※当季雑詠3句(夏の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※好きな句の選とコメントを<コメント欄>にお書き込みください。
※お礼などの伝言も<コメント欄>にお書きください。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
主宰:高橋正子・管理:高橋信之
◆俳句添削教室◆
http://www.21style.jp/bbs/kakan02
◆俳句日記/高橋正子◆
http://blog.goo.ne.jp/kakan02
コメント
転記
(廣田洋一)2018-07-21 08:40:53
★足漕ぎのボートで遊ぶ一時間
★ボート漕ぐ土手の家族に手を振りつ
★レース終えぴんと伸びたるオールかな
自由な投句箱
★四方より老鶯や池の橋
★如何な日も酔うたる我に心太
★さくらんぼ瑠璃の器に浮き沈み
自由な投句箱
★炎昼の鳴くものすべて黙となり
★西日焼く炎熱地獄や西の部屋
★簾吊る祇園の路地の二階かな
自由な投句箱
部屋中の窓開け見上ぐ月涼し
夏草を刈る音やみし真昼かな
土用入小さきクロック動きだす
自由な投句箱
★願わくはぴんぴんころり百日紅
★木道へこっんと落ちし油蝉
★夏台風息づくものの荒荒し
自由な投句箱
★水替へて華やぎ戻る水中花
★DKの出窓彩る水中花
★水中花昭和のゆとり残しけり
自由な当句箱
★縋るもの欲しきこの世や蝉の殻
★立葵天に至りてゆれ止まづ
★教会へ着くや流るる汗しずく
自由な投句箱
夏の午後海風心地よくつづく
炎熱の外より戻り水を飲む
水無月の夕暮れ水を流す音
自由な投句箱
★夕立や鳥の諍う芝の上
★桑の実や下校の子等の華やげる
★白雲の棚引く赤城青蛙
自由な投句箱
★庭の隅涼しげな色誘蛾灯
★大暑来る猛暑に続く気温かな
★庭の草そよとも言わぬ大暑かな
自由な投句箱
★空蝉の遠目まなこや過去未来
★鳴くもののぴたりと黙る大暑かな
★飛機雲の乱れ梵字や京の夏
自由な投句箱
大暑の陽はやぎらぎらと昇りけり
初物の西瓜切り分け大暑の日
影選び歩く炎暑のアスファルト
自由な投句箱
★凌霄花や利根の川面は朝日蹴る
★痩身の反身になりし祭笛
★迅雷や一瞬欅奮い起つ
自由な投句箱
★脅かされ頭下げたる含羞草
★閉じし葉のはかなげなるや含羞草
★含羞草つっつき遊ぶ子にお辞儀
自由な投句箱
★すだれ吊る祇園小路や昼下がり
★青々と風の行方や青田波
★かたかたと音の首振り扇風機
自由な投句箱
時鳥久女旧居の門は閉じ
太梁の煤ける山家時鳥
時鳥段々畑のその奥に
自由な投句箱
★奔放の廃家の草や雨蛙
★郭公やテンカラ鉤を溪へ打つ
★老鶯や雲の中なる湯の香り
自由な投句箱
水たっぷり持って真夏の山登り
雲の峰いくたび立ちぬ頂に
登り来て緑陰に座り昼ごはん
自由な投句箱
★シャリシャリと音に引かれてかき氷
★かき氷色を違へて分け合ひぬ
★江の島の風渡り来るかき氷
自由な投句箱
歳時記のページをめくる扇風機
丈揃え薪積む山家時鳥
杉林まっすぐそろう時鳥
自由な投句箱
★うねり来る声に目覚むや朝の蝉
★びつしりと枝に生るかに蝉しぐれ
★晩涼の風の彼方や茜雲
自由な投句箱
★あけぼのの牛の鋭声や冷し汁
★いささかも動かぬ赤城山(あかぎ)真桑瓜
★渓谷へ水のいざなう岩魚釣
自由な投句箱
露天風呂涼風肌に心地よし
夕焼の一部始終をコートで見る
熊蝉の声に囲まる朝餉かな
自由な投句箱
★日の盛りため息深く歩きけり
★日盛りやビルに入りて急ぎ足
★日盛りの鉄路ぐにゃりと曲がりけり
自由な投句箱
★空蝉の遠目まなこの葉蔭かな
★炎風やわらわら白き土手の草
★夕暮れの入日惜しむや油蝉
自由な投句箱
原爆ドーム天辺燃えている猛暑
野に立てる水筒たちまち汗を噴く
恙なく八十路に近づきメダカ飼う
自由な投句箱
入道雲高くあれども雨は来ず
ひぐらしのトンネルとなる山路かな
涼風が吹き抜けてゆく森の道
自由な投句箱
★翡翠の芦より勇む川面かな
★雨粒に映るだりあの数多かな
★青芝へ沈みし雀黙のまま
自由な投句箱
まっすぐに地心へ伸びる胡瓜もぐ
初取りの胡瓜を詰める旅かばん
夏野菜リュックに重し子への旅
自由な投句箱
★病葉や花のごとくに丸まりし
★病葉の姿整え散りにけり
★病葉の真ん中未だ青きかな
自由な投句箱
★焼肉の昼餉摂りたる猛暑かな
★炎天に打つて出るかに買物へ
★ひぐらしの突然鳴くや茜空
自由な投句箱
★湯之谷の山ふところの岩魚かな
★発条の如き尾びれの目高かな
★ほろ酔いの句集校正雨蛙
自由な投句箱
にわか雨降りだす匂い外を見る
夏草を刈る台風の来る前に
少年剣士気合鋭き夏真昼
自由な投句箱
★蜜豆や句作の苦労明かし合ひ
★ジム友と蜜豆掬ふ昼下がり
★蜜豆や一つ添えたるさくらんぼ
自由な投句箱
★木々の枝の早やも煽られ夏台風
★手の甲に乗せるジョッキやビアガーデン
★晩学の明かり惜しむや夜の蝉
自由な投句箱
もてなしはすべて自家産夏野菜
築後百年山からの風夏座敷
土間抜けて山の風来る夏座敷
自由な投句箱
閉めきって夏台風の来るを待つ
夏台風深夜に通り過ぎてゆく
涼しさを残し嵐の去りにけり
自由な投句箱
★凌霄花やひと塊の伝書鳩
★萱草や畦の十字の石仏
★青柿や白雲いよよ太りたる
自由な投句箱
★台風も呆けて上陸逆走す
★木下闇向こうに浮かぶ白き顔
★木漏れ日を辿りつ歩む木下闇
自由な投句箱
★嵐止み忽ち樹々の蝉しぐれ
★鬼百合の電車見下ろす土手の上
★ひぐらしや暮れて残りぬ茜空
自由な投句箱
★水換えて底を遊泳目高かな
★鋭角にくいっとのぼる目高かな
★画用紙をひまわりの絵のはみ出せり
自由な投句箱
★夏の夢迷ひ込んだる知らぬ土地
★天の声降り来たるかと夏の夢
★あっけなく一回戦で消ゆ夏の夢
自由な投句箱
★風抜ける祇園小路や夏茜
★青柿の葉蔭にぬつと育ちけり
★かたかたと背ナに首振る扇風機
自由な投句箱
落日に金の縁取り雲の峰
命尽くか夕風に弱き蝉の声
新涼と思う夕べや池の風
自由な投句箱
集りぬねぐらへ向かう夏燕
蟻の列おのおの何か抱えたり
朝涼にきく予想最高気温
自由な投句箱
<思い出>
きらめけりあれは確かに鮎の影
父が獲り母が焼きたる鮎太し
垂乳根を揺らして母が鮎を焼く
自由な投句箱
★木を囲み白粉花の咲き乱れ
★娘らのあちこち出かけ夕化粧
★曲がり角溢れ出でたり夕化粧
自由な投句箱
★ラベンダー風につつまるチェアリフト
★夏つばめ利根滔滔と夕日蹴る
★それぞれに自由気ままな目高かな
自由な投句箱
★高層のビルに入日や晩夏光
★夏星の夜空に赤き火星かな
★じじじじと寝ごと言い居り夜の蝉
自由な投句箱
どの棚も母の香水洩らしけり
更衣マダムロシャスの香ばかりに
新盆の真菰ひと筋ひかりけり