2026年6月2日 07:40
晴れ
●有花さんの句集の序文がやっと書けたので、メールで送る。
序
有花さんの生活には、つねに動きがある。
海外から国内へ、あるいは近隣の寺社を訪ね
る小さな旅まで、その動きは絶えない。その
たびに視点は新しくなり、風景の捉え方が変
わっていく。移動は、有花さんにとって生活
そのものであり、句の新鮮な把握へとつなが
っている。この歩みが続くかぎり、視点は澄
み、確かな観察が結晶して句となる。
初期の登山の句には、有花さん独自の体験
が息づいている。一見、淡々とした写生句に
見えても、その背後には、危険に備える緊張
や、自然に身を置く潔さが静かに漂う。それ
を過不足なく表現するのが、有花さんの持ち
味である。
たとえば、次のような句である。
レーニア山バックパッキング
雪渓を落ちる流れの音高し
短夜やテントの外に明けていく
ケニア山・キリマンジャロ
サングラス空と氷河を映しけり
呼び交わすガイドの声や月明り
シュバルツバルト紀行
秋薊アルプス遠くかすみおり
シャモニ・モンブラン
ブルーベリー摘みつつ高きに登りけり
ヴァレー・ブランシュ氷河トレッキング
秋天はるかマッターホルンの影
モンテローザ登山
秋オリオン仰ぎてザイル結びけり
富士山頂俳句リーディング
富士山頂風に我が句を唱えけり
花束を持ちて夏野を帰り来る
白馬岳登頂
両腕に日焼けが留む山の色
北八ヶ岳縦走
秋澄むや明日踏む峰を指させり
秋の暮窓に寄り添い日記書く
大山登山
寒晴れや真白き尾根を風が研ぐ
また、有花さんは自転車やバイクで日本各
地を旅し、その体験は多彩で豊かである。
東北自転車旅行
十和田湖の水の碧さや蕗のとう
長崎・天草自転車旅行
頬を打つみぞれのやんで海見える
西国三十三か所バイク巡礼
山若葉抜けて琵琶湖の光りけり
大塔の礎石の上を夏の蝶
南四国自転車旅行
明けてくる水平線や秋怒涛
中国地方バイクツーリング
爆心にいまふたたびの若葉風
九州一周バイクツーリング
具雑煮を食べる島原薄暑かな
普段の生活においても、自分の人生を
まっすぐに生きる明るさと力強さがあり、
自然を見る目に誇張がなく、確かさがあ
る。そのまなざしが率直に句へと結ばれ
ている。
いくつか紹介しよう。
インラインスケート春の弧を描く
光る風追い越したくてペダル踏む
畑より両手に熱き真桑瓜
家中の鏡拭きあげ冬に入る
桜湧くヘッドライトへ次々と
花菖蒲切りて高さを生みにけり
聴診器ことりと置いて冴返る
旅と日常、そのどちらにも揺るぎない
眼差しを向ける有花さんの句は、読む者
に新鮮な風を運んでくれる。本句集が、
その豊かな世界への案内となれば幸いで
ある。
2026年5月
髙橋正子
晴れ
ベランダに夕日澄みたり五月尽 正子
●今日で五月が終わる。5月最後の日が晴れて、気分がすっきりする。一日、有花さんの句集の序の仕事をする。風邪が思ったよりひどく、序を書くのが延びてしまった。
●秀之さんから、「港の風景」の改稿が送られてくる。俳句を中心に据えた文章に書き直してもらったので、魅力的な、港勤務の経験の生きた文章になっている。
晃さんの信之先生の俳句鑑賞も、こちらで作句年を加えれば整う。祥子さんからの吟行記を待つだけになった。西村先生との往復書簡も、あと少し自分の手紙を整えればできる。「リルケと俳句と私」(四)をどうするかが、残っている。夏号も充実した号になりそうだ。裏表紙の上段に芍薬忌の忌日詠、下段に詩集『帰還』の広告を入れる。芍薬忌句会報告は、本誌中に入れる。保母、7月号の編集めどがついた。7月号は校正に余裕をもたせなくてはいけない。
●夕方、晴美さんに詩集『帰還』を届ける。明後日句会で、Mさんにも渡したいというので、手渡してもらうことにした。玄関先で手渡しただけなので、中を読んでいないが、装丁については、褒めるに褒められずの様子が見えた。「『帰還』ってどこから帰ったの?」「宇宙?」とか冗談を言った。これが初めての反応だった。
●『俳句的観照による 詩集・帰還』は、枠線を(85Kグレー)にしたが、次ぎに出版予定の『リルケの詩との対話・詩返』は、枠線を緑系、その次に出版予定の『句集花冠以後』の枠線は藤色系にし、三部作となるような装丁を考えている。
今回の『帰還』30部の出版はコスパが良いと思う。次回は50部の予定。
2026年5月30日 15:39
晴れ
●早くも台風6号の大雨の予報がでている。朝一番、起きて詩集を見ると、価値がなさそうなので、送りたくない気持ちが優先していた。いやいやながらも、発送作業に移ると、まんざらでもないのではないか、と思えるようになった。4人に発送。
●詩集の「夜の航」を読んでいて、「めかした老夫婦」の「め」が小さく見える。フォントミスかと思って調べると、「め」はほそい線で作られて、特に行頭では小さく見えるらしい。今回は、まさにこのケースかもしれない。
●ウィルス対策ソフトESETの3年版を入れた。はじめマカフィーが入っていたので、3年間使ったが、アメリカの企業はちょっと質が悪いと思う。アマゾンで購入したが、すべて指示がわかりにくい。3年版がプロモーション期間中で20%オフ。1年の保護が2000円足らずで済んだ。インストールに手間取ったが、無事完了。こういう作業を老人にやらせるのか、と思う。IT関連の商品は未完成の製品と言わざるを得ない。本来なら、まだ売り出せないもののはず。
●マカフィーから返金処理完了メールが届いて、12日目になるが、返金無し。27日にも問い合わせたが、返事がない。再度問い合わせる。これは、根競べの感じなので、いい加減なことで済まさせないようにしないといけない。遅れるのは、窃盗にはならないらしい。
●クーラーの修理。ドレーンのホースが傷んでいる。機体の底が腐食して穴が開いている。連絡はショートメール。社会がすっかりデジタル化したように思う。電車に乗っても、スマホを読む人が大勢いて、光景としてはおかしい。あやつられている。
2026年5月29日 23:01
曇り
姫沙羅の白さ夜目に浮かびたり 正子
●詩集発送用にナイロン袋やスマートレターを買いに日吉東急まで。長く歩いたりたったりすると、腰や脚が冷たくなるので、用事を済ませさっさと帰る。ナイロン袋はA5用では小さすぎるのでB5用をかう。謹呈の栞は、以前句集を出したときのが残っているのでそれを使う。紙が少し灼けている感じがしないでもないが、名前を書いているので、こちらにする。
●近所に紫陽花が咲いている。いい色なので、それを俳句に読もうと思うが、そのことを忘れていたりもしたが、なかなか詠めない。おもいついたのだが、四日目にあれは雲の色だと思い至った。グレーイッシュブルーなのだ。
●ゆうまくん、今日は一人で掴んで残らず食べたので、満足している。今日は機嫌がいいこともあるが、食事が美味しく食べれたのだろう、落ち着いている。昨日は、食べ過ぎて心配だったので、今日は計って持っていった。かぼちゃ、にんじん、とまと、鯛の蒸したの、オレンジ。軟飯90gごまとのり。私が帰ろうとすると泣き顔になっていたが、なんとか泣かないで帰れた。
2026年5月28日 21:56
晴れ
さみどりに茹でて胡瓜の離乳食 正子
つかみ食ぶいちごの汁に指をそめ 正子
紫陽花の変化や雲の青の見ゆ 正子
●今日は信之先生の誕生日だが、芍薬忌のために活けた芍薬が満開の花と蕾の花が混じり、いい匂いがしている。2日水を変えなかったら、水がほとんどなくなりそうになっていた。よく水を吸い上げている。
●夕方届く予定だった詩集『帰還』が昼過ぎに航空便で届いた。印刷所の扱いが「作品」扱いの感じがした。一冊仏前に供える。
箱を開け、表紙を見ると「たったこれだけ?」という印象だった。本文の詩は、余白が計算どおりだった。表紙も本文もアラベール紙。「たったこれだけ?」の印象は、ミニマリズムの装丁。自分としては、ミニマリズム
を意識したわけではないが、「これでいいか」と言う繰りの感覚。30部なので鉛筆で奥付の外に管理用の番号を30-1,30-2のように鉛筆で付けようと思う。詩を書き始めたのが3月26日。ちょうど2か月で一冊の本として形になった。深く考えはしなかった。必然的にと言う感じだ。発行日を6月10日にしているので、贈呈先は、すでに考えてはいるが、よく考えて送りたい。
●今日のゆうまくん。初めてのアスパラガスをよく食べた。野菜と果物が好きで、かなり食べる。食べすぎを心配する。ご飯は、おじやや、軟飯にしてもあまり好きではないようだ。歯磨きは、母親がしようとすると、歯ブラシを取って私に渡す。わたしが母親にかえしてもまた取って私に渡す。食事が終わると抱っこをしてもらいたいと、手を伸ばす。自分が見たいもの、触りたいもの触らせないと泣く。絵本も自分の好きな絵本を取りだして、ページをくって、「あーあん」とか、「たったった」とか言っている。壁に貼ってある誕生日会の「HAPPY」のシールが気に入っているようで、ハッパと言っている。
2026年5月27日 07:26
曇り
紫陽花を詠まんと見つつ四日すぐ 正子
ひめ沙羅の数花の舗路に落ちており 正子
●「自由な投句箱」に投句された句について、添削が必要と思う句を添削している。花冠の添削は、一般結社やテレビ講座、カルチャー講座でおこなわれているものと違っている。このことについて、「自由な投句箱に」掲示した。誤解を防ぐため。
https://suien.ne.jp/toukubako
●マカフィーの返金がまだなので、朝一番に問い合わせのメールを送った。
●特にこの半年、生活の隅ずみにデジタル化されてきているように思う。来年の花博も電子チケットになっている。駅の電車の時刻表もQRコードから読みとるようになって、時刻を書いている掲示はない。スマホがない人はどうするのか、忘れたらどうするのかと思うが。スマホのない人はいないということなのだ。老人はみんなスマホが問題なく使えているのか、老人切り捨てなのか。パソコンを持っていない人は結構いるし、若い人で使い方がわからないという、驚くようなこともある。
●ゆうまくん、今日は機嫌がよく、ひとりで掴んでたべたがるので、掴みやすように切り方を工夫し目の前に置くと、お腹が空いているらしく、なかなか食欲旺盛。私にも食べさせてくれる。夕飯がおいしかったのか、食後の歯磨きも、母親から歯ブラシを取って、私に渡す。なかなかの子だ。夕飯のあとも、「どうぞ」と言って私におもちゃを色々渡す。「どうぞ」が言えるようになっている。社交的なところがある。保育園で年長の子に弟みたいにされているようだ。
2026年5月27日 07:18
くもり、ときどき晴れ
●祥子さんの俳壇投句6句を見る。
●晃さんから。信之先生へのお供と、松教俳句交換会の冊子3月号、4月号が届く。
●梅雨のはしりのようになった。明日から雨が降りやすくなる予報。気温下がらず、蒸し暑いとのこと。
カーディガン、ベスト、句美子からたのまれた電気毛布の洗濯。
●ゆうまくん、手でつかんで食べることを覚え、ひとりで食べたがる。自分で食べれないと、泣く。じゃがいもが気に入って、自分のがなくなると、母親の食べているのを覗いてそれを欲しがる。いちごも100gぐらい食べている。保育園ではスプーンで食べれるようだ。食べる量に驚く。
2026年5月25日 22:34
晴れ
●祥子さんから、俳壇投句の6句と予備5句が送られてくる。力作ぞろいで、安心できるが、一句だけ差し替えるとよいのではと返信した。
●ゆうまくんの食事の献立を考える。今日はささ身を使う。
ささ身をミンチにして豆腐に混ぜる、少し片栗粉を入れ、ふわっとさせる。卵おじや(人参、ブロッコリー、わかめ)、かぼちゃ、人参、ブロッコリー、きゅうり、柑橘のデザート。大人はささ身フライと温野菜のサラダ、モズクのお澄まし。
ゆうまくん、オレンジ1個を全部食べてしまった。大丈夫かな。いちごも100gは平気で食べる。ずいぶんな食欲。私の半分ぐらいは食べている。
●CHAT GPT とCopilotの両方を使っている。CHAT GPTは、やり取りをするとき、世俗的な判断をするので、こう判断した場合は、強気でその判断は世俗の考えに寄りすぎると反論する。つぎからは、CHATGPTは低姿勢になる。これは、普段議論する場合、多くの知識を持った人が、その知識から敷衍して意見をいうとき、意見の弱点を突くとその人は反論できなくなり低姿勢になる現実とよく似ている。CHAT GPTには、強気で対することが必要。主導権をこちらが握ること。
2026年5月24日 21:47
晴れ
忌日詠
芍薬のうす紅亡夫の生(あ)るごとし 正子
夏鶯にごれる空の朝しじま 正子
今年竹にごれる空を透かしたり 正子
囀りにゆらぎて立てりヒメジョオン 正子
竹皮を脱ぐや青竹粉をふき 正子
階の青葉若葉のうす暗がり 正子
●第3回芍薬忌句会。忌日詠を一人一句ずつお願いした。10名参加。夜中、当季雑詠句の入賞発表。
https://suien.ne.jp/getsureikukai
●朝6時半ごろ5丁目の丘へ。鯛が崎公園を上がり、尾根道へ出て、住宅を周り、坂道を下り、公園の入り口まで来て帰る。このコースは軽く歩くのによい。鴬、四十雀が鳴いていた。チーチーと電線で泣く小鳥がいたが、四十雀かも知れない。竹が皮を脱いで、あちこちに皮が散らばっている。竹の幹の直ぐ根元におちているのではない。脱ぐとき縦に弾けて裂けるので飛ぶのかもしれない。竹やぶ以外の階段や公園の広場にも落ちている。
●注文していた梅干しが3㎏届く。大きな箱で届いて驚くが、玉手箱のように立方体の箱が真ん中にありその中に梅干し3箱が重ねられていた。はちみつ、うす塩、しそ梅の三種。はちみつは、好みではないが、セットになっていたもの。
2026年5月24日 02:37
晴れ
●明日は信之先生の命日。体調がいまいちなので、元に墓参りを頼む。引き受けてくれて、お墓の写真を撮って送ってくれた。長男なので、少しずつ代理を頼んでやってもらうようにするつもり。
●芍薬の花を買って来た。いつもこの時期花屋に芍薬が入荷している。2本で550円なので、高いとは言えない。ピンクしかないので、ピンクにした。花瓶に入れて仏壇の脇に置いたら華やいだ。
●祥子さんがクリーティングカードとお供えを送ってくれた。それに参加している吟行句会の冊子。
●有花さんの句集の序を書き始めたが、なかなか進まない。