3月15日(日)


晴れ。きのうほど寒くないが、空気は冷たい。

春の水たっぷり吸わせ薔薇を剪る    正子
ピザトーストパンの軽さは春らしき   正子

●バレンタインのお返しと言って、ゴディバのチョコレートクッキーロールをもらう。めったにないおいしさ。今年からバレンタインンのチョコはやめてだれにもあげていない。でもお返しがあったのだ。悪いので、句美子が送ってくれた薔薇を数本あげた。

●午前中ガスレンジとその周りを掃除。意外と短時間でできた。ガスレンジを買い替えようと決心して、午後日吉東急のヤマダ電機へ行く。ちょうどいいのを見つけて買うことにした。が、ガスホース60センチを頼むと、売り切れ。店員は、今あるのを使えばと言う。で、買う気をなくす。

3月14日(土)


雨のちみぞれ。

薔薇の箱春の霙に濡れおり    正子
春の霙バケツに薔薇をとりあえず 正子

●句美子が新潟の薔薇農家からの薔薇の花を送ってくれた。受け取りの判子を押そうとすると、冷たい雨のなか大きな箱を届けてくれたにも関わらず、宅配の人はにこにこしている。荷物が花とわかっていたからだろうか。色は、黄色とピンク、それぞれ10本。

花瓶に入りきらないので、バケツに入れて玄関の外に置いた。通路を行く人が楽しめるだろう。雨はみぞれに代わって薔薇がかわいそうでもあったが、みぞれの降るなかの薔薇は、めったに見れない。

3月12日(木)


晴れ。

●散歩がてらブックオフに行く。澤田ふじ子の『花暦』があればと出かけたがないので『幾世の橋』にするつもりだったが、勘違いして『見えない橋』を買ってしまった。少し読みかけ、これは大垣藩が舞台。女性店員に会員カードをつくるように勧められ作る。メリットあるのかな。

3月11日(水)


晴れ。

●晴れたので、富士山を見ようと5丁目の端の丘に行く。けれど、富士山の見えるあたりにたくさんの雲が寄っていた。近くに住んでいるらしい白いTシャツとジーンズの60歳代ぐらいの男性が出て来たので、聞いた。富士山は、焼却炉の青と白の煙突の右側に見えるという。あそこに雲が集まると、風が吹くという。そしてポケットからスマホを出して、ここで写した富士山を見せてくれた。確かに青と白の煙突の右にあった。さらに右に雪山の連山が見えた。聞くと、南アルプスだな、という。伊那のあたりですね、と相槌まがいのことをいうと、さらに右は中央アルプスだという。アルプスが見えて、夢かと思うほどだった。風のことはどうかと思ったが、夜になって強い風が吹いた。

●5丁目の丘を歩くと、どこの家の辛夷も満開で、どこも大木。全面に光を浴びて眩しい。椿も時期を得てよく咲いている。まんさくの花もまだ健在。

●辛夷と椿とアルプスの雪嶺。なんと詩的な日。

3月10日(火)


霧雨。

●ハート内科で検査。やっと落ち着いたですね、と言われたが、薬の処方箋を見ると、前に具合が悪くなった薬(一般にはご普通の配合錠)が入っている。薬剤師がドクターに連絡をとってくれて、その薬は削除された。薬もしっかり自分で管理しなくてはいけない。

●内科のあるフロアーのくまざわ書店で、子供の本、『昆虫の迷路』を買う。『水の迷路』もおもしろそうだが、昆虫のほうがなじみやすいかもしれない。1430円也。

●澤田ふじ子の『宗旦狐』の「宗旦狐」編、利休の孫の宗旦に化けた狐の話だが、人の心理をついて、味があって面白い。読み進むうち、ブックオフの値段にしては高いかなと思ったが、その値打ちはあった。もう少しで読み終える。

●仕事は休む。『宗旦狐』を読んでいて、たまには仕事を休もうという気になった。

3月8日(日)


雨。
5丁目の丘に雨のなかを寒かったけれど、辛夷を見に出かけた。期待通り咲いていた。

見上げれば辛夷大樹のゆれている 正子
菜の花におおかた隠れ農の家  正子
黄水仙みな裏側見せたり抜け道に 正子
一枝のみ辛夷咲くなり丘の家   正子

●3月月例ネット句会
https://blog.goo.ne.jp/kakan02d/

【投句】
●雨空の白さに溶けて花辛夷    正子
雨空に淡く白い辛夷のありようが美しく、その清純な白さ、春の初めの季節感が感じ取れます。 (藤田洋子)
今年は例年よりこぶしの開花が早い。春雨の空を見上げると花こぶしが雨雲に溶けて美しい。(古田敬二)

●日暮れては菜の花灯るごときなり 

3月7日(土)


曇り、春寒し。

●パンジーがよく咲きだし、きれいな発色。季節は争えない。

●乾物を整理。しいたけ、高野豆腐、蕎麦、小豆、スパゲッティ、マカロニがあった。高野豆腐は2018年期限で、端が少し変色。これは捨てた。2020年10月期限のもあり、これを今日炊いた。しいたけは、正月用に買った小ぶりのと傘の裏が年代物と言う感じの色のがある。蕎麦は、一昨日が賞味期限。これを今日のお昼にかけ蕎麦食べた。小豆は去年秋の新もの。

●もときが学校が休みになったといって、折り紙の手裏剣と、一年生で習った漢字全部を手紙の裏にいっぱいに書いよこした。本人が思いついて書いたのかどうかわからないが、面白い子だ。

3月6日(金)


快晴。

青空の雲より白れんやわらかし    正子
白れんの開きはじめの飛ぶかたち   正子
春キャベツ剥ぐとき少し力溜め    正子
春の夜の小さき小さき子守歌     正子

●ブラームスの子守歌がラジオから流れた。バイオリンのあまりにも小さな音が素晴らしい。

●奥の細道むすびの地 芭蕉記念館の企画展<~「奥の細道」の旅そして終わらぬ旅へ~>の案内に、4月19日、芭門の「かるみ」についての講演があるとあった。講演は、金本はな氏。
パンフレットに現代語訳で以下のような案内がある。

<『奥の細道』の旅を経て、芭蕉と門人の俳諧は一変した。去来『贈其角先生書』>
元禄2年(1689年)、芭蕉は奥の細道の旅を通じてすべてのもの事は変化し続けると同時に永遠に変わらない本質に根差しているとする「不易流行」を実感し、翌年、近江の幻住庵に滞在して以降は、漂泊の旅で感じた思いをまとめようする。そうした中で、日常のごくありふれた事柄を平易かつ味わい深く表現する「かるみ」を志向するようになる。

●「日常のごくありふれた事柄を平易かつ味わい深く表現する」のが「かるみ」ということになる。「平易かつ味わい深く」が難しい。今、大方の俳句は「かるみ」を忘れて、内容が味わい深いのではなく、哲学のように難しい。

●俳句は何も芭蕉だけのものではないから、いろんな俳句があっていいのだけれど、結局凡人が帰ってくるのは、芭蕉晩年の精神の「かるみ」ではないかと思う。

3月5日(木)


晴れ。また寒くなる。風が強い。

あと戻る寒さ白れんほころびぬ     正子
金柑の実に青空とちぎれ雲       正子
春キャベツ茹でてさみどり輝けり    正子

●2020年俳壇年鑑、俳壇4月号~3月号購読注文。
●春キャベツが手に入る。今夜はロールキャベツ。