■10月月例ネット句会/入賞発表2025年■New!
10月月例ネット句会の入賞発表をを月例ネット句会のブログにしました。ご確認ください。入賞のみなさま、おめでとうございます。
発表ブログ:月例句会 | 花冠
句会主宰:高橋正子
明るくて深い 現代語による俳句を。よい生活から よい俳句を。
※当季雑詠3句(秋の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
※★印の基準について。
「心が動いている」句を良い句として、★印を付けています。
10月13日
該当句無し
10月12日(1句)
★文机や秋の夕日の平らなる/小口泰與
部屋の片隅置かれている文机に、夕日が差している。夕日は、明るく、あまりに静かで、文机にぴったり映るように差している。机の平が、そのまま夕日の平になって、秋のしずかな明るさを思わせてくれる。(髙橋正子)
10月11日(1句)
★小鳥来る葉陰の揺れているばかり/桑本栄太郎
「葉陰ゆれ姿みえざり小鳥来る」が元の句。「姿みえざり」が説明になっており、これが、詩を壊している。一つの方法として、写生をすることがある。掲句はそれを念頭に添削した句。
小鳥が来ている。姿を見たいが、葉陰に隠れてなかなか姿が見えない。来る鳥を迎えるうれしさ、楽しさが詠まれている。(髙橋正子)
10月13日(4名)
小口泰與
山宿の秋の囲炉裏を楽しみに★★★
やわやわな風に飛び出す稲雀★★★
「やわやわな風」がわかりにくいです。(髙橋正子)
蟋蟀の声のひろごる四畳半★★★
桑本栄太郎
山茱萸の赤き実となる葉蔭かな★★★
はらはらと解けて風に芒の穂★★★
弾けいて殻ばかりなる椿の実★★★
多田 有花
快晴の続きし後の秋曇★★★
秋深し友より届く新刊書★★★
更待の光見てのち床につく(原句)
「見てのち」が説明的で、詩情が薄いので、工夫が必要です。
更待の光見おさめ床につく(添削例①)
更待の光を胸に床につく(添削例②)
上島祥子
虫の音のさやかに続く夜の帳★★★
伸び切りのエノコロ揺れる風の朝★★★
遠雷の響きに崩るる人の波★★★
10月12日(3名)
廣田洋一
松手入れ師匠は高き所より★★★
秋うらら今日も散歩や同じ道★★★
栗飯や大きな栗を取り合いて★★★
小口泰與
秋深むひと日ひと日の駄句重ね★★★
秋の郷しとしおしずか子等居らず★★★
文机や秋の夕日の平らなる★★★★
桑本栄太郎
秋寒や鴉も鳴かぬ朝あける★★★
歩みゆきフィリリフィリリと昼の虫★★★
帽子脱ぎまろびて在りぬ櫟の実★★★
10月11日(3名)
桑本栄太郎
葉陰ゆれ姿みえざり小鳥来る(原句)
小鳥来る葉陰の揺れているばかり(正子添削)
「姿みえざり」が説明になっています。これが、詩を壊しているので、一つの方法として、写生をするとよいです。(髙橋正子)
山茱萸の実の色づきぬ川辺かな★★★
バザーより妻濡れ帰る秋しぐれ★★★
廣田洋一
秋時雨虚子と立子の句碑濡らす★★★
安産のお礼参りや実紫★★★
レインコート着こみて立てる案山子かな★★★
小口泰與
秋夕日ひたと浅間の山巓に★★★
ひたすらに駄句の浮かびし秋の夕★★★
利根川の流れ穏やか赤とんぼ★★★