第3回芍薬忌ネット句会/ご案内

■第3回芍薬忌ネット句会のご案内
花冠(水煙)創刊者の故髙橋信之先生の第3回芍薬忌ネット句会を下記の通り行いますので、ご案内いたします。万障お繰り合わせの上、ご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。


■第3回芍薬忌ネット句会ご案内
投句場所:月例ネット句会ブログ:https://suien.ne.jp/getsureikukai
期日:2026年5月24日(日)
投句:追悼句1句
当季雑詠3句   (計4句)
投句期間 2026年5月18日(月)午前6時~5月24日(日)午後5時
互選:2026年5月24日(日)午後6時~午後10時(当季雑詠のみ)
入賞発表:2026年5月25日(月)正午

主宰 髙橋正子
管理、運営:高橋句美子・西村友宏

 

 

■5月月例ネット句会入賞発表■

■5月月例ネット句会入賞発表■
2026年5月11日
【金賞】
25.禅院に夏鶯の声清し/上島祥子
夏鴬の声を耳に入るままに句に置いた、その率直さがすがすがしい。禅院という場所、夏鶯ののびやかな声の二つの素材が交じり合わず、それぞれの在る姿が十分に汲み取られているのがよい。(髙橋正子)

【銀賞/2句】
20.鯉のぼり石鎚山へ初泳ぎ/柳原美知子
鯉のぼりが石鎚山が見える空に高々と泳いでいる。鯉のぼりは揚げられたばかりで、初めて空を泳ぎ出したのだ。男児の成長を祈る鯉のぼりの姿が家族みんなの祈りとなっているのがよく伝わる。(髙橋正子)

27.白薔薇の蕾に淡く紅兆す/上島祥子
白薔薇の蕾であるが、蕾の先には淡く紅色の気配がある。真っ白であるはずのものが、紅を含んでいる。これこそ命あるものの複雑さ、多様さ、生命力と言えるものであろう。(髙橋正子)

【銅賞/3句】
12.快晴の夏野の広さを楽しみぬ/多田有花
夏の野は、快晴の日はどこまでも広々とくっきりと続く。見える限りの、ある限りの夏の野は存分に楽しむのに値する。素直に楽しめるのだ。(髙橋正子)

19.窓若葉水を流して厨事/柳原美知子
窓からは若葉が見える。やわらかな緑の若葉を見ながら、厨仕事をするのも、この季節ならではの愉しさ。水の冷たさも心地良い。(髙橋正子)

29.若葉風ベビーカーの吾子弾む/西村友宏
ベビーカーの子どもが、若葉を吹く風を受け、体を弾ませて喜んでいる。全身で喜びを表す子どもの無邪気さと健やかさがよく詠まれている。(髙橋正子)

【髙橋正子特選/7句】
04.芍薬の咲き誇りたる寺の庭/廣田洋一
芍薬の紅や白が満開となり、上品な芳香に包まれた静寂の寺院。その庭に佇めば、身も心も澄み、はるかいにしえに思いを馳せます。(柳原美知子)

09.友だちと発つバスの窓初夏の星/高橋秀之
気心の知れた友人とのバス旅行。暮れきらぬ初夏の夕方、出発するバスの窓には、清々しい星が二つ、三つ煌めき、美しい。楽しくも心やすらぐ素敵な初夏の旅になりそうです。(柳原美知子)
中学生か高校生くらいの少年の雰囲気を感じます。朝まだ早いうちなのか、夕刻のころなのか、空に残っているのは金星でしょうか。(多田有花)

25.禅院に夏鶯の声清し/上島祥子
ホーホケキョ。静かな禅院に響く鳴き声。初夏の自然のよき雰囲気を感じます。(高橋秀之)

12.快晴の夏野の広さを楽しみぬ/多田有花
19.窓若葉水を流して厨事/柳原美知子
20.鯉のぼり石鎚山へ初泳ぎ/柳原美知子
27.白薔薇の蕾に淡く紅兆す/上島祥子
29.若葉風ベビーカーの吾子弾む/西村友宏

【入選/9句】
01.放たれて光の帯になる稚鮎/吉田 晃
「光の帯」が素敵です。稚鮎が跳ねながら放流されていく様が見えてきます。きらきらと躍動する命の輝きですね。(多田有花)

02.海原を青くして来る初夏の風/吉田 晃
春の霞がかった海から、明るい夏の海への変化。それが迎えたばかりの、初夏の風によってなされたのだ、という実感に、海と親しくある暮らしの心地よさを覚えました。(上島祥子)

04.芍薬の咲き誇りたる寺の庭/廣田洋一
芍薬の紅や白が満開となり、上品な芳香に包まれた静寂の寺院。その庭に佇めば、身も心も澄み、はるかいにしえに思いを馳せます。(柳原美知子)

07.鯉のぼり未来を繋ぎ大空へ/高橋秀之
大空へ繋がり、自在に風に泳ぐ鯉のぼりに未来への希望をひろげ、祈る気持ちが湧き上がります。解放感あふれる明るい5月の景色の真ん中にある鯉のぼりです。(柳原美知子)

13.夕暮れや窓に映りし飛ぶ燕/小口泰與
窓に映りしで作者の立ち位置が屋外ということが読み取れます。夕暮れ時、昼時のような光の反射もなく窓に燕が映っている。
単に燕を見るのではなく、間接的に見える燕がいい雰囲気を醸し出します。(髙橋秀之)

15.いっときの空の蒼さや燕舞う/小口泰與
九州はもう梅雨入りしている。そう言う雨の季節にもいっときからっと晴れて青空が見える。そう言う青空に燕がすいすいと舞っている景色が良く見える。(廣田洋一)

16.庭師去り忍冬の香立ちにけり/土橋みよ
庭師が定期的な手入れに訪れ、手際よく庭を整えて去って行きました。そのきびきびとした動きの余韻が残る中にふと香る忍冬の香、静と動の対比が印象的です。(多田有花)
初夏の庭をすっきりと整えてくれた庭師。去り際にふと忍冬の香が漂ってきました。作業の際の残り香なのでしょう。なにげない場面に思いを馳せられ細やかなお心持ちに惹かれます。(柳原美知子)

21.寺の猫麦秋の門に暮れ残る/柳原美知子
麦秋の夕暮れ時、寺の静寂の中にいる猫の姿に、懐かしさと瞼に残るような情景の味わい深さを感じました。(土橋みよ)

28.鯉のぼり背にして遊ぶ吾子ひとり/西村友宏
こどもの健やかな成長を願う鯉のぼり。その前で遊ぶ子供を見つめる親。わが家もそんな時期があったなぁ、とこの句を見て
思い出してました。(髙橋秀之)

■選者詠/髙橋正子
23.すいかずら睫ほどにも蕊を張り
ゆるく反り返るすいかずらの蕊が、女性の睫毛のようである。軽く張った蕊が若い女性を感じさせる。あるいは、赤ん坊の睫毛のように、初々しさを感じさせる。瑞々しいすいかずらの花の蕊に視線と心を集中させており、読み手はその観察眼の鋭さに驚かされる。(吉田 晃)

22.すくと立つ茎連休のアマリリス
アマリリスの花は確かにこういう感じで立っています。花の色は真っ赤でしょうか。(多田有花)

24.房となる薔薇やその家を覆いけり

互選高点句(5点)
27.白薔薇の蕾に淡く紅兆す/上島祥子
集計:髙橋正子

※コメントのない句に、コメントをよろしくお願いいたします。

■5月月例ネット句会清記■

■5月月例ネット句会清記■
2026年5月10日
30句(10名)

01.放たれて光の帯になる稚鮎
02.海原を青くして来る初夏の風
03.麦秋の平野に在れば青い海
04.芍薬の咲き誇りたる寺の庭
05.尼御前や法螺の音鳴らし風薫る
06.昼顔やとびとびに咲く道路沿い
07.鯉のぼり未来を繋ぎ大空へ
08.昼下がりまた一頭の揚羽蝶
09.友だちと発つバスの窓初夏の星
10.桜の実葉陰に丸く熟れてくる

11.ガーベラの赤さを愛す男あり
12.快晴の夏野の広さを楽しみぬ
13.夕暮や窓に映りし飛ぶ燕
14.雨の日も空にあがりて鳴く雲雀
15.いっときの空の蒼さや燕舞う
16.庭師去り忍冬の香立ちにけり
17.夕散歩葉陰に開く柿の花
18.日の暮れて歩めば止みぬ蛙声
19.窓若葉水を流して厨事
20.鯉のぼり石鎚山へ初泳ぎ

21.寺の猫麦秋の門に暮れ残る
22.すくと立つ茎連休のアマリリス
23.すいかずら睫ほどにも蕊を張り
24.房となる薔薇やその家を覆いけり
25.禅院に夏鶯の声清し
26.神橋の朱曳く波や夏の鯉
27.白薔薇の蕾に淡く紅兆す
28.鯉のぼり背にして遊ぶ吾子ひとり
29.若葉風ベビーカーの吾子弾む
30.熱の子や冷奴をほおばりぬ

※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。

 

 

5月月例ネット句会/ご案内

■5月月例ネット句会ご案内■
5月月例ネット句会を下記の通り開催しますので、ご参加くださいますよう、ご案内いたします。

期 日  :5月10日(日)
①投句:当季雑詠3句
    5月4日(月)午前6時~5月10日(日)午後5時
②投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
              ※どなたでも投句が許されます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:5月10(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:5月10日(日)
③伝言・お礼等の投稿は、5月11日(月)~
                 5月14日(木)
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:髙橋句美子・西村友宏

■4月月例ネット句会入賞発表■

■4月月例ネット句会入賞発表■
2026年4月19日
【金賞】
05.春海へ汽笛響かせ船出づる/高橋秀之
春海へ汽笛を鳴らしながら出ていく船を、おおらかなに詠んでいて、スケールの大きさがあり、句の完成度が高い。下五が「出づる」となっているのも、船の動きを感じさせるのに効果的。「春海」の季語も過不足なく働いて、情景を安定させている。(髙橋正子)

【銀賞/2句】
08.新しき飛花ばかりなる水たまり/川名ますみ
「新しき飛花」には、花のみずみずしさと、同時に枝を離れ飛んでいく花びらのさびしさがある。移りゆく季節をを繊細な感性で受け止めて「高み」のある句。「水たまり」で言い留めたことに、作者の位置がはっきりし、句が動かない良さがある。(髙橋正子)

23.子らの声風に散らばり花は葉に/藤田洋子
桜はちってしまい、葉桜の季節を迎えた。清明な空気に子たちの声が風に乗って散らばる。「風に散らばり」の表現が秀逸。季節の移ろいを繊細に受け止めている優しい句。(髙橋正子)

【銅賞/3句】
14.穂の出揃い夕日をゆらす青麦畑/柳原美知子
麦畑はあおあおとして穂が出揃っている。そこへ夕日が差し込んでいるのだが、麦の穂が風に揺れて、夕日を揺らしている実感だ。静かな夕日と青麦の穂の交差が美しい。(髙橋正子)

30.寄り添って咲くよ二輪のチューリップ/多田有花
二輪のチューリップが寄り添って咲いている。何気ないような小さい景色だが、チューリップの可愛らしさが自然に感じられる佳句である。(髙橋正子)

32.桜祭り太鼓の音に吾子も揺れ/西村友宏
桜祭りに連れ出したわが子が、太鼓の音のリズムに反応し、体を揺らす。音やリズムに対する子ども体の反応が、桜祭りの明るさと伝えている。(髙橋正子)

【髙橋正子特選/9句】
05.春海へ汽笛響かせ船出づる/高橋秀之
出港の汽笛の伸びやかに、穏やかに広がる春の海への船出。季節の柔らかな空気感とともに、明るい希望に満ちた始まりを感じさせていただきました。(藤田洋子)

16.囀りを競う川辺の社かな/上島祥子
川べりの神社の大きな木、そこにさまざまな野鳥がやってきてはひとしきり囀ります。彼らにも囀りの順序や決まり事があるのでしょう。(多田有花)

19.鈴鳴るや奉詠閑か花御堂/土橋みよ
四月八日の仏生会、鈴の音も清らかに、唱えられる奉詠も厳かに、季節の花の彩りの花御堂を包みます。その漂う厳かさに、春うららかな仏事の一と日が感じられます。(藤田洋子)

32.桜祭り太鼓の音に吾子も揺れ/西村友宏
満開の桜に囲まれて心地よさそうな幼子の顔を眺めながら、笑顔溢れる親子のひと時。祭り太鼓の響きには驚き、反射的に体を揺らしたのでしょうか。我が子の一挙手一投足を見つめ、成長を喜び、願われる親心に感動します。(柳原美知子)

04.新緑に差し込む光手を翳す/高橋秀之
08.新しき飛花ばかりなる水たまり/川名ますみ
14.穂の出揃い夕日をゆらす青麦畑/柳原美知子
23.子らの声風に散らばり花は葉に/藤田洋子
30.寄り添って咲くよ二輪のチューリップ/多田有花

【入選/13句】
02.新しき樹木供養や百千鳥/廣田洋一
自然の中で、新しい供養の形となる樹木供養。ご供養の静寂さに、鳴き交わす百千鳥の声や明るさが際立ちます。自ずと新しい自然との共生の在り方を感じさせてくれる百千鳥です。(藤田洋子)

04.新緑に差し込む光手を翳す/高橋秀之
桜が散ると一気に新緑がひろがり、景色は一段と輝きを増しています。その光は眩しいほどで、思わず手を翳します。新たな季節の到来が全身で実感されるようです。(柳原美知子)

07.山桜明るき雨のしらしらと/川名ますみ
山桜が咲く頃の天気の変わりやすさ、光の明るさが感じられます。この頃ならではの光の感覚です。
桜の色が雨の中にほのかに見えて晴れの日だけではない山桜ならではの美しさです。(多田有花)

09.花冷の空に白さのひろがりぬ/川名ますみ
桜の咲く頃の空は青空というよりも白っぽい霞がかったものが多いです。
花冷えの温度感とこの空の白さが花時の身体感覚です。(多田有花)

10.赤き葉の今朝は緑や山の朝/小口泰與
山桜が咲いて散り始めるころから一斉に落葉広葉樹が芽吹きます。まるで山桜の合図を待っていたようです。アントシアニンとクロロフィルの配合具合だそうですが、それぞれの葉にそれぞれの戦略があるようで面白いですね。(多田有花)

11.梅の木の枝枝新芽湧き立ちし/小口泰與
梅の枝は直線的です。花が終わりそれらの枝に一斉に芽吹きが始まる。それを湧き立つ生命力ととらえられました。(多田有花)

13.すわり初め春日に笑むや乳歯二本
無垢な笑いとはまさにこのころの笑いですね。大きくあけた笑顔の口の中に下の歯が二本覗きます。なにもかもがうれしいころ、可愛らしいです。
(多田有花)

15.花の土手郊外電車の音抜ける/柳原美知子
桜並木が土手に続いています。すきっと青空が広がるいいお天気。そこを郊外を走る電車の音が抜けていきます。(多田有花)

17.囀りの中に耳立つ猫の朝/上島祥子
音に敏感な猫。特に春の囀には、耳を立たせてぴくりと反応するでしょう。囀に目覚め、野生も目覚める「猫の朝」が、はっきりとイメージできます。(川名ますみ)

18.拭き上げて春日に光るランドセル/上島祥子
いよいよ新学年になる喜びと決意を胸に、ランドセルを拭き上げる子を見守られる作者。ランドセルは春の日差しに輝き、希望に満ちた新たな日々が始まります。(柳原美知子)

20.松蔭に蛹ひらくや寺の庭/土橋みよ
寺院の松の木陰に蛹から秘かに成虫として生まれてくる蝶の姿に思いを馳せ、愛しまれる作者。生命の誕生の春とその神秘が思われます。(柳原美知子)

22.花屑の光るさざ波岸へ寄す/藤田洋子
散り際の桜がさざ波によって岸へと運ばれる静かな風景の中に、春が終わっていく時の流れとともに、美しく咲いていた満開の桜の残影が目に浮かぶようで、情感豊かに感じられました。(土橋みよ)

24.豌豆の咲き上りゆく蔓の先/藤田洋子
支柱に巻き付き、つぎつぎと咲く豌豆の花と葉を支える蔓。たおやかに、自在に先を伸ばして、高く空へと視線も導いてくれるようです。(柳原美知子)

29.明けてくる磯鵯の囀りに/多田有花
磯鵯の美しい囀りが、未明から聴こえてくるとは、 素晴らしい朝ですね。「明けてくる」とあるので、美しい声の持ち主を、朝日の中に確認するのも嬉しいですね。(上島祥子)

■選者詠/髙橋正子
25.春愁やぬるき炬燵にいつまでも
26.球根植う空きたる土にアマリリス
27.山鳩の声に目覚めて夏めけり

互選高点句(5点)
05.春海へ汽笛響かせ船出づる/高橋秀之

集計:髙橋正子

※コメントのない句に、コメントをよろしくお願いいたします。

 

■4月月例ネット句会清記■

■4月月例ネット句会清記■
2026年4月19日
33句(11名)

01.花弁をぱつと撒きたる女の子
02.新しき樹木供養や百千鳥
03.尺八と琴の合奏花祭り
04.新緑に差し込む光手を翳す
05.春海へ汽笛響かせ船出づる
06.咲きほこる菜の花揺らし列車過ぐ
07.山桜明るき雨のしらしらと
08.新しき飛花ばかりなる水たまり
09.花冷の空に白さのひろがりぬ
10.赤き葉の今朝は緑や山の朝

11.梅の木の枝枝新芽沸き立ちし
12.こまぬきて四月も半ば暮れなずむ
13.すわり初め春日に笑むや乳歯二本
14.穂の出揃い夕日をゆらす青麦畑
15.花の土手郊外電車の音抜ける
16.囀りを競う川辺の社かな
17.囀りの中に耳立つ猫の朝
18.拭き上げて春日に光るランドセル
19.鈴鳴るや奉詠閑か花御堂
20.松蔭に蛹ひらくや寺の庭

21.アワビ張り付く水槽や春の市
22.花屑の光るさざ波岸へ寄す
23.子らの声風に散らばり花は葉に
24.豌豆の咲き上りゆく蔓の先
25.春愁やぬるき炬燵にいつまでも
26.球根植う空きたる土にアマリリス
27.山鳩の声に目覚めて夏めけり
28.川べりを彩り菜の花の咲けり
29.明けてくる磯鵯の囀りに
30.寄り添って咲くよ二輪のチューリップ

31.桜満つ川に沿いゆく吾子の笑み
32.桜祭り太鼓の音に吾子も揺れ
33.桜満つ離れぬ吾子の手をほどく

※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。

急告/4月月例ネット句会の延期について

花が終わり、急に気温が高くなりました。いかがお過ごしでしょうか。4月月例ネット句会にご投句をありがとうございます。

急なお知らせとなりますが、
急用のため、4月月例ネット句会の互選と入賞発表を延期いたします。ご投句は引き続き受けつけております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

投句:受付中(4月19日午後5時まで受け付けます。)
互選:4月19日(日)午後6時~午後10時
入賞発表:4月20日(月)

花冠代表 髙橋正子
2026年4月11日夕刻

■4月月例ネット句会ご案内■

■4月月例ネット句会ご案内■
4月月例ネット句会を下記の通り開催しますので、ご参加くださいますよう、ご案内いたします。

期 日  :4月12日(日)
①投句:当季雑詠3句
    4月6日(月)午前6時~4月12日(日)午後5時
②投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
              ※どなたでも投句が許されます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:4月12(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:4月12日(日)
③伝言・お礼等の投稿は、4月13日(月)~
                 4月16日(木)
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:髙橋句美子・西村友宏

ご挨拶/3月月例ネット句会を終えて

ご挨拶
三月も半ばとなり、日差しがずいぶん明るくなりました。
三月月例ネット句会にご参加くださり、ありがとうございました。
入賞の皆様、おめでとうございます。入賞句には、皆様から温かいコメントが寄せられています。重ねてお礼申し上げます。

先月の入賞発表では、評価の高い句にも、私が気づいた点をひとこと添えました。その後、電話でもお話ししましたが、ご本人が「そうだ」と思っていることが、私から見ると少し違っている場合もありました。
これはオンライン句会の難しさの一つかもしれません。
一方で、対面では言いにくいことを、文章では丁寧に掘り下げて伝えられるという利点もあります。

さて、今月の結果はどうかと言いますと、
金賞の
19. 庭中の雪解雫の音へ出る/柳原美知子
は、美知子さんのこれまでの句のレベルを一段と押し上げるものでした。
同じ作者の銀賞
21. 川波のひかりへ枝垂れ初桜/柳原美知子
は、互選で最高得点を得た句で、多くの方の共感を呼びました。
このように、皆様の句が、目には見えないところで確かに深まりつつあることを、たいへん嬉しく思います。

また、「自由な投句箱」の選評や、「髙橋正子の俳句日記」「エッセイと論文」など拙文を、普段熱心にお読みいただき、心より感謝申し上げます。
これで、三月月例ネット句会を終わります。
2026年3月14日
髙橋正子

 

 

■3月月例ネット句会入賞発表■

■3月月例ネット句会入賞発表■
2026年3月8日
【金賞】
19.庭中の雪解雫の音へ出る/柳原美知子
庭中に積もった雪が、庭に出てみると、晴れてきたのだろう、解け始める。すると、庭中に、あちこちに、雪解雫の音がしている。そんな中へ作者は出たのだ。雪解けの音を全身で感じている。(髙橋正子)

【銀賞/2句】
21.川波のひかりへ枝垂れ初桜/柳原美知子
初桜のういういしさが、川波のひかりと響き合い、やさしく美しい景色となっている。(髙橋正子)

30.水門に銀の波生み春の川/上島祥子
春の川の勢いづいた流れがよく見える。「銀の波」は川の水が水門にあたって光に反射する姿。「銀の波」「春の川」が、きらきらした春を呼んでいる。(髙橋正子)

【銅賞/3句】
03.瀬戸をゆく船の汽笛も春霞/ 吉田 晃
スケールの大きな句で、把握もおおらかだ。春ののどかさが読者にしっかり印象づけられる。(髙橋正子)

11.春日差す立たんと幾たび吾子の足/西村友宏
まだ立てない児が、陽の差す中で、何度も自分の足に力を込めては、ぐらりとしながらも再び立ち上がろうとする。その小さな身体の反復が、生命の芽生えの確かさを静かに伝えてくる。(髙橋正子)

38.朝食に添える八朔瑞々し/高橋秀之
八朔を割ったときの、はじけるような香りと果汁の清らかさが、そのまま朝の空気に広がるように詠まれている。読後に、口中が洗われるような爽やかさが残る。(髙橋正子)

【髙橋正子特選/9句】
19.庭中の雪解雫の音へ出る/柳原美知子
春の雪が降り思いがけない積雪となったのでしょう。昼になり日差しが出てそれらの雪を溶かしていきます。そのしずくの音が庭中に満ちて明るいです。(多田有花)
庭の木々や軒先から滴る雪の雫。そのきらめく情景と滴る音のみずみずしさに、自ずと明るい春の訪れと喜びを感じ取れます。(藤田洋子)

21.川波のひかりへ枝垂れ初桜/柳原美知子
反射光が川の水面の乱れによって微かに揺れ、そこにかかる枝から目を上げれば、春の訪れを知らせる初桜が咲いています。控えめな句のようでありながら、美しい詩的な時間の流れをはっきりと気づかせていただきました。(土橋みよ)
水量の増す春の川に、陽射しが降り注ぎ輝いて、勢いを増して流れている。その岸辺に早咲きの桜が川に枝を伸ばし咲いている。とても美しい光景ですね。(上島祥子)
春になり日が差し込む川の流れのひかりも鮮やかに。そんな川に枝垂れる桜にも早咲きの花が見られたのでしょう。ちなみに、数日前、近所の桜にもぽつぽつと桜が咲いていました。(高橋秀之)

22.咲き遅る父の育てし和水仙/土橋みよ
お父様が育てられたのと同じ和水仙を植えられているのでしょうか。芳香と共に大切なお父様との思い出を胸に、咲くのを楽しみにされている日々。寒さのためか、今年は咲くのが遅れているようです。お父様を偲ぶお気持ちが伝わってきます。(柳原美知子)

29.休田の菜の花畑に黄の満ちて/上島祥子
我家の近くにも、休耕田をそのままにしては淋しいと言って、菜の花を一杯植えて、採り放題にしているところがある。そう言う景色が良く見える。(廣田洋一)

35.白つばき紅の気配を残しつつ/多田有花
蕾のうちから、どんな色合いなのか楽しみにしていた椿が咲きました。春の日差しの中で、その椿はみずみずしく凛とした白の中にも、紅の気配が感じられます。これからの季節の中で、どんな微妙な色合いの変化がみられるのか楽しみでもあります。(柳原美知子)

03.瀬戸をゆく船の汽笛も春霞/ 吉田 晃
11.春日差す立たんと幾たび吾子の足/西村友宏
30.水門に銀の波生み春の川/上島祥子
38.朝食に添える八朔瑞々し/高橋秀之

【入選/16句】
06.式終えし子らの笑顔や東風の中/廣田洋一
高校生の卒業式かと思います。制服衣生活も今日で終わり。クラスメートと全く同じ顔が一堂に会することはもう二度とない。けれどそんなことはまだ脳裏に無い若さですね。(多田有花)

07.初宮の赤子抱きものの芽の杜に/藤田洋子
神社の杜という神聖な舞台を背景として、初宮、赤子、ものの芽という生命の誕生と自然の再生が一体となった春のお祝いの一コマを感じさせていただきました。(土橋みよ)

09.下萌えの岸へさざなみ堰の水/藤田洋子
下萌えの岸辺が明るく、春の水のさざなみを吸い込み潤っていく様子に心洗われます。浅春の水の音、風の音が聞こえてくるようです。(柳原美知子)

10.春の朝伝い歩きに起こされぬ/西村友宏
お仕事で疲れ、育児も大変で休みの日はゆっくり眠りたい…。ところが赤ちゃんはお父さんと遊びたい、だから無邪気にやってくる。
微笑ましい情景が浮かびます。(多田有花)

18.手あぶりの火鉢あかあか一人酒/小口泰與
都市部では見ることのなくなった火鉢ですが、静かな、落ち着いた日本の空間という感じを醸し出して、ひとり思いにふけりながら飲むお酒がおいしそうです。(高橋秀之)

23.不揃いの切干煮ゆる夕餉かな/土橋みよ
不揃いでもいい。切干の煮物は美味しい。むしろ不揃いの方が、画一的な食材ではなく自然の食材として美味しさを引き立てるのでは
ないでしょうか。(高橋秀之)

24 春月や島遠くなる船一艘/土橋みよ
春の月のもと、広い海にポツンと浮かぶ「船一艘」という情景が、島から離れていく情景が、どこか寂寥感のある空気を感じます(友田修)

25.雛道具するりとよけて猫のぼる
華やかで細やかな雛飾りを倒すこともなく、上手に隙間を登ってゆく猫の姿が目に浮かぶようです。猫も参加する雛祭りの楽しさと作者の優しい眼差しが伝わってきまず。(柳原美知子)

28.緋桜に声置く鳥の影速し/上島祥子
緋桜と通り過ぎる鳥の影という目に見える美しさと耳に聴こえる鳥の鳴き声によって一瞬の情景が鮮やかに思い浮かびました。鳥は何という鳥でしょうか。どこへ飛んでいくのでしょうか。想像を自由にさせていただきました。(土橋みよ)

31.啓蟄や公園ひかり子ら遊ぶ/友田 修
このころの特徴はやはり光の明るさ。まだ冴え返ることも多く本格的な暖かさはもう少し先です。それでも公園には子どもたちの声が満ちてきます。(多田有花)

39.ふと見れば陽ざしの先に新芽あり/高橋秀之
視線が光に導かれた先には新芽ができていました。穏やかな春の訪れを感じ取られた作者の優しさが伝わってきました。(土橋みよ)

02.春の雨渇水ダムの底水に/吉田 晃
16.ひととぜの再会ありてのどかなり/小口泰與
20.六地蔵の前掛け吹き上ぐ春一番/柳原美知子
26.春の雨仏語の単語帳つづる/川名ますみ
36.石灯籠前に小さき春黄金花/多田有花

■選者詠/髙橋正子
13.白梅の影そのままに白壁に
白壁に、花の咲いた白梅の木の影が映っています。白い花びらも黒々とした枝や幹も、白壁には影として現れます。白梅そのものを見た時は、わからなかった何かが、白壁に「そのままに」映った影から、見て取れるかもしれません。(川名ますみ)

14.春満月風の冷たさなおもあり
夜桜の美しさ、満月の見事さに見惚れることはあっても、すっと吹き抜ける風に冷たさを感じはするが見逃してしまう感覚である。「なおもあり」の言葉が見逃してしまった意識を引き戻してくれ、まだ早い春を十分に堪能させてくれる。(吉田 晃)

15.みどり児を抱けば全身いちごの香

互選高点句(6点/同点2句)
03.瀬戸をゆく船の汽笛も春霞/ 吉田 晃
21.川波のひかりへ枝垂れ初桜/柳原美知子

集計:髙橋正子

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