晴れ。
バスタブの長さに菖蒲の葉が真直ぐ 正子
菖蒲の葉束といえども五本なり 正子
菖蒲のは根元の赤がよく香り 正子
豆飯の緑をせめてと子に持たす 正子
新緑の東京ちょこちょこ歩き来ぬ 正子
ポピーの丘空に触れんと伸びており 正子
セザンヌの『くぼ地のポピー』も赤なりき 正子
句美子来る。豆ごはんを持たす。
豌豆をたくさん入れた豆ごはんを炊こうと思ったが、手ひらの窪ほどが、299円。そら豆の一袋が400円。皮をむけば20個ほどだろう。そら豆ひと粒50円なんて、馬鹿な。そら豆は買わず。庶民の季節の楽しみに高い値段を付けるとは。コスト高ということなのだろう。レタス、トマト、キュウリ、ナス、キュウリを年中食べさせられては、たまったものではない。嘆かわしい。自分で豌豆豆を育てたくなった。
近所の八百屋で山の蕗があったので、二把買って、伽羅蕗風に煮た。美味しくできて、瓶詰に。小葱入り卵焼きも焼く。卵焼きは我が家のが一番だと子供は褒める。長年弁当に入れたものなぁ。
うす曇り。
朴の花傾げる花の蕊が見ゆ 正子
朴の花山のさびしさ一身に 正子
朴の花雨糸通しいたるなり 正子
竹の秋川のなき橋渡りけり 正子
丘陵のポピーに風の強さ見ゆ 正子
午後1時から旭区にある里山ガーデンへ信之先生と出かける。
中山駅前から横浜動物園ズーラシア北門行のバスに乗り終点下車。ズーラシアが近づくと欅の若葉が空を隠すほど茂り、緑のアーチをなし、木陰が美しい。終点よりプロムナードを5分ほど歩いて、里山ガーデン広場へ。キッチンカーでココナツミルク入りのカレーとコーヒーを買い、まず昼食。カレーの容器は蓋付きの紙パック。スプーンは木。
昼食後、ガーデンへ。孟宗竹の半分ぐらい高さに掛かる板橋を渡り、ガーデン内へ。板橋の脇に朴の花が咲いていた。遠くに水木の白い花を見る。園内は、青、水色、紫が基調らしく、赤系のポピーが丘陵に花盛り。30分もしないうちに、霧のような雨。帰ることにし、園内のバス停へ。バスを待つうちに本降りに。家には4時に帰った。正味3時間の外出。
夕方、ニュースを見ていたら。大和市、多摩地方や国立、府中あたりは大きな雹が降ったという。天気の急変に注意ということだったらしい。
憲法記念日。
10連休はなんのためにあったのだったっけ?改元祝いを長々とやって、憲法9条を改正しようなんて。
朝、金蔵寺へ信之先生と散歩に。白雲朴の花が咲く。見頃。藤は終わりかけ
風明るし憲法記念日の今日も 正子
日当たることなくて白雲朴の花 正子
菖蒲の葉買いきてバケツの水に立て 正子
この空にあの空に鳴きしじゅうがら 正子
若葉の山その裾匂いておりにけり 正子
NHKテキスト「高校生から始める現代英語」と「英会話楽学」の5月号2冊を買ってきた。なんのためでもないのだが、聞いていると前を前を、横を横をと軽く考えられる。この効能がいい。
昨日は本降りの雨だったが、今朝は薄日が差す。
銀座で天皇制反対の学生主導のデモがあったニュース。反対と賛成ありは、自然のこと。
祝賀ムードが盛り上がるのはいいが、いつも逆を思う。こうして戦争へとムードが高まったのでは、ないだろうかと。
換気に窓を開けたら、近所に建設中のマンションの工事音。完成が近づくにつれ、金属音やアスファルトの匂い。これ不快なり。
工事音隔つ五月の玻璃が透く 正子
今日、零時から元号が令和と変わる。新元号を祝って、大いににぎわっているようだ。
明け方のラジオのニュース解説を寝床で聞いていて、電波がぶれたものだから、小型ラジオをベッドの傍の窓に置きなおした。しばらくして、ラジオが顔面へどかっと落ちて、顎のところを打って、歯茎から出血。かくして令和が不機嫌の内に始まった。多分、ねぼけ眼でいい加減に置いたせいだろう。とても令和を祝う気になれない今朝なのだ。
朝日の今朝の朝刊、古井由吉氏が、平成はどうもぼやけている時代だったと寄稿していた。周囲もそういう感想だと。私もそうだ。インターネットが普及した時代でもあった。纏まった思想がいくつかあったのだろうか、と思い返す。てんでんに物を言った時代ではなかったか。俳壇からつぶされないように、気を付けて、私は私で、「花冠の目指すところに拠って」、俳句を作ろうっと。
若葉燃え令和ひえびえ始まりぬ 正子
自然教育園(白金台)
夫を撮る若葉の空の雲を入れ 正子
草草の反射に光りあやめ立つ 正子
憩うとき垣根通などをよくよく見 正子
10連休も二日目。10連休といっても普段通り。
自然教育園に信之先生と午前10時半に出掛けた。日は暖かいが風が冷たい。歩けば暖かくなるからと、コートなしで出かける。
園内は、若葉。水生植物園にあやめ、丁子草。これら、むらさき、薄紫。垣通、えびね、シャガ、なども。
売店が以前より充実。絵本『じめんの上とじめんの下』(福音館)と幼虫と成虫が光の加減で変わるものさし、レモンのサシェ、ヤマケイの『野鳥』の本など買う。2時過ぎ園を出て、蕎麦やへと思うが休み。仕方なく近くのジョナサンで遅い昼食。帰宅は午後三時。
久しぶりに横浜高島屋へ。ワイシャツのオーダー券2枚買うが、結構人数待ち。オーダーもまだ人気なのだと知る。
横浜駅は大変な人込み。若い人が「人が多すぎる」とぼやきつつ歩いている。
晴れ
●二つあるgooメール、二つともログインできなくなった。goo事務局へ問い合わす。全く仕事にならない。
春風に混じる雨かな頬に触る 正子
冷やされし心太を土産とす 正子
青麦の穂が青空の青を呼ぶ 正子
●俳壇5月号掲載の正子7句。
青を踏む
高橋正子
遠き花確かむために青を踏む
初蝶の今し消えたり大き宙
白れんに無音の空の青深き
わが影を入れて桜芽木の影
残る鴨浮いてボートが軽く浮き
残る鴨追い立て雨の降り出せり
春雨の水輪川幅うめつくす
今夜は平成最後の満月。
月おぼろ麦あおあおと育つ上 正子
青麦の空と思えば月おぼろ 正子
昨日は、近所を信之先生と散歩。近所の喫茶店プチ・アントルメに寄る。スウィートポテトを頼む。ほろっとしてチーズケーキのようだった。
妻病むらし忘れな草の花盛り 正子
このお宅、春にはオープンガーデンで、庭を見せてくれていた。
花水木光を空へまき散らし 正子
晴れ。
夜中か、朝方か、雨が降ったようだ。
朝空のあまりに高し柿若葉 正子
柿若葉冷えたり雨の上がる空 正子
通勤の人らもっこり若葉冷え 正子
夜中のニュースで、パリのノートルダム寺院が火災となったと知る。ゴシック建築の90メートルある尖塔が崩れ落ちる画像を見た。動揺し、涙する市民も。崩壊に私も驚く。テロ?と一瞬思う。事故なのか。