4月2日(木)

俳句
花淡し寺の甍がかがやけば
振りあおぎ眩しきばかりの花や空
のびのびと畑に枝張り大桜
花影の揺れは今生花の揺れ
花影を踏みつつ歩みわれら友
牡丹の蕾いくつや寺の内
柳青むふるさと遠く住みたれば

晴れ
肌寒い。花冷え。
○愛代さん、加代子さん、来宅。金蔵寺に桜見物。花は6分咲き。櫻大門をくぐり、境内へ。その後、近くのNPOが運営する喫茶店カフェ・杜でランチ、句会。句会後、拙宅へ。カフェ・杜のシフォンケーキを買って帰り、お茶。アップルパイもお茶をしながら焼き、焼きたてを食べていただく。カフェ・杜の食事もお菓子も、慣れない味だが、あるコンセプトに基づく味のようだ。

○真鯛を3尾注文。

○今日の朝日夕刊。「生活と茶の距離感」(千宗屋/文化庁が設けた文化交流使で、武者小路千家代15代家元後嗣・1975年生)の記事で、

「まだ世界の中心として人種と文化のるつぼである当地(ニューヨーク)にあって、茶の湯を行う上で物理的な障害や欠点はもちろん多くあるが、こと生活と茶の距離感を考えるなら現代日本人も外国人も大差はない。むしろ積極的に茶にかかわろうとするニューヨーカーの方が、日本人以上に茶に近いと感じることさえある。グローバル化という名のもと、すっかり洋化し民族としてのアイデンティティを失いつつある現代日本人。茶の湯を本当に広めるべきは日本にいる日本人にたいしてではないかと、ここに来てより強く感じ始めている今日この頃である。」とあった。
「積極的に茶にかかわろうとするニューヨーカーの方が、日本人以上に茶に近いと感じることさえある。」の茶を俳句に置き換えれば、全く私の思うことと同じである。正子のハイク・フォーラムに参加した外国人は、日本人以上に積極的に俳句の本質志向が強かった。

4月1日(水)

俳句

曇り
○今日から4月。あたらしい年度の始まりで、会社は一年中で一番いそがしい日だそうだ。新学期用にノートも束にして売られている。桜は一向に花を咲かせるけはいがないが、仕切りなおして、再スタートという方もおられよう。

○5月号の初校が、PDFのファイルで送られてくる。
飯島治朗さんの原稿と、上島祥子さんの句の訂正がある。その他はいつものとおりの校正。

○コープで頼んだミニブーケが届く。コープの花はとても新鮮。花の生きがよいのだ。フードプロセッサーも届く。一番の目的は、人参ケーキを焼くときの人参を摩り下ろすため。大量の人参を摩り下ろすと、腰が痛くなってしまう。これで、あっという間に摩り下ろせるはず。

3月29日(日)

俳句

晴れ
○夕方日吉の花屋に出かけ花束を注文。ついでに、わが家用に木でまりとガーベラ、アルストロメリアと、斑入りの葉、こごめ桜を買う。そしてお鮨を買う。

○鉢植え用の土と、ミニバラ用の小さい鉢を買う。

○幻住庵記を毎夜お経のように、繰り返し読む。三段目の周囲の景を書いたところを読むと、さすがにいい場所である。「やがて出でじとさへ思ひそみぬ。」もうなずけるところ。

< さすがに、春の名残も遠からず、つつじ咲き残り、山藤松にかかりて、時鳥しばしば過ぐるほど、宿かし鳥のたよりさえあるを、啄木のつつくともいとはじなど、そぞろに興じて、魂呉・楚東南に走り、身は瀟湘・洞庭に立つ。山は未申にそばだち、人家ほどよきに隔たり、南薫峰よりおろし、北風海を浸して涼し。比叡の山、比良の高根より、辛崎の松は霞をこめて、城有、橋有、釣たるる舟有、笠とりにかよふ木樵の声、麓の小田に早苗とる歌、蛍飛びかふ夕闇の空に水鶏のたたく音、美景、物として足らずといふことなし。中にも三上山は士峰の俤にかよひて、武蔵野の古き住みかも思ひ出でられ、田上山に古人をぞかぞふ。ささほが岳・千丈が峰・袴腰といふ山あり。黒津の里はいと黒う茂りて、網代守るにぞと詠みけん『万葉集』の姿なりけり。なほ眺望くまなからむと、後の峰に這ひのぼり、松の棚をつくり、藁の円座を敷きて、猿の腰掛けと名付。かの海棠に巣をいとなび、主簿峰に庵を結べる王翁・徐栓が徒にはあらず。ただ睡癖山民と成って、孱顔(さんがん)に足を投げ出し、空山に虱をひねって座す。>

3月26日(木)

俳句

晴れ
○幻住庵記を、ネットで色々検索しながら読む。「かろし」について面白いことを発見。

○淑宛て愛代さんの句集をメール便で送る。

○新入会員の佃さんに夕食後、電話。先生と話ができたと喜んでくださる。毎日が俳句で楽しそう。

○蕗がようやく芽生える。葉のような白っぽいものがのぞいた。先日、掘り返して見なくてよかった。苺も根が張ってきたのだろう。新しい葉が増えてきている。少々は、花の後実がついている。

3月25日(水)

俳句

○花冠に入会申込あり。広島の女性のかた。正式には、4月入会とする。
○花冠一年購購読希望者あり。新潟の女性の方。2月号より来年3月号まで。
○俳句界4月号到着。愛代さんの句が5句掲載される。

○サフィニア2株(パープル系)と、ミニバラ(テディベア)1株届く。サフィニアは2株を24cm鉢に植えるとよい、とある。。ミニバラのアントシアン系のは、肥料が薄いと濃い色に、肥料が濃いと薄い色になるらしい。本来の色がでるまでは、肥料や水の加減で、いろが変化するらしい。

○卵豆腐のお吸い物に、わが家の山椒の葉を初めて使う。

幻住庵記/3月24日(火)

俳句

晴れ。
○昨日の病院の予約をキャンセルしたので、今日、病院にいった。問診中、鼻がすっきりしないのを、見破られ、花粉症を疑われる。ひのき花粉らしい。これが花粉症なら、昨年もこの症状はあった。

○WBCで日本が優勝した。こちらは、さほど、興味はないのです。

○5月5日の大阪行きを楽しみにしている。6日に大津に吟行に行けるので、なお楽しみ。幻住庵記をダウンロードして読む。A4用紙一枚程度の文章であるが、一語一語、一句一句をゆっくりと読めば、背景の景色や建物、人物像が浮ぶ。こういう文章は、ペンを持って書いてみるのがよいかもしれない。速読に対して、ゆっくり読むことを勧める方もおられる。

○今日の朝日夕刊に「追憶の風景」として、池坊専永氏が、比叡山を挙げておられる。11歳から16歳まで比叡山で修行されたとのこと。「中学時代に修行した山中の寺院の下には、琵琶湖がひろがり、日が暮れると、ぱーっと明るい光を出して電車が湖岸を走ってくる。松林のこずえの間に、一番星。」と母恋しさをともなった風景を記憶されている。この琵琶湖をよくよく見てみたいと思っている。

幻住庵のある地形も、義仲寺の場所も、記憶しておくとよいだろうと。

○句碑は本当のところ、なんのためにあった(ある)のだろうと、素朴な疑問が湧く。句碑は大抵自然石である。句碑建立のために、人が動く。

3月23日(月)

俳句

晴れ
○矢野文彦さんの句集の校正。最終校とする。

○通院の日だったが、忘れる。よくも悪くも眠すぎた。

○5月5日、新大阪行きの新幹線の切符を愛代さんに、頼む。新幹線のエックスプレスカードを申し込む予定であったが、今回は取りやめ。いずれ申し込む。

○風邪気味のような、花粉症のような感じである。しかし、もう、3月も終り近くなった。

○大磯の旧吉田邸が全焼。昨年だったか、世田谷のトトロの家も全焼した。文化財的なものがよく火事にあっている。古いものへの注意の目が届かないのだろう。

花の昼/3月22日(日)

俳句
むくどりの走る地があり杉菜生う
荒風の辛夷となってうすみどり
花辛夷森の尽きたるそのところ
フランス菓子食べに行く道春寒し
リラは蕾強風鉢をなべ倒し

曇り。風強し。
○愛代さんの句集『花の昼』が出来上がり、贈呈いただく。北山田駅で待ち合わせ、チーチョダイニングへ。そこで、昼食後、花冠事務局で、注文者へクロネコメール便で発送。発送は20冊。25冊持ってきていただき、チーチョのシェフに1冊愛代さんから贈呈。今日のところ、残りは4冊。信之先生・正子・句美子・淑には別途贈呈いただく。

○出版記念会で、鯛2匹を持込みたいので、カルパッチョと、グリルをシェフに依頼し、承諾いただく。もちろん、持ち込み料は必要です。鯛は、愛媛の鯛です。

○チーチョで食事のあと、近くのエールウーエールでお茶。私は、紅茶とシュー栗ーム。ナイフとフォークで食べました。お土産にコロンを買う。ここは、フランス菓子風なものが多い。

○今日の日経の多和田葉子さんの「サンフランシスコの本屋」の文章の終わり近くに、俳句に造詣の深いM友人がリチャード・ライトが晩年、英語で俳句を作っていたことを紹介。品揃え抜群のサンフランシスコの本屋さんに寄るとあったので、気に入って買った、とあった。

このリチャード・ライトは、アフリカ系黒人の小説家。「ブラック・ボーイ」がある。1960年に亡くなっている。それに関して思い出したが、数年前、私のHPの英語俳句の俳句フォーラムにアメリカの俳人が熱心に投句してきていた。詩人の友人を誘ってきたこともあった。そのアメリカ人に、誰の英語俳句がよいか、と尋ねたことがある。「ライト」だと言った。そのライトである。ライトの自伝的俳句が日本でも手にはいるようだ。自伝的というのに、興味がある。

3月21日(土)

俳句

晴れ
平年なみの気温に戻る。
○山椒の芽が出る。

○靖国神社の桜が開花。五花ひらくと開花宣言だそうだ。松山は道後公園の桜だったと思うが。

○ネット句会入賞発表。

○愛代さんの句集が自宅に届いたと、電話いただく。明日、持参してくださるそうだ。とりあえず、注文いただいている方、出版記念会に参加される皆さんに明日午後発送。今夜宛名を印刷。24名。

○明日、愛代さんと出版記念会の打ち合わせを、チーチョダイニングで行う。

○文彦さんの句集「樟」の校正。表紙色は濃い緑のほうにする。

○ネット短信No.30を保存版のブログに貼り付ける。

○添削教室がにぎやかになる。入会の場合は、本名で。