※当季雑詠３句（冬の句）を＜コメント欄＞にお書き込みください。
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主宰：高橋正子・管理：高橋信之
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コメント
自由な投句箱
★沼風に負けぬ冬帽カメラ女子
★山風や鍬振る老の頬被
★手袋を咥え荷を積む菓子倉庫
自由な投句箱
★地下広場電飾灯る十二月
★また一つ俳誌の積まれ十二月
★巫女三名ゆったり舞へる神楽かな
自由な投句箱
皇帝ダリア見上げて思う十二月
常夜灯に今年の落葉降り積みぬ
ベランダで小さき焚火楽しみぬ
自由な投句箱
★一枚の残る暦や十二月
★あはあはと嗤う鴉や冬ざるる
★歩みゆくうちに忽ちしぐれ雲
自由な投句箱
鱗雲瀬戸内海に竿を振る
山からの水音落ち葉の長屋門
山の池今年も来ている番鴨
自由な投句箱
★訳ありの餅も売りたる五十集かな
★花枇杷や牛舎の牛の一か所に
★水鳥や夕映えの波立ちにける
自由な投句箱
★白き雲後に控え冬の月
★逝きし妻思ひて仰ぐ冬の月
★セーターの毛玉の増えて愛しかり
自由な投句箱
枯茨そこに真っ赤な実が光る
漕艇がいくつも浮かび冬の川
冬の波残してダブルスカル去る
自由な投句箱
★踏みしだく落葉色褪せ来たりけり
★冬菊の色とりどりに寂び来たり
★真つすぐに畝の伸び居り冬菜畑
自由な投句箱
大根抜く地球に残す黒き穴
青梗菜良きふくらみに育ちけり
冬耕す背中いっぱい陽を浴びて
自由な投句箱
★河原はや野球の子らや冬の鳥
★夕間暮れ一羽遅れし鴨の沼
★田を越ゆる電柱の影冬すみれ
自由な投句箱
★求めしはアラン模様の白きセーター
★セーターの腕をまくりて採決す
★暖かき年の暮れなり子らの声
自由な投句箱
大堰に南京櫨の冬紅葉
加古川や枯れの上には青き空
足音に鴨そそくさと逃げてゆく
自由な投句箱
★青空の高きに聳え冬木立
★青空にきらきら光り時雨来る
★木洩れ日をきざみ舞い居り竹落葉
自由な投句箱
★厚紙に毛皮売ります杣の宿
★三山の雲の速さよかじけ鳥
★ひれ酒や傘寿の我の酒量なる
自由な投句箱
★一筋の傷跡残し山眠る
★セーターの腕をまくりて採血す
★年越しの予算たてたり月始め
自由な投句箱
真ん中に鉄橋がある冬景色
冬の河岸駆け抜けてゆく郵便夫
枯枝に集いてとまり河原鶸
自由な投句箱
★源流の空真っ青な冬黄葉
★鰭酒や今宵も里は風の中
★湯豆腐や囲炉裏に薪の五六本
自由な投句箱
★枯草やふはと返さる靴の底
★大売出しの幟はためく年の暮
★慰霊碑に花束供え山眠る
自由な投句箱
★しぐるるや時に水色空の見ゆ
★礼拝のオンラインとや待降節
★強面と見ゆる貌なり山眠る
自由な投句箱
疫病に忘年会をキャンセルす
見上げればそこにはいつも冬青空
談笑の声聞こえ来る小春の日
自由な投句箱
★尾を振りて犬はちんちん焼芋屋
★鰭酒や利根は白波立ちにける
★風呂吹きやいまや八十路の同級生
自由な投句箱
★人ごみ避け早く始めし年用意
★古本の整理を始め年用意
★湯豆腐のことこと煮えて夜の酌
自由な投句箱
★露凝るや朝のきらめく庭の木々
★冬ざれの山河となりぬ開戦日
★冬日さす石のさざれの中州かな
自由な投句箱
小枝拾う小さき焚火するために
冬晴れに立ちぬ公孫樹の黄金色
風吹けば小楢木の葉を放ちけり
自由な投句箱
枯れ葦を刈れば乾きし音のする
枯芝に座せば背中に温い陽来る
山眠る今は無くなる木ん馬道
自由な投句箱
★襖絵の松の枝ぶり河豚料理
★茎石や言の葉丸くなりにける
★雀らに開けし障子や長廊下
自由な投句箱
★中天に三日月浮かべ山眠る
★墓苑一つふところに抱き山眠る
★白き足袋埃にまみれ托鉢僧
自由な投句箱
冬晴れやラジコン飛行機旋回す
鴨集い尻あげて餌をついばみぬ
歓声があがりぬ冬のグランドに
自由な投句箱
★大根の下葉残して抜かれけり
★日を透きて下枝に残る冬紅葉
★廃屋の庭に今年も八つ手咲く
自由な投句箱
★歪みたる山の稜線開戦日
★鰭酒や利根は白波立ちにける
★卓袱台に麦飯と味噌開戦日
自由な投句箱
★巨星一つ極月に吸ひ込まれけり
★極月の地下に湧きたる歓喜の音
★極月の講座を聴くやオンライン
訂正のお願い
１２月６日に投句いたしました「鰭酒や利根は白波立にける」の句を間違えて１２月８日にも投句してしまいました。
誠に申し訳ございません。
下記の句に訂正願います。
１２月８日の投句
★歪みたる山の稜線開戦日
★夕さりの浅間のすそ野桜鍋
★卓袱台に麦飯と味噌開戦日
自由な投句箱
★背の低く支柱立てらる蜜柑かな
★チャイム鳴り校内放送小春日に
★紅葉散る残るもみじの日を透きぬ
自由な投句箱
大雪の窓辺に日差しあふれおり
大堰の上は雲無き冬青空
真鴨群れ川の中州に憩いおり
自由な投句箱
★日当りの良き絨毯に小犬かな
★埋火や犬の寝言の凄まじき
★冬虹やシャッター音と歓声と
自由な投句箱
★朗人てふ巨匠逝きたる年の暮
★向き合ひて湯豆腐掬ふ清水坂
★湯豆腐に弾む話や友二人
自由な投句箱
寄り添いて真鴨つがいの河原にあり
青き水を静かに進む鴨の群
白鷺のたたずむ流れに姿映しつつ
自由な投句箱
★からからと硬き音立て木の葉舞う
★さめざめと満天星つつじや冬もみじ
★ポン菓子の音におどろく小春かな
自由な投句箱
＜ベートーベン250＞
明日への元気をもらう第九かな
ブルーダーの一人として聴く第九かな
汗飛ばし指揮者恍惚第九かな
自由な投句箱
★炉火赤し手持ち無沙汰の犬と居り
★返り花彼方の山の沼の鳥
★暖房や犬の寝言の聞こゆなり
自由な投句箱
鴨の群浮かべ大河は悠々と
シングルスカル冬陽の中をゆく
冬紅葉残せる一樹のそばに憩う
自由な投句箱
★ノーベル賞候補で終へし年逝きぬ
★来年の健診予約年惜しむ
★足袋をはく仕種に色気溢れをり
自由な投句箱
★八つ手咲く厨の窓の日陰かな
★飛沫上げ水鳥又も来たりけり
★土となる日のいつの日や落葉踏む