4月30日(木)


晴れ。

春筍きょうのお菜はそればかり     正子
姫皮のぞうげ色幾重春筍        正子
じゅじゅじゅじゅと雀の声の薫風裡   正子
揚げ雲雀雲に隠れて声ばかり      正子

●今日で4月が終わり。
冷蔵庫の野菜室の掃除をする。ボックスを風呂場で洗う。
冷蔵庫に残り物が増えがち。買っておこうかと思うものは、家族の二人分ではなく、一人分買うようにしているが、増える。テーブルに食べ物は置きたくないが、何かしらある。ないと何かないかと思う。子供たちや人にやたらあげるわけにもいかないし。食べ物に神経を使う。

4月29日(水)


晴れ。昭和の日。

たんぽぽはまこと日の花は夜は閉じて     正子
からすのえんどう小瓶の水に真すぐ活け    正子

●今は昔、けふはみどりの日、古きは天皇誕生日と言ひき。いろいろ呼び名が変わるなあ。

●仕事に出かける前、家の近くで、からすのえんどうとたんぽぽを一茎ずつ摘んで、瓶に活けた。たんぽぽを低く、からすのえんどうを立てた。からすのえんどうは、透き通ったガラスに似合う。
夜仕事から帰ってみると、たんぽぽは、閉じて眠り、からすのえんどうの赤紫の花はしぼみ、私のいない数時間に野の花は一日をすっかり終えていた。

●有花さんが、26日の投句に磯鵯の句を投句していた。磯鵯、聞いたことがないので、YouTubeで調べる。鵯の名がつくが、ヒタキ科の美しい鳥。青い鳥とも呼ばれているらしい。声は聞きなしできないが、かわいい澄んだ声。磯の岩に居たものらしいが、今では市街地にもいるらしい。こんな小鳥が増えるのは歓迎だ。

4月28日(火)


晴れ。

●角川「俳句」5月号届く。花冠の広告を掲載しているため、送られてくる。今月号の特別座談会「俳句とは何か」が読めた。読めたというのは、読んで面白かったということ。これまでよく言われていることの話、新しいところは特にないのだが、各人のお考えがその方の俳人格のようで、面白かった。有馬朗人、大輪靖宏、高野ムツオ、西村和子(司会)の座談会。

俳句の選をするとき、いつも「俳句とは何か」が念頭にある。これを外して俳句の選はできない。俳句の添削も結局は、「俳句とは何か」に沿ってされる。永遠の課題であろう。

●きのう「くぢら」にお礼の手紙と花冠30周年記念号を送らせてもらった。
改めて花冠30周年記念号を読み返すと、30年で信之先生がされようとしたことは、完成されていると思った。花冠(水煙)叢書として全50巻がある。十分である。

記念号に私の「尾瀬初秋」と「イギリスの旅」の文がある。若いころは自分の文章を読み返すのは、ぞっとするので嫌であったがこのごろは、愛着がある。愛着は文章にではなく、今となっては、二度と行くことはないであろう旅の記録。「尾瀬初秋」も「イギリスの旅」も一応まとめてはいるが、書きかけなのだ。つまり未完。あとを書くべきかどうか。

4月27日(月)


晴れ。

ガラス戸の外に春空森閑と      正子
私に紅茶を供し風薫る        正子
夜目遠目もっこう薔薇の暈けており  正子
 
●鮎が値引して売られていた。養殖鮎の値引とは言えまだ高くて、それに季節が少し早すぎるようで、買う手をひっこめた。読んでいた本で、岐阜では、鮎奉行という役職があったと知った。奉行所の管理のもとに鮎が取引された。主人の母の話では、大洲の肱川では、鮎を救って昼ごはんのお菜にできたと。肱川では、鮎は庶民の魚であったのか。目がちらちらと鮎にゆくようになった。

4月26日(日)


晴れと思えるが曇りなのか。南風強し。

丈高き麦の穂の空の中吹かる       正子
丈高き麦の穂の青昏かりき        正子
三つ葉芹香りすがしく巻きずしに     正子
わがあたま蓬髪としなし大南風      正子

●念願の三つ葉を手に入れたので、巻きずしを巻いた。巻いてすぐ、満悦で二切れ頬張る。火曜日にセンター北の眼科に行ったとき寄ったJAの産直売り場で買った三つ葉。田舎の柿の木の下などに生えている葉が大きなもの。この三つ葉がなかなか手に入らない。大げさではなく、数十年ぶりに見た三つ葉だ。

●新型コロナに感染のリスクを避けて、職場の友人が一人やめる。一人は喉が少し痛いといって来ない。わずかの給金では、リスクと釣り合わない計算なのだろうが、さて、わが老体は単純に働くだけ。

●「くぢら」(5月号)という見知らぬ月刊俳誌が送られてきた。中を開いて納得。。「正岡子規だより?」のシリーズとしてだ。題は、「高橋信之の俳句」として小西昭夫さん(子規新報編集長)が書いている。見開き2ページ。「くぢら」は、中尾公彦氏が主宰。沖、河に所属歴。
小西さんの文中<主宰誌「水煙」を「花冠」と改称し、主宰を奥様にゆずり名誉主宰になっている。>のところ、「奥様に」というのは、いかがかと思う。「妻の高橋正子(さん)に」ぐらいにしてもらいたい。高橋正子は私のことだが。私は俳句を私なりに55年続けている。

①花冠発行所(ニュース)
http://blog.goo.ne.jp/kakan100
②俳句日記/高橋信之
https://blog.goo.ne.jp/kakan01
に転載。

4月25日(土)


快晴ながら青空が霞む。今朝は冷え込んだ。

しゃぼん玉はじけた光そのままに  正子

●俳壇年鑑2020年版が昨日届いた。結社広告欄と、諸家自選作品集2300句に掲載。
退勤の道は葉桜並木抜け 句美子
寒椿その一リンが吾を向く 信之
葛の花山川飛びて匂い来る 正子

●「小学8年生」という雑誌があったので、買う。通学年用とある。グーテンベルグが特集のようだ。活版印刷のように文字を組み合わせて印刷できる付録があったので、買った。グーテンベルグが印刷機の発明のおかげが偉大なもの。そう言えば、最初に印刷したという誰かのお土産の聖書のコピーが我が家にもあったが、どこ行った?

●きのう朝、信之先生が寒いというので、ついに我が家にもコロナかと、体温を測ったが平熱。ただ、気温が低くて寒かっただけ。ただの風邪では済まされなくなった。昨日から体温を測ることにした。無事平熱。

4月23日(木)


晴れ。

●昨夜澤田ふじ子の「世間の棺」を読んだ。明治天皇が愛知県の半田で、陸海軍の演習を実戦さながらに行うときの話。話の筋はともかく、気になる個所があった、その時の愛知県令は、長州藩の白根専一。白根専一の次男だったかに信之先生の伯母が嫁いでいたことを思い出したのだ。白根専一は愛媛県令でもあった。

それと平田靱負(ゆきえ)の名。木曽三川の分流工事をしたのは鹿児島藩の家老の平田靱負。花冠同人に平田弘さんがご自分の家系につながる人だと句集の跋んに書いておられた。

「世間の棺」の話はフィクションであるが、史実に重なるところがあろうと思われた
よもやと思うところで、かかわりのある人物の名前が出てきて、ちょとぞっとしたのだ。

4月22日(水)


曇り。夕方、雨がぱらつく。

柿若葉照りかがやきも昏きなり 正子
青残し暮れたる空に柿若葉   正子

●先日買ったスニーカー用のインソールを買いにアピタまで。不要不急が頭にちらつくが、靴の履き心地が悪いのはもはや、足の病気。ABC靴店でちょうどいいのがあって、やや高いが購入。すぐ入れて履いて帰った。

同じフロアーのユザワヤへ寄る。マスクの型紙が3種類あったので、無料でもらった。多分作る必要もないだろうけど。また、同じフロアーのくまざわ書店により元希の本を3冊買う。
パンフレットをもらう。早川書房のアガサクリスティシリーズ。福音館の月刊絵本定期購読ハンドブック、本の窓(小学館)、青春と読書(集英社)の4点。

4月21日(火)


晴れ。

芍薬の蕾灼けたるごと固し     正子
星のごとき花をいくつもトマト苗  正子
トマト苗木箱に並びいきいきと   正子

土曜日以来いろいろ眼科をネットで当たったが、結局2年半ほど前にかかったセンター北の眼科へ、信之先生の診察のお供。センター北駅前のビルの3階。電車で行く。コロナのためか、待ち時間はなしで診察。病気ではなく安心。白内障の進行を抑える目薬10本もらう。

帰り目の前の農協の直売所による。筍、トマト、三つ葉、蕗を買った。
三つ葉は昔柿の木の下で育っているようなもの。この三つ葉は特にうれしかった。この巻きずしを作ろう。
トマトは、値段はスーパーなどのものとあまり変わらないが、品物は良かった。中の芯が少ない、味がいい。
筍は米屋で糠を買って来て2時間ほど茹でた。一晩ゆで汁に入れって冷ます。箸がすっと入るくらいやわらかい。