1月22日(2句)
★春近し大阪湾に船数多/多田有花
「春近し」と感じる景色がいろいろあるが、この句は、大阪湾に船がたくさんいる景色。たくさんの船は、港の行き来の活発さ、賑やかさを目に見せてくれている。のびやかな句だ。(髙橋正子)
★たっぷりと生成りモヘアの冬帽子/川名ますみ
素直に情景を詠んだ句だが、温かそうな、生成りのモヘアの帽子を冠った女性の肖像が浮かぶ。「生成りのモヘア」が、女性の清楚さや自然さを表していて好感のもてる句。(髙橋正子)
1月21日(2句)
★風に乗る高き読経や雪浅間/小口泰與
墓地など、野外での読経であろう。読経の声が空高く風に乗って冠雪の浅間の空へ消えて行く。「雪浅間」の雄大さと、読経のひつひつとした声が相俟った大きな句の世界がいい。(髙橋正子)
★風花の吹き上げて来るレストラン/廣田洋一
二階など、高い階のレストランであろう。下から風にあおられて吹きあ下てくる風花を洒落た食事をしながら、見ている。レストランの寒い冬の日の食事をいっそうお洒落に、趣あるものにしている。(髙橋正子)
コメント
高橋正子先生
一月二十二日の投句「雪浅間」の句を秀句にお取り上げいただき、うれしい句評をいただき有難う御座います。
今後ともよろしくご指導のほどお願い申し上げます。