めての人だけど、庭の月桂樹(ローリエ)の枝を二枝折ってくれた。洗って乾燥させて、うまく乾燥したら料理の風味に使う。
●十時半ごろ墓参に。バス停にはお花をもったお墓参りの人が数人。同じ墓地に行くようだ。お墓ではすぐ後ろのお墓の中年の夫婦と会った。お寺にはあすお盆法会でまた来るが、風鈴の短冊に名号を書いてたくさん吊るしてあった。信之先生のもお願いしている。明日、よく見ることに。
●夜、明日のネット句会の準備。
小雨
打上げの鮨にのる貝赤が差し 正子
熱き茶にひとりほっこり涼しき日 正子
なでしこの絵の盆灯籠右に置き 正子
●夕方、4時半ごろ花冠371号を入稿。創刊40周年企画として行った「みんなの選ぶ花冠秀句」の特集があるので、74ページ、37mmになり、背文字を入れることができた。表紙は「オレンジ」。2時間ほどして校正データが返ってきたので、校正して返信。あすから3連休となるので、作業は16日からになるとのこと。
編集作業から解放され、夕食はお鮨でひとり打上げ。お鮨の醤油が夏向きか、とろみがあって、酸っぱさはないけど梅醤油の感じ。
●朝いち番のニュースで、松山の緑町で土砂崩れがおき、1軒が潰されてしまった様子。普段の災害のない、それも街中の土砂崩れなので、何度もそのニュースが繰り返された。城北のようで、お城のすぐ下から崩れている。大学生が1時限目が休講になったと言っていた。明日からは新盆。雨雲が移動しているのでこちらも雨が心配。