3月20日(金)


晴れ。
傾く日ビルに隠るや土筆摘む    正子
新聞紙に土筆の茎の縦横に     正子
摘まれたる土筆の茎のほの紅し   正子
ふさふさと緑そよがせ杉菜生う   正子
坂道の果てに春空どんと落ち    正子
一畝の豆の花にて足りており    正子

●春分。
●ねんりんピック岐阜2020の俳句交流大会のパンフレットを花冠会員に送る。会場は奥の細道の結びの地の大垣市。
自治体などのイベントで俳句大会を開くところは多い。日ごろ俳句の活動はしていなくてもイベントに興業的に、俳句大会を、というのが多いなか、岐阜はそうではない。選者も今はやりの有名人を選んでいるわけではない。出費や時間をかけても協力しようという気になる。

3月19日(木)


晴れ。四月上旬の気温らしい。21度。

葉騒より鴬よろと鳴き初め   正子
裏山に鳴く鶯のひとつ声    正子
日の中へ差し伸ぶ枝に初桜   正子
霞たり富士の遠嶺の形もなし  正子
恃むには遠きアルプス春雪嶺  正子

●四月上旬の気温。遠くは霞に包まれる。鴬が鳴くが、鳴きはじめがおそるおそるの感じ。よろよろ、ひょろひょろと鳴きだす。

●辛夷はすっかり散って、桜が咲きはじめた。菜の花も色褪せた。

●あすは彼岸の中日。5丁目の丘の墓地に線香の煙もないのに、線香の匂い。そばで鴬が鳴く。

3月17日(火)


晴れ。きのうよりはあたたかい。彼岸の入。

●『坊さんボーっとする』(白川密成著)の著者は、四国88か所札所の57番のお寺の坊さん。
この本に、「こせこせせんと一服せい」の言葉があるらしいが、これは禅語らしい。インターネットで俳句を始めた1996年、「投句された俳句のコメントや評価は24時間以内に返す。」をモットーに、日夜励んできた。反応の速さを喜んでもらった。インターネットの利点を活かしてのこと。
このいちいち反応を気にするのがいけないらしい。納得はするが、ちょっと次元が違う話の気もする。

今現在、「自由な投句箱」に投句された句は、特に印象に残る句があるとき以外、その中でどれが秀句かを決めるのはこれは、難題。結論がでるまで、数日置く。投句する側は、聞くところによると、俳句中毒があるらしく、毎日投句して、即反応が知りたい。「即反応が知りたい」が問題なのだろう。

●新型コロナウィスルの感染拡大でマスクがなくなり、それにつられてトイレットペーパーがなくなった。このことを「ゲーム理論」とかいう理論で説明している学者の話が今日の朝日に載った。結論は、「日常品は常にストックしておくこと」、だった。理論的にもそうなのだ。問題は、どのくらいストックするかだ。息子のところは、トイレットペーパーは、半年分ストックしているそうだ。娘もふるさと納税の返礼で、ティッシュやトイレットペーパーはたくさんあるとのこと。不用心なのは老親だけか。
午後、遠くのドラッグストアに出かけた。

3月16日(月)


曇り。夜は、冷え込む。

黄水仙誰がためなりぬ墓の花    正子
巻きずしに三葉芹こそかぐわしき  正子
勿忘草売られておりぬ卒業期    正子 
  
●「俳壇年鑑2020年版」の花冠広告の校正。訂正なしでFAX。3月発売予定。

●活けた薔薇の一本がしおれている。うん?と思い花瓶を見ると水が減っている。しおれたのは水につかってなかった。吸い上げる水の量に驚く。

3月15日(日)


晴れ。きのうほど寒くないが、空気は冷たい。

春の水たっぷり吸わせ薔薇を剪る    正子
ピザトーストパンの軽さは春らしき   正子

●バレンタインのお返しと言って、ゴディバのチョコレートクッキーロールをもらう。めったにないおいしさ。今年からバレンタインンのチョコはやめてだれにもあげていない。でもお返しがあったのだ。悪いので、句美子が送ってくれた薔薇を数本あげた。

●午前中ガスレンジとその周りを掃除。意外と短時間でできた。ガスレンジを買い替えようと決心して、午後日吉東急のヤマダ電機へ行く。ちょうどいいのを見つけて買うことにした。が、ガスホース60センチを頼むと、売り切れ。店員は、今あるのを使えばと言う。で、買う気をなくす。

3月14日(土)


雨のちみぞれ。

薔薇の箱春の霙に濡れおり    正子
春の霙バケツに薔薇をとりあえず 正子

●句美子が新潟の薔薇農家からの薔薇の花を送ってくれた。受け取りの判子を押そうとすると、冷たい雨のなか大きな箱を届けてくれたにも関わらず、宅配の人はにこにこしている。荷物が花とわかっていたからだろうか。色は、黄色とピンク、それぞれ10本。

花瓶に入りきらないので、バケツに入れて玄関の外に置いた。通路を行く人が楽しめるだろう。雨はみぞれに代わって薔薇がかわいそうでもあったが、みぞれの降るなかの薔薇は、めったに見れない。

3月12日(木)


晴れ。

●散歩がてらブックオフに行く。澤田ふじ子の『花暦』があればと出かけたがないので『幾世の橋』にするつもりだったが、勘違いして『見えない橋』を買ってしまった。少し読みかけ、これは大垣藩が舞台。女性店員に会員カードをつくるように勧められ作る。メリットあるのかな。

3月11日(水)


晴れ。

●晴れたので、富士山を見ようと5丁目の端の丘に行く。けれど、富士山の見えるあたりにたくさんの雲が寄っていた。近くに住んでいるらしい白いTシャツとジーンズの60歳代ぐらいの男性が出て来たので、聞いた。富士山は、焼却炉の青と白の煙突の右側に見えるという。あそこに雲が集まると、風が吹くという。そしてポケットからスマホを出して、ここで写した富士山を見せてくれた。確かに青と白の煙突の右にあった。さらに右に雪山の連山が見えた。聞くと、南アルプスだな、という。伊那のあたりですね、と相槌まがいのことをいうと、さらに右は中央アルプスだという。アルプスが見えて、夢かと思うほどだった。風のことはどうかと思ったが、夜になって強い風が吹いた。

●5丁目の丘を歩くと、どこの家の辛夷も満開で、どこも大木。全面に光を浴びて眩しい。椿も時期を得てよく咲いている。まんさくの花もまだ健在。

●辛夷と椿とアルプスの雪嶺。なんと詩的な日。

3月10日(火)


霧雨。

●ハート内科で検査。やっと落ち着いたですね、と言われたが、薬の処方箋を見ると、前に具合が悪くなった薬(一般にはご普通の配合錠)が入っている。薬剤師がドクターに連絡をとってくれて、その薬は削除された。薬もしっかり自分で管理しなくてはいけない。

●内科のあるフロアーのくまざわ書店で、子供の本、『昆虫の迷路』を買う。『水の迷路』もおもしろそうだが、昆虫のほうがなじみやすいかもしれない。1430円也。

●澤田ふじ子の『宗旦狐』の「宗旦狐」編、利休の孫の宗旦に化けた狐の話だが、人の心理をついて、味があって面白い。読み進むうち、ブックオフの値段にしては高いかなと思ったが、その値打ちはあった。もう少しで読み終える。

●仕事は休む。『宗旦狐』を読んでいて、たまには仕事を休もうという気になった。