■8月月例ネット句会清記■
2026年8月9日
27句(9名)
01.刈跡へ蜻蛉戻りて同じ円
02.石狩川に瀬音高まる秋の風
03.早稲の風川の蛇行を横切れり
04.木洩れ日の明るき園や蝉時雨
05.入選句集薄き青色夏の果
06.秋立ちぬ朝の日差しは変わらざる
07.夕暮れて友の奏でる夏の歌
08.とんぼ舞う丘をまっすぐ人が行く
09.車窓より夏富士望む岳南車
10.晩夏光錆びたドックの錆びた船
11.丸い瞳の子抱かれて白い夏帽子
12.風青々とんぼ吹かれて田に浮けば
13.陽が出ればすでに残暑の兆しおり
14.初秋の芝生に差せる朝日かな
15.長崎忌祈りの曲を聴く朝
16.田の上に熱帯夜の月熟れるごと
17.白鷺群れ明けの天地をほしいまま
18.熱風に田の靡きたる原爆忌
19.酷暑かなミルク飲み干す小さき口
20.冷房や風船追いて跳ねる吾子
21.炎天や空見上ぐれば目細む
22.長崎忌海あおあおと開けたり
23.夕日の坂下りて真菰を買いにゆく
24.青紫蘇を一枚二枚と重ね採る
25.木曽川の流れ煌めく日盛り
26.清流に木漏れ日招く西日かな
27.水馬の清水に逆らう波の紋
※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
コメント
03.12.21.24.26.
03.早稲の風川の蛇行を横切れり
早稲の風のやわらかな感覚と、川の蛇行が眼前に広がる光景が、横切れりで繋ぎ合わさる。
大きな句だと感じます。
02.04.08.12.18.
02.石狩川に瀬音高まる秋の風
立秋を過ぎ北海道では一足先に秋が進んでいることでしょう。
大河石狩川を渡る秋風の雄大な風景が思い浮かびます。
02.12.16.18.19
16.田の上に熱帯夜の月熟れるごと
夏の月は、低い軌道で、地上の風景に馴染んでいます。大きく見えるのは目の錯覚だそうですが、金色に輝く月を「熟れるごと」と表現されたのが、確かにその通りと納得しました。
2.10.12.13.22
12.風青々とんぼ吹かれて田に浮けば
とんぼがふわふわと青田の上に浮き、青田の風にともに吹かれる心地よさ。
猛暑を耐えてようやく爽やかな秋の訪れが実感されるうれしいひとときです。
10, 17, 22, 23,27
27.水馬の清水に逆らう波の紋
あめんぼうの後ろ足から周囲に波紋が立つ様子から、水の清らかな流れが見えるようです。
1 8 13 16 23
23.夕日の坂下りて真菰を買いにゆく
「夕日の坂下りて」に作者の想いが強く感じられた。盆のお供え物を買いに出たのであるが、日が沈みかけた方へ坂を下っていくのである。その姿に故人への想いが見えている。「夕日の坂」「下りて」「真菰」「買いにゆく」が無駄なくつながっていて、光景がはっきり目に浮かんで来る。一つの無駄もなく、深い味わいのある句だと思う。また一つ勉強をさせていただいた。