自由な投句箱/10月11日~10月20日

※当季雑詠3句(秋の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
※★印の基準について。
「心が動いている」句を良い句として、★印を付けています。

今日の秀句/10月11日~10月20日

10月13日
該当句無し

10月12日(1句)
★文机や秋の夕日の平らなる/小口泰與
部屋の片隅置かれている文机に、夕日が差している。夕日は、明るく、あまりに静かで、文机にぴったり映るように差している。机の平が、そのまま夕日の平になって、秋のしずかな明るさを思わせてくれる。(髙橋正子)

10月11日(1句)
★小鳥来る葉陰の揺れているばかり/桑本栄太郎
「葉陰ゆれ姿みえざり小鳥来る」が元の句。「姿みえざり」が説明になっており、これが、詩を壊している。一つの方法として、写生をすることがある。掲句はそれを念頭に添削した句。
小鳥が来ている。姿を見たいが、葉陰に隠れてなかなか姿が見えない。来る鳥を迎えるうれしさ、楽しさが詠まれている。(髙橋正子)

10月11日~10月20日

10月13日(4名)
小口泰與
山宿の秋の囲炉裏を楽しみに★★★
やわやわな風に飛び出す稲雀★★★
「やわやわな風」がわかりにくいです。(髙橋正子)
蟋蟀の声のひろごる四畳半★★★

桑本栄太郎
山茱萸の赤き実となる葉蔭かな★★★
はらはらと解けて風に芒の穂★★★
弾けいて殻ばかりなる椿の実★★★

多田 有花
快晴の続きし後の秋曇★★★
秋深し友より届く新刊書★★★
更待の光見てのち床につく(原句)
「見てのち」が説明的で、詩情が薄いので、工夫が必要です。
更待の光見おさめ床につく(添削例①)
更待の光を胸に床につく(添削例②)

上島祥子
虫の音のさやかに続く夜の帳★★★
伸び切りのエノコロ揺れる風の朝★★★
遠雷の響きに崩るる人の波★★★

10月12日(3名)
廣田洋一
松手入れ師匠は高き所より★★★
秋うらら今日も散歩や同じ道★★★
栗飯や大きな栗を取り合いて★★★

小口泰與
秋深むひと日ひと日の駄句重ね★★★
秋の郷しとしおしずか子等居らず★★★
文机や秋の夕日の平らなる★★★★

桑本栄太郎
秋寒や鴉も鳴かぬ朝あける★★★
歩みゆきフィリリフィリリと昼の虫★★★
帽子脱ぎまろびて在りぬ櫟の実★★★

10月11日(3名)
桑本栄太郎
葉陰ゆれ姿みえざり小鳥来る(原句)
小鳥来る葉陰の揺れているばかり(正子添削)
「姿みえざり」が説明になっています。これが、詩を壊しているので、一つの方法として、写生をするとよいです。(髙橋正子)

山茱萸の実の色づきぬ川辺かな★★★
バザーより妻濡れ帰る秋しぐれ★★★

廣田洋一
秋時雨虚子と立子の句碑濡らす★★★
安産のお礼参りや実紫★★★
レインコート着こみて立てる案山子かな★★★

小口泰與
秋夕日ひたと浅間の山巓に★★★
ひたすらに駄句の浮かびし秋の夕★★★
利根川の流れ穏やか赤とんぼ★★★