晴れ
きょうふいに桜紅葉の降り積もる 正子
桜紅葉積もれば赤き葉が光り 正子
秋の燈を小さくともし毛糸編む 正子
●ビオラ二株を根切虫に根を切られた。皆既月食の夜。
●昨日自由な投句箱の選をしていた思った。「インターネット俳句の難しさ」がある。IT機器の操作ではない。俳句は座をもって成立するが、その座の有り方が難しいということ。一つには、使う言葉が文化圏によって違っているということ。標準語で書かれている俳句だが、文化圏によって使う言葉が違ってくる。標準化、一般化された日本に見えるが、個々の人に当たれば、言葉も生活も大きな違いがある。それがインターネットを通せばやすやすと違う文化圏の言葉が、標準語の顔をして一つの画面に入り混じる。世代間で変化していく言葉もある。
きのう驚いたのは「冬入り」。初心者が使っているのだが、「立冬」とか、「冬に入る」として俳句では使われる季語の意味。私は「冬入り」を今のところ季語として認めないが、「冬入り」は、「梅雨入り」からの発想と思える。
「寒の入り」を「寒入り」とは言わない。ここを平気で乗り越えて来る。実際中国地方のお天気キャスターのブログに「冬入り」が使われている。「梅雨入り」ならぬ「冬入り」だという。ここに言葉としての違和感を感じないというのが現代なのかと。
晴れ
皆既食あやしく赤き月の面 正子
月食の欠けたる月や金澄めり 正子
皆既月食仰ぎ見るうち背が寒し 正子
●皆既月食。天皇食は442年振りだそうだ。午後6時過ぎから欠け始めた。欠け始めを信之先生と見てから部屋で用事をしているといつの間に8時過ぎ。すると元希から「皆既月食見たよ。」とメールが来た。信之先生を誘って外に出ると、赤い月。ちょうど、皆既食。こんなにきれいな月食を見たのははじめてかもしれない。皆既食が終わった月はなんだか、安堵したような輝きに思えた。元希が「41分ごろから天皇食が始まるよ」と再度メールで教えてくれた。「岐阜のおじいちゃんとおばあちゃんも見た。」とか言って来たり、元希が今夜の月食を仕切って、家族で盛り上がった。遅くなって、外は冷えるので、月食の終わりあたりは国立天文台のライブで見た。
●自由な投句箱の選とコメントを三日分溜めてしまった。「自由な」なので、毎日しなくてもよいが、溜まると大変なことになる。みなさん、いろんなところに出かけられ、また色んな本を読んでおられ、新しい言葉へ挑戦したり、あるいは正しいのか、間違っているのかかなり調べないとわからないものなど。
こちらの勉強不足、経験不足、知らなさすぎを痛感する。編み物などしてる暇などないとは思いつつ。
●今日は金蔵寺の山を越えて日吉駅まで歩いた。マツモトキヨシで沐浴剤のスキナベーブを買うため。久しぶり。山を越えて2丁目の住宅地から商店街へ行く道々、最高にいい季節だと思った。こんないい日はない。桜紅葉、白山茶花、舞い落ちる落葉、カラカラ走る落葉、銀杏黄葉、粉を吹いた竹の幹。鵯。黒い木の実、忘れそうなくらいたくさんの物を見た。
晴れ
立冬の広場明るし地下鉄出で 正子
立冬や毛糸注文して楽し 正子
黄落期学生寮の窓光り 正子
●今日は立冬。冬支度をしなくてはとセンター北へ買い物。今日は、ベストを編む毛糸を買いにユザワヤへ。目当ての糸がなかったので、注文して取り寄せてもらうことにした。編み物素人なので、テキストと同じ糸でないと上手に編めない。ついでにひざ掛けを買った。
●信之先生がくしゃみをしきりにするので、暖房をいれた。昼間の気温が20度になるとうすら寒い。今年はインフルエンザとコロナと一緒に流行ると言われている。