7月11日(土)


曇りときどき小雨。

●午前、整体院へ。待合の本棚になぜか『ノルウェーの森』(上・下)がある。取り出して読む。わが家にもあるが、村上春樹は読み進みつれて退屈なので、途中で止める状態だが、暇つぶしに読む。主人公がフィッジェラルドの『グレート・ギャッツビー』を絶賛している。この『グレート・ギャッツビー』は、読んだことがないが、こちらを読みたくなった。私が学生のころ、フィッジェラルドは教授の口からも、学生仲間の口からもきいたことがなかった。ところが、今、たまたま手にする本に、フィッジェラルドがよく出てくる。中には、20世紀最高の文学とまでいう批評に会う。

●午後、お中元の手配のついでに本屋へ。本屋のカウンターで女性店員に『グレート・ギャッツビー』を検索してくださいというと、傍の50代くらいの男性店員がだまって書棚の方へ急いだ。そして、新潮社の『グレート・ギャッツビー』をあっという間にもって来てくれた。すぐさま「ありがとうございます」と言って手に持った。すぐ持って来られた不思議と、あまりにもあっけない瞬間に、しばらく本屋をうろついた。『菜根譚』(角川ソフィア)と『俳句のための基礎用語事典』(角川ソフィア)を入れて3冊を買った。後で考えれば、『菜根譚』と『俳句のための・・』は買わなくてよかった。ま、いいか。

7月10日(金)


曇り。ときどき小雨。

夏草の深き底より虫鳴けり 正子

●エアコンのクリーニングをしてもらった。カビ防止も。10120円。朝日新聞のサービスを頼んだ。

●ポーチュラカが一週間もたたないのによく伸びた。先を摘んで、プランターのあいているところにびっしり差し芽。

●イギリスのホームカウンティのサリ州のことが気になり調べる。ロンドン南西43キロ。ギズボーン生まれにカズオ・イシグロ氏がいることを知った。彼の作品を読むと、なんだか夕陽をながめているような気分になる。『遠い山なみの光』は魅力。

●ホームズの解説を読みつつ、ホームズは確かに面白いけど、ミス・マープルのほうが魅力かなと思う。次はA・クリスティを買おう。

7月8日(水)


曇り、ときどき小雨。風が強い。

●昨日は新暦の七夕。日本はそれどころでない。九州から四国、西日本、近畿、東海、関東甲信越、北陸と聞きなれい言葉の梅雨前線の停滞による集中豪雨。今まで経験したことのない雨量。ドイツの研究所は、温暖化の影響を大きく受けている国に日本をあげているそうだ。毎年繰り返される災害に、いつの、どこの災害かわからなくなってくる。

7月7日(火)


晴れ。ときどき小雨。

●病院の帰り、「ダールベルグデージー」という黄色い花を買った。日本語になおせば、「ダール丘のひなぎく」というのだろうか。でも、日本名は「唐草春菊」。葉は、ディルよりもっと繊細で、花は1センチくらいのデージー。黄色い花ばかりになった。砂地みたいなところがいいらしい。

●ブックオフでシャーロックホームズ傑作選の文庫を買った。なんどか読んだものばかりだが、近ごろ、地球の歩き方「イギリス」編の地図をよく眺めているので、ロンドンの地図がかなり細かく頭に入っている。それに旅行で行ったところの記憶も手伝って、微妙に立体的に場面が浮かび上がる。やっぱりホームズは面白い。やっぱり、留学はすべき。

●このごろ買い物をするときの自分が、今までより違っているのに気づいた。買うときの選択に正直さと深さが生まれたと。買って後悔しないし、買わなかったことにも後悔しない。ま、独りよがりの選択に納得しているということかも。

7月6日(月)


曇り。ときどき小雨。

●昨日は、球磨川が氾濫して熊本では大水害。2時間余りで、水が人の顔あたりまできたとか。球磨川のきれいな映像を見たのは、2、3週間前。異常な雨の降り方。

●今週は腰痛のため仕事は休む。疲労が限界にきているらしい。

7月5日(日)

鮎焼けば焦げしところに家の味  正子
花屋の奥緑の中の白あじさい   正子
アクリル板隔て釣銭もらう梅雨  正子
アクリル板の向こうの人の魚めき 正子

●ふうせんかずらの足元にすかし百合の苗を1本植える。

●句美子が麩まんじゅうと、若鮎の上用を粟餅を持ってきてくれる。粟餅はのし餅で、半分は冷凍に。先週は梅ジュースを電車に忘れてしょげていたので、再び持たせる。今年は1㎏余分に青梅を注文したので大丈夫。いつもの量は飲めるから。

●オバマ大統領の広島での演説をラジオ講座で聞いた。これは、夏の特別講座。演説はずいぶん詩的で洗練された感動的な文章と思ったが、「死が空から降りて来て」は、何度聞いても気にかかる。やはり、永久に唇をかんでいなきゃならないのかと。アクリル板の向こうの話か。

7月3日(金)


曇り。

●本阿弥書店のアンソロジー「俳句の杜」に美知子だんが参加予定。2019年の見本を見た美知子さんから、序文がないと連絡あり。参加者は俳人協会の方が多く、五十音順の並びとのこと。装丁は、美知子さんの『島の春』にそっくりとのこと。
序文のことは、編集者に連絡を入れてみると話す。俳壇のアンソロジーは、2015年12月に「俳句の宙」として発刊。その後、年に2回「俳句の杜」(6月刊行)、「俳句の宙」(12月刊行)がある。

両方ともアンソロジーであるが、「杜」と「宙」ではどう違うのだろう。これも情報がない。序文がないのは、誌面構成としてどうなのか。ただの寄せ集めになりはしないか。

●起き抜けにベランダに出ると、昨日植えたルドベキアが元気で黄色い花に目が覚める。トレニアの紫と白いペンタスを寄せ植えた。あと、萱のようなものを植えたい。

昨日葉を切り込んでプランターに植えなおした金魚草は、よく水を吸って元気。脇芽が出て花をさかせるかどうかは、不明。

●ついに整体に通うことに。

7月2日(木)


晴れ。

梅雨晴れの朝のコーヒー香を高く     正子
ふうせんかずらの蔓が空気にまっすぐに  正子
白シャツの干されて風に音のあり     正子
白シャツを揺らしづめたり朝の風     正子    

7月1日(水)


小雨。風が強い。台風のような雰囲気。

駅前の花屋に向日葵・黄花あり  正子
コロッケと向日葵と買い小市民  正子

●日吉駅前の花屋でルドベキアを一鉢買った。数日前見たときと違う種類みたいだったが、ポップで明るいので寄せ植えにしようと思う。ネットでルドベキアの寄せ植えを参考までに探した。縞萱のようなグラスを組み合わせていた。なるほど、なるほど。

ルドベキアはハンゴンソウの種類らしい。8月の終わりごろ尾瀬に行ったとき、片品村だったか、ハンゴンソウがたくさん咲いていた。季節のせいか、ちょっと寂しい印象だった。

●定額給付金が振り込まれていた。ほとんど忘れたころ。お金がないくせに、お金は要る人が使わなければいけないとつい思ってしまう。