11月24日(3名)
多田有花
ぶらりゆけば石蕗の花咲く旧家かな★★★
柿剥かれ冬陽の中に吊るされる★★★
冬菊を倒れぬように束ねおり★★★
柿剥かれ冬陽の中に吊るされる★★★
冬菊を倒れぬように束ねおり★★★
小口泰與
浅間へと日の沈みけり寒牡丹★★★
妻の帰り待ちわぶ犬や霙空★★★
初雪や山間部落平らかに★★★★
妻の帰り待ちわぶ犬や霙空★★★
初雪や山間部落平らかに★★★★
桑本栄太郎
南座の大屋根とがり時雨れけり★★★
しぐるるや山の端青く晴れ来たる★★★
石垣の蔦の緋色や冬もみじ★★★
しぐるるや山の端青く晴れ来たる★★★
石垣の蔦の緋色や冬もみじ★★★
11月23日(5名)
廣田洋一
帆をたたみ湘南の海冬めける★★★★
街路樹の枝の先々冬芽立つ★★★
万両のたわわに実りめでたけれ★★★
街路樹の枝の先々冬芽立つ★★★
万両のたわわに実りめでたけれ★★★
小口泰與
動かざる枯葉に朝日沼真中★★★
水仙のラッパの調べ風の中★★★
水仙のラッパの調べ風の中★★★
馬棚つづく空や浅間の冬景色(原句)
馬棚つづく空や浅間に冬来たる(正子添削)
「冬景色」をご自分の思ったこと、見たこと、感じたこと、聞こえたこと、などでいうのが俳句なので、「冬景色」と言い捨てたところが惜しいですね。
添削の句は、浅間に冬が来たことを実感している句です。(髙橋正子)
多田有花
遠山は陽の中にあり時雨雲★★★★
しぐれ去りわずかな虹を残しゆく★★★★
丁寧に冬菜囲われ畑にあり★★★
しぐれ去りわずかな虹を残しゆく★★★★
丁寧に冬菜囲われ畑にあり★★★
桑本栄太郎
ふと気づき真夜の目覚めや虎落笛★★★
小春日や貨物列車のどこまでも★★★★
あやとりの遊びきりなく一葉忌★★★
小春日や貨物列車のどこまでも★★★★
あやとりの遊びきりなく一葉忌★★★
弓削和人
小春日の記念撮影湖澄めり★★★
冬晴れて湖の藍濃し魚いずこ★★★★
短日の観光バスの湖周かな ★★★
冬晴れて湖の藍濃し魚いずこ★★★★
短日の観光バスの湖周かな ★★★
11月22日(3名)
小口泰與
目の前を過行く汽車や雪浅間★★★★
暖かき十一月の有難き★★★
隼の獲物目掛けてまっしぐら★★★
暖かき十一月の有難き★★★
隼の獲物目掛けてまっしぐら★★★
多田有花
コンテナに冬陽が当たる貨物駅★★★★
真っ先に冬の朝日が当たる家★★★
冬晴れにぱりっとシーツ洗い上げ★★★
真っ先に冬の朝日が当たる家★★★
冬晴れにぱりっとシーツ洗い上げ★★★
桑本栄太郎
知らぬ間に誰か採りたる花梨の実★★★
小春日や煙りたなびく里の田に★★★
手のひらに綿虫ふわり乗せ見たる★★★
小春日や煙りたなびく里の田に★★★
手のひらに綿虫ふわり乗せ見たる★★★
11月21日(5名)
廣田洋一
雲水の駅頭に立つ一茶の忌★★★
一茶忌や難民保護の募金会★★★
綿虫のひとかたまりに飛び来たる★★★
一茶忌や難民保護の募金会★★★
綿虫のひとかたまりに飛び来たる★★★
多田有花
冬の海光る彼方に友ヶ島★★★
街を出て電車冬紅葉の中へ★★★
さっきまで時雨があったらしき街★★★
街を出て電車冬紅葉の中へ★★★
さっきまで時雨があったらしき街★★★
小口泰與
目の前を飛び去る鷹のまぎれ無し(原句)
目の前を飛び去るは鷹まぎれ無し(正子添削)
雪浅間空の青さの勝りける★★★
あけぼのの浅間の雪のまさやけし★★★
雪浅間空の青さの勝りける★★★
あけぼのの浅間の雪のまさやけし★★★
桑本栄太郎
知らぬ間に冬木となりぬ桜かな★★★★
かわたれの闇に綿虫浮かびけり★★★
ひら仮名の歌碑に酔い痴れ八一の忌★★★
かわたれの闇に綿虫浮かびけり★★★
ひら仮名の歌碑に酔い痴れ八一の忌★★★
弓削和人
雪囲をととのえる人ちらほらと★★★
鉛筆の文字薄かりし神の留守★★★
膝毛布朝明け待ちて筆握り★★★
鉛筆の文字薄かりし神の留守★★★
膝毛布朝明け待ちて筆握り★★★
コメント
御礼
高橋正子先生
11月21日の投句(鷹ょの句を添削していただき有難う御座います。
今後ともよろしくご指導のほどお願い申し上げます。