■5月月例ネット句会清記■
2026年5月10日
30句(10名)
01.放たれて光の帯になる稚鮎
02.海原を青くして来る初夏の風
03.麦秋の平野に在れば青い海
04.芍薬の咲き誇りたる寺の庭
05.尼御前や法螺の音鳴らし風薫る
06.昼顔やとびとびに咲く道路沿い
07.鯉のぼり未来を繋ぎ大空へ
08.昼下がりまた一頭の揚羽蝶
09.友だちと発つバスの窓初夏の星
10.桜の実葉陰に丸く熟れてくる
11.ガーベラの赤さを愛す男あり
12.快晴の夏野の広さを楽しみぬ
13.夕暮や窓に映りし飛ぶ燕
14.雨の日も空にあがりて鳴く雲雀
15.いっときの空の蒼さや燕舞う
16.庭師去り忍冬の香立ちにけり
17.夕散歩葉陰に開く柿の花
18.日の暮れて歩めば止みぬ蛙声
19.窓若葉水を流して厨事
20.鯉のぼり石鎚山へ初泳ぎ
21.寺の猫麦秋の門に暮れ残る
22.すくと立つ茎連休のアマリリス
23.すいかずら睫ほどにも蕊を張り
24.房となる薔薇やその家を覆いけり
25.禅院に夏鶯の声清し
26.神橋の朱曳く波や夏の鯉
27.白薔薇の蕾に淡く紅兆す
28.鯉のぼり背にして遊ぶ吾子ひとり
29.若葉風ベビーカーの吾子弾む
30.熱の子や冷奴をほおばりぬ
※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
コメント
5月月例ネット句会選句
07, 15, 25, 27,28
15.いっときの空の蒼さや燕舞う
九州はもう梅雨入りしている。そう言う雨の季節にもいっときからっと晴れて青空が見える。そう言う青空に燕がすいすいと舞っている景色が良く見える。
01,13, 21, 23, 27
21.寺の猫麦秋の門に暮れ残る
麦秋の夕暮れ時、寺の静寂の中にいる猫の姿に、懐かしさと瞼に残るような情景の味わい深さを感じました。
01.16.20.22.27.
01.放たれて光の帯になる稚鮎
「光の帯」が素敵です。
稚鮎が跳ねながら放流されていく様が見えて気ます。
きらきらと躍動する命の輝きですね。
01.13.20.25.29
25.禅院に夏鶯の声清し
ホーホケキョ。静かな禅院に響く鳴き声。
初夏の自然のよき雰囲気を感じます
12 16 19 23 29
23.すいかずら睫ほどにも蕊を張り
ゆるく反り返るすいかずらの蕊が、女性の睫毛のようである。軽く張った
蕊が若い女性を感じさせる。あるいは、赤ん坊の睫毛のように、初々しさを
感じさせる。瑞々しいすいかずらの花の蕊に視線と心を集中させており、読
み手はその観察眼の鋭さに驚かされる。
02.15.20.23.29
02.海原を青くして来る初夏の風
春の霞がかった海から、明るい夏の海への変化。それが迎えたばかりの、初夏の風によってなされたのだ、という実感に、海と親しくある暮らしの心地よさを覚えました。
2. 7. 12. 23. 27
07.鯉のぼり未来を繋ぎ大空へ
大空へ繋がり、自在に風に泳ぐ鯉のぼりに未来への希望をひろげ、祈る気持ちが湧き上がります。解放感あふれる明るい5月の景色の真ん中にある鯉のぼりです。