晴れ
栴檀の実が金色を失えり 正子
冬深し鳥飛ぶ波形空に見て 正子
寒禽は留守らし藪のしずかさは 正子
●棚の掃除をしていて八木絵馬先生の短冊が目に入る。かざっているのだが、めったに読まない。
「うら枯るるなかもぐらもち土揚げる 絵馬」
土竜も最近見かけない。でも、ですよ、土竜ではないけど、一昨年、港区の青山通りで、イタチが花屋の前を走るのを見たのですよ。ちょうど今頃。ハンサムでもない土竜や蛙は、物語に登場したりして面白い生き物、いや、人たち。
●5丁目の丘を歩く。先日の整形外科の先生の忠告「人がいないようなときに階段とか、坂道を歩いてください。」歩数計に4000歩と出る。歩いたとは言いがたい。
●見知らぬ鳥が丘の上の電線に。スマホのビデオに録る。声も入っていて、聞くと、チュンチュンとしか聞こえない。でも姿は絶対雀とは違っている。
曇。
●リハビリ。やっぱり、本当には治っていない。
●信之先生の薬をもらいに。
●昨日、31日までの巣ごもりができるよう、食品や雑貨類を買った。なるべく外出しない。句集の編集に集中しないと。
●新型コロナの感染の広がりが止まらない。
アメリカでは、トランプ支持者が議会を襲撃して、トランプ大統領が下院に弾劾訴追される。日本でもトランプ支持者が御堂筋でデモを行ったりしていることに驚き。日本のトランプ支持者は、ウクライナ疑惑を問題としているようだが。
晴れ。
●今日は15度まで上がるというので、自分の部屋を掃除。洋服の整理。まだ寒さが続くので、あたたかく眠れるようにいろいろ工夫。布団乾燥機を久しぶりに使う。結構役立つ。昨日は、レンジフードの掃除に付き合ったし、今日も一日掃除でつぶれる。部屋と台所が片付かないことには、次の仕事が進まない。
●職場が改装工事に入るので、仕事は31日まで休み。この休みの間、信之先生の全句集に再度取り掛かることに意を決す。結局2年遅れの発行。函なしを希望したが、函を作ってもらうことにする。コロナで周りがしずかなので事を運ぶには、ちょうど良い。コロナも利用すべし。
夕飯のあとに、信之先生曰く「もう、やることはやったと思う。句集を出すようにするか。」ふだんは、考えが即一致することはない。「それがいいですよ。」と即答。内心、考えの一致にどきりとした。
曇
●業者にレンジフードの掃除をしてもらう。古くなってどうしようもないところもあるらしい。
●生協の配達。近所のスーパーが休業となるので、野菜ボックスを頼む。白菜の四半分のが代替野菜で2個配達され、買い置きの1個と大変な量になった。
●1月のスマホ料、ちょっと多い。音楽と外国語ニュースを聞きすぎた。音楽をセーブしよう。仕事をするのは、パソコンのほうが能率がいい。
小雨。雪予報だったが、雨。
●栄太郎の黒飴を何年かぶりに買う。信之先生の所望。
●内田光子氏のモーツアルトの話、シューベルトの話を聞く。
バッハ、モーツアルト、ベートーベン、シューベルトの4人を地球が無くなる前の最後に残す音楽家としてあげた。一人だけならバッハ。この四人の音楽はなんのなりゆきか、私もよく聞く。話を聞いていて思ったが、内田光子氏の話す日本語は、美しい。ドイツ語をごく自然にちょっと日本語に交えるが、そのドイツが、とてもきれいだと感じられる。グーテ ナッハトという一言さえも、聞いたことがないようなドイツ語だと思える。それに感動した。
楽譜は書いてあるとおりに読むという。モーツアルトが、楽譜のなかで語っているという。テキストを、テキストの書いてある通りに読むのは、実は非常にむずかしいと私も思う。俳句を書いてある通りの読める人がいったい日本に幾人いるかだ。
晴れ
●1月月例ネット句会の入賞発表。いつもより遅れる。
●俳句はがきを書く。多分、「賞品にする俳句はがき」だと思うのがいけない。結局は自分が書きたくて、楽しく書けばいい。上手には絶対書けない。それだけの力なのだから。まだ、数が足りない。
●きのう富士山を見たとき、青く見えた。雪など降っていないように。日本海側が大雪なのに、富士山には雪が降らない。雪が降るのは、太平洋側に雲があるとき。やっぱり、青く見えてまちがいではなかったのだ。
快晴
アルプスの雪嶺見ゆまで坂のぼる 正子
寒禽の重さに枝の揺れづめに 正子
寒晴の空にさみどり辛夷の芽 正子
●久しぶりに5丁目の丘へ。四十雀、目白が何羽も枝に潜り込んでいる。
南アルプスの雪嶺が見える。富士山は、雪を冠っている様子には見えないが、実際は真っ白いのだろう。
●1月月例ネット句会
晴れ
松過ぎのまだかたくなに梅蕾 正子
ホースの水流れしままに氷つく 正子
句美子より誕生日に
冬薔薇の赤の深みを見て飽かず 正子
●朝日朝刊の書評欄。
「カズオ・イシグロと日本-幽霊から戦争責任まで」(田尻芳樹・秦 邦生偏/水声社3300円)
「カズオ・イシグロ 失われたものへの再訪 記憶・トラウマ・ノスタルジア」(ヴオイチェフ・ドゥロンク著・三村尚央訳 3850円)
この二冊で、カズオ・イシグロのことがほぼわかるのではと思う。研究者が若いのも印象に残る。カズオ・イシグロの経験には面白いテーマがあるように思う。
●明日のネット句会の準備。自由な投句箱きのうまでの秀句のコメントを済ませる。正子の俳句日記から11月12月の俳句の整理。5月から10月までは昨日済む。
●きのう届く予定の薔薇、今日届いた。レッド系。シックな赤。スマホで写真を撮って句美子に送る。明るめに映る。
●近所のスーパー、非常事態宣言と改装のため、品物がほとんどない。ティッシュなど雑貨類、バター、鰹節など買う。辺鄙な村から遠い街へ買い物にいくような気分。それでも、基本的に必要なものは買えた。
晴れのち曇り
松過ぎの風の凍てしも心地よき 正子
寒晴れにガラス戸の部屋丸見えに 正子
ほうれん草茎の明るさ求め買う 正子
●昨日夜9時、新型コロナウィルスの感染拡大について、緊急事態宣言が出された。菅総理が宣言したのか、西村大臣が宣言したのよくわからないが。
特に、生活に変化はなくて、いつもどおり。周りがしんとしている感じ。
●昨日書いた「寒紅梅」の句にああだ、こうだと言われたので、これは、永遠に没。もとの木阿弥。ちょっと、ムラッときたので、お昼にお鮨上を頼む。誕生日月のプレゼント茶碗蒸し付。
●アメリカのトランプ支持者が暴徒となって、議会になだれ込む。支持者女性ら4人死亡。ツイッター社もフェイスブック社、あと2社ぐらいが、トランプのアカウントを凍結。前代未聞の民主主義のトラウマ的事件と言う議員もいた。
曇
七草のセットに蕪の白さあり 正子
風の日の店に伊予柑売り始め 正子
金柑の大粒にして売られけり 正子
●月例句会の賞品にする俳句はがきに書く俳句、夕べようやく決着。
「寒紅梅あおあおと空みがかれし 正子」
この句捨てればいいのに、なぜかものにしようとして、ものにならず。正月からずっとすっきりしなかったが、これ以上どうにもならず、諦めと、決着と入り混じった気分で、前に進むことに。
英訳してみた。英語に訳してよくないのは、もとがよくない。まあ、まあかな。
Magenda plum blossoms,
the winter sky is polished
blue and blue.
●今日は七草。いつも、七草というわけではなく、芹粥にするときが多い。今年は芹を買い損ねたので、言い訳がましく、七草粥は旧暦に回す。多分、2月20日になる。
●きのう、お寺に住むような気持ちで暮らす、と思ったが、すぐに、いいことあり。夜9時半ごろ友人がケーキの差し入れをもって、覗いてくれた。ジャスト、紅茶を淹れたところだったので、ラッキーというの、なんの。